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転生したバケモノの自由な生活  作者: 角谷 樹
第一章 過去編
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賢者はいつもボッチです。しかしそれももう終わりです。

 男性が50歳まで童貞だと賢者になるらしい。


 何故いきなりそれ?と思うだろうが前回の話して俺が職業『賢者』になったことは知っているだろう。


 えっ、知らない?最初から読み直しなさい。


 まぁ、賢者になったんですけど俺まだ前世合わせても30代で童貞だったから賢者じゃなくて魔法使いなんだけど。まぁ、職業に魔法使いはないが魔導士ならあるぞ。


 いきなり下ネタから始まったのは悪いとは思ってる。

 あやまらねぇけどな!



 すみません謝ります。ちょっと疲れてたんです。


 何故疲れていたかと言うとこれはこの時代に飛ばされた始めから抱えている問題についてだ。それは、


「俺以外に誰もこの森に居ないんだー!」


 山の上から叫んでみたら言った言葉が帰ってきた。俺の声だ。当たり前だこの森に人なんて俺以外いないもん。


 この森に生息するモンスター(=魔物)のレベルが500以上、つまり人間の500倍の能力を持った存在がウヨウヨいる。


 こんなところにやってきたら俺が助けに行かない限り食い殺されてしまう。それにモンスターだけでなく、霧の影響で毒草などの危険な植物もあるので何も知らない人はこの環境では生きられない。


 これらの状況から説明しますと、一人ぼっちで寂しいから話し相手になってくれる相手を作ろうと思う。


 分身があるじゃないかって?


 貴方、鏡の自分と話し続けたどうなるか知ってる?ゲシュタルト崩壊するよ。


 前回のダンジョン探索でも分身とは極力会話しないようにしてるんだよ。ダンジョン探索で一番苦労したのは自分との意思疎通でした。精神を壊しにかかってる。


 という事で話し相手になってくれる存在を作ることにしたんだ。


 賢者って大体一人ぼっちの生活をしてるよな。


 前からずっと研究してたんだよ。始めはゴーレムから研究して、次にオートマタ。人造人間についても調べた。


 俺が注目したのはオートマタと人造人間だ。オートマタは機械の身体に意思が宿った存在。ホムンクルスは本当に肉体を持った正真正銘の人間だ。


 オートマタだと身体が機械なのでモンスターを倒しても、トレーニングをしてもレベルも能力も上がる事はないが、部品やパーツの交換で成長出来る。その上機械の身体なのでとにかく頑丈だ。血を流すことも無いので、腕をもがれようとも死なない。


 ホムンクルスはその逆で、人間同様血を流し、死ぬ。しかし、トレーニングやモンスターの討伐で成長できる。


 俺は両方の長所を持った存在、人造人間を作ろうと思う。


 だが今はちょっと悩んでいることがある。それは骨や筋肉や内臓と言った内側の部分についてだ。


 骨は金属でもいいかと思ったが、肉体が成長すれば肉体の頑丈さは金属をも越える。だからどうしようか悩んだ結果、成長する金属を使おうと思い付いた。


 鉱山で採れる金属からそんな物採れないのだ。


 だが唯一採れる場所はある。それはダンジョンだ。ダンジョンは地球では採れない物が採れるようになる。それは魔力に高い親和性を持つ魔法金属!魔鉄やミスリル、アダマンタイトやオリハルコンといった異世界の金属だ!


 これら魔法金属は実は成長する金属なのだ。これには条件があり、成長するには魔力を与え続ける必要がある。


 それで今現在で手に入る魔法金属、オリハルコン合金(オリハルコン、ミスリル、アダマンタイトの合金)を使う。


 そして後は肉体が合わせば、肉体の成長に伴い、魔力も上がっていき、骨の方にも魔力が流れる。そしてレベルが上がる毎に魔力は上がり、骨への魔力も上がり魔法金属の骨は成長する。


 肉体についてなのだが、実はこれ、与えた遺伝子を元にその肉体を作るのだが、ベースとなる人の遺伝子を持っているのは俺だけ。


 ぶっちゃける話し相手はできれば女の子がいいんだけど。それに分身が俺だから別の話し相手を作ろうとしたのに俺を作ってどないするんって話だ。


 だから更に時間をかけて性別、見た目を変えることが出来る様になった。


「さぁ、いよいよだ!楽しみだなぁ」


 長いことこれの研究を徹夜気味にやり続けたので精神が不安定だ。さっさと作って寝よう。


 まずは人造人間を作るための培養槽にオリハルコン合金の骨を入れる次に肉体の生成に必要な俺の遺伝子、髪や肉片を入れる。


 培養槽の中に入っている液体が赤く濁っていく。


「『錬金術・人体錬成』」


 赤い濁りが、骨の方へ向かっていき、髪や肉片がオリハルコン合金に引っ付く。肉片が細胞分裂を始め、身体の内臓を作っていき繊維を作り、筋肉を作り肌を作り出した。


 目は瞼を閉じていて見えない。髪は薄毛からドンドン生えていき、肩につかないくらいの長さまで一気に伸びた。


 培養槽の中には10歳前後の女の子がいた


 見た目は完全に女体だ。俺が女になるとこうなるのか。


「なるほど、何処となく似ているな」


 人道的に禁忌を犯しているような気分になったが、まぁ俺一人しかここにいないのだ。目を瞑っていただきたい。


「名前考えないとな。どんなのがいいんだろ?俺の名前から取るってのは?さすがにダメだよな、女の子に龍が作って。今や待てよ。別にいいか、血縁的に俺の子供?になるわけだし。じゃあ、龍子たつこ。今時子はねぇよな。龍巳たつみってのはどうだ?うん、なんか良いな。お前の名前は柳田龍巳だ」


 名前を与えた


『名前をくださりありがとうございます』


「ん?うわっ!?」


 ーーバシャー!


 急に頭の中に声が聞こえると閉じていた目を開けた少女が培養槽から飛び出した。


「父上、わたくしをお造りくださり、名前をくださりありがとうございます」


「あっ、うん。おめでとうとりあえず服着ようか」


 飛び出した少女、龍巳は作り出した時から服を着ていなかったから、飛び出した時も当然裸だ。俺は『時空間魔法・支配異次元空間』から吸水性抜群のタオルを出し、彼女にかける。


「服は後で用意するから、ちょっと待っててね」


「お気遣い感謝します」


 白い布を片手で取り出し、上へ放り投げ風の魔法で切って、また取り出した針と針で縫っていく。


 布が俺の腕に落ちてくる頃には完全なワンピースになった。


 この早技だが、敏捷と器用の能力値が高ければ出来る。


「はい、服だよ。気に入ってくれたら良いけど」


 龍巳にワンピースを着せてあげる。


「父上から授かる全て、気に入らないなていう事はありません」


「…………龍巳、俺はイエスマンは求めていない。俺の全てを肯定して居たら俺が成長できない。全否定を求めている訳でもない。だから俺も龍巳の意見も聞きたい」


「父上、申し訳ありません。しかし私には知識が足りません。何が間違っているのかが判りません。私には父上の言葉全てが正解です。だから父上が私が何を間違っているのか教えて頂ければ更なる向上ができます」


「そうなのか。じゃあ俺がしっかりと龍巳を教育していかないとな」


 話し相手を求めていたのだが、まぁこれも自身の成長の為、龍巳の為、それ、楽しそうだ!


「龍巳、ステータスを見てもいいか?」


「いくらでも見てください」


「では、『鑑定』『解析』」


 ーーーーー


 名前:柳田龍巳

 年齢:0  種族:吸血鬼ヴァンパイア真祖オリジン(突然変異)

 職業:  レベル:999


 HP:3,996/3,996

 MP:2,997/2,997


 筋力:999(1) 耐久:999(1) 敏捷:999(1) 器用:999(1)


 精神:999(1) 知力:999(1) 魔力:999(1)


 幸運:999(1)

 SP:0


 武術系スキル


 魔法系スキル


 技能系スキル


 耐性系スキル

 完全全体耐性L v.Ⅹ


 特殊系スキル

 日光克服L v、超速回復L v.Ⅹ


 加護


 称号

『夜の女帝』『吸血鬼の始祖』『弱点を克服した者』


 ーーーーー


「あっ、レベルオワタ」


「ええぇぇぇ!私は出来損ないですか!?」


「いや、そういう訳じゃないんだよ。レベルはカンストしてる。だからレベルでの成長は出来ないが少し鍛えたら能力値は強くなる。耐性も自己治癒力は完璧だ。だから後は戦闘力と能力値を伸ばすトレーニングだ必要だな」


「よ、よかったです」


 初めて龍巳の感情的なところを見れたな。



龍巳は娘ポジションですが、ヒロインって言えますかね?


流石に見た目10歳前後の女の子に手を出すのは犯罪だと思います。


裏話

主人公は成長、向上心、研究心がとても高いです。主人公の遺伝子によって生まれた龍巳も同じです。能力値は()←基準値が最低値ですが、レベルは999なので基準値を成長させれば主人公を追い越すポテンシャルを持っています。


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