2話
2話まとめたほうがいいかな?感想欄に意見ください
~地球
「何か欲しものはあるかい?」
会議室に入るや否や小言を言われると思ったがこのように話しかけられるとは…
「そうですね。部品を作ってほしいです」
「部品?よかろう、図面を回してくれ国を挙げて作ろうではないか」
俺がいない間に何らかの話し合いが行われたようだ。これで量産型の生産に目途がついた
X-0計画は各国の甚大なる支援のおかげで完成に近づいただが2つの大きな問題を掲げていた、武装と艦載機だ
~ベルウ
床にたたきつけていた犬の息が浅くなった時横から足音が近づいてきた
「あぶなーい」
少年の悲鳴が上がる
だがあんな足音を立てて気が付かないはずがない
阿保みたいに、事実低能なんだが
口を大きく開けて吹っ飛んでくる
開いた口に左手を喉までねじ込む
狼は喉まで獲物が入る顎を閉めることができない、それはよく言われることだ
獲物を捕まえることができても両手が使えなればとどめを刺すことができない
しりもちをついて動けない少年に目で指示を出す
のろのろと起き上がり適当な大きさの石を探し、構える
ぶしゃ
一回の打撃で頭蓋ことを粉砕する
「本物の天才というものはこのようなことなのか…」
「え?あ、おかげで食べられないですんだよ、ありがとう」
「私が狙った獲物にあなたがたまたま狙われていただけよ」
今まで一匹狼を続けていた私だが、この少年とともに行動したい。本物の天才とは何なのか彼の一挙一動が気になる
頭を掴んでいた犬は気が付いたら息が途絶えていた
少年に向かって放り投げる
「食いな、その様子相当食べていないな」
「え?いいの?」
左手から犬を抜きながら答える
「もうすでに頭をつかんでいた犬は死んでいることから、君の援護がなくても2匹を仕留めることができる。だが君に助けられたという事実は変わらない、周りがどうであれ。だからこれは共同戦利品といっても過言ではない、だから遠慮しないで食べていいんだよ」
既に少年の目は犬にくぎ付けになり話を途中から耳を傾けていなかった
「…皮をはぐからそこで待っていて」
首と胴体の間の皮を切る
次に腹に一直線
そしたら服を脱がせるようにすればきれいに皮をむける
爆撃により崩された家から見つけた灯油に金属同士をぶつけた火花で引火
肉は火であぶり、内臓はそこら辺に捨ててあった缶で煮る
久しぶりの食事…だがやはりまずい
横目で少年を見ると無我夢中で食べていた
「君、名前は?」
肉から視線をこっちに向ける、だが反応はない
「シカトかよ…」
「そういうつもりはなかった、ただ名前がないだけだ」
危険が去ったからか、食事があるからか憎まれ口を叩かれた
「そうか、なんか悪かったな」
「いえ、あ…ウゴォ」
腹にエルボーを入れる
「な、なんで」
「なんとなく、私がそうしたかったから」
「そ、そんな…」
ゆっくり後ろに倒れていった
「ふりをするな」
「はーい」
むっくり起き上がってくる
「…なんなんだこの男は…」
「なんか言いましたか?」
「私が何か発言したか、否か。君はどう思う?」
「いいえ、なにも言っていないと思います」
「ならそうなんだろう」
ゆっくりと日は地平線の彼方に落ちる
「暗くなってきましたね」
「そろそろ寝るか」
「えーと…」
「ルファーだ」
「ルファーさんはいつもどこで寝ているんですか?」
「なんだ、私に夜這いでもするつもりか」
「いやーあのーそのー」
「おい!まぁーいいあそこの瓦礫のところで寝ていたが…今はもう過去の話だな」
「では今日は…」
「雨が降らないことを祈るしかないな」
「そうですね…ではおやすみなさい」
このように野宿の場合、火を絶やしてはならない。そのため交代交代で寝るのが通常、だが忘れるな、私はほとんど一匹狼を続けている。だから目が覚めるまでに必要な木材を計算できるのだ
「名前がないと呼びにくいな、希望はあるか?」
「いいえ」
背中が喋る…寂しそうな背中だ
「では…トオル、トオルはどうだ?tall栄養を十分に得てでかくなってほしい、allすべてを寛容できるそんな心は優しいそんな大人になってほしい。そういう意味だ」
乱れた呼吸が聞こえる、何かを噛み締め、飲み込もう、耐えようとしたそんな呼吸
「どうした?嫌、愚問だったな…おやすみ」
ルファの意識は暗闇に落ちていった
満天の星空が穏やかに見守る