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転生したバケモノの自由な生活  作者: 角谷 樹
第二章 現代編 刑務所暮らし
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評価

 身体をバラバラにされて数日。


『いや〜参った参った!まさか転移する時の隙にバラバラ肉にされるとは思わなかった!』


 この声は俺の口から出たものではない。前回の話で異能【呼吸】を使う者によって俺はバラバラ肉にされてしまった。なので喋る事ができない。この声は【念話】だ


 いつもなら既に治っているのだが何故か、呼野君から受けた傷は人間並の回復速度でしか治らない。不思議だ。


 という事で今の俺は完全な行動不能状態。動くこともできない。こんな状態でも意識は残ってるから身体を動かす系以外の能力は使えるから周りに【念話】を飛ばして意思疎通が可能だ。


 俺が今【念話】話しているのは柳田一族全員だ。


 今の俺は身体を少しでも速く回復させるために特殊なカプセルに入っている。この状態からの完全回復には数百年かかるかと言うのを百年まで短縮できるのだ。


 見た目は例えるならド○ゴンボールのあの回復するカプセルだ。まぁその効果と見た目のモデルがそれだったので似ているのは仕方ない。


 現状、俺は【千里眼】で世界を見渡し、【念話】で世界の誰とでも話すことができるが、身体が無いとつまらないので、分身の身体に憑依しようかと思う。【多重分身】、【憑依】。


「これでなんとか身体はなんとかなったな。それじゃみんな席に着いて。報告会を始めるよ」


 今の声は分身だが自身の身から出た声だ。


 そして今話した通りこれから報告会をを始める。 そう此処には人が集まっているのだ。集まっているのは俺の家族柳田家と血縁上義父義兄の信秀、信長の織田家だ。


「ところでお前は分身の方の龍郎なのか?それとも本体の方か?」


 これは信長だ。


「身体は分身だが、意識は本体が憑依している物だから、どちらか、って言われると本体の方かな?」

「そうか、わかった。話を止めて悪かった。続けてくれ」


 それから、俺は前回までに得られた情報をみんなに話した。

 まず、異世界から人が千人ほど移住したこと。世界を渡るときに一緒に向こうの生物である俺達の子孫を食らっていたバケモノが来た事。異世界人は仲間に強力な隠蔽能力者おり、自分達では発見が困難だと言う事。


 そしてその情報を得て街を散策、暴漢をボコしていたら謎の男に襲われた事。最初はその異世界人かと思ったら自分の子孫だった事。彼の能力と自身の負傷を回復を遅らせる何かを持っている事を話した。


「襲われた事に関してはなんとも思っていないよ。自分がしていた事を考えれば仕方ないと思うからね。だから今回の件に関しては彼は悪くない。みんな彼には仇などと思って手を出さないでくれよ」

「もし向こうから手を出してきた場合は?」


 柳田家長男の龍次郎が疑問を声に出した。


「その時は油断せずに、できる限り本気を出して無力化することを許可する。ただし殺しは無しだ」

「父上、その呼野と言う者は、柳田賞に受賞、という事でよろしですか?」

「あぁ、いいぞ。彼の口座に振り込んどいて」


 柳田賞。通称『吃驚賞』。


 それは簡単に言えば俺を驚かせたら税を取られる事なく十億円が貰えるという、なんとも不思議な賞の事だ。そんなの簡単じゃないかと思うかもしれないがそれがそうでもないんだなぁ。


 俺の感知能力は凄まじいので気配を消して俺を驚かせようとも既に感知しているので驚く事はないし、知恵比べや運の勝負をしようとも相手の思考を読めるし、相手にバレずにイカサマができる俺の方が上回るので、これも無理。


 人類が新しい技術の発明、発見をしたとしても既に俺はそれをやっているので、それがどうしたの?としか思わない。


 料理も自分で作った方が美味しいので特に驚く事はない。


 俺を驚かせるとしたら、芸術と技術くらいだろう。


 芸術にはその人のセンスがないといけない。俺にはそのセンスがないのだ。まぁそれは初見の話で一度見る聞くをすれば完コピできる。ズルいね。


 技術も人から人へと受け継がれ、養っていき、いずれは俺すらも超える可能性がある。


 今回は技術と此処ではあげられなかった肉体性能だ。


 俺を肉片へと切断した技術力とその瞬間を見させないほどのスピード。


 あの時は本気ではなかったとは言え、人類では到底超えることのできない存在に到達した彼には驚いた。


 だから柳田賞は彼に送られるに相応しい。


「それと、頼みたいことがあるんだがーー」


 柳田賞の準備をする為、移動しようとしていた龍次郎を引き止め、俺はある事をお願いした。



 数ヶ月後。


「そろそろ能力の制御もできる様になったし、君達の条件付きの仮釈放を強化する」

『本当ですか!?』

「あっ、葉中と生谷はダメだぞ」

「「なんで!?」」

「当たり前だろ。お前ら、自分が何をしたか忘れたわけじゃないだろ?忘れてたら汚物に降格だからな。因みに、今のお前らの評価は準汚物だからしっかり励めよ。場合によっちゃあ半汚物にしてやる」

「準汚物、半汚物って、それただの汚物と変わらないんじゃ……」


 最後に霊道君が小さくつぶやいた。


 俺の辞書に『クズに慈悲を与える』という概念はない。


 そもそもゴミや汚物に慈悲を与えるか?汚物に敬意や尊重を与えるか?例え汚物に意識があったとしても汚物は汚物。汚物は焼いて処理するか、土に埋める。昔は火薬の材料を作るのに役立っていたとしても今の時代に需要は肥料にするくらいか?いや、もうないか。汚物には唾でも食わせとけ、くらいの慈悲ではない慈悲しか俺にはないね。


 じゃあ何故、強盗をしたクズの葉中と生谷に昇格や人間の様に扱うのかと言うと、それは彼らが俺の子孫だから。たったのそれだけ。身内贔屓とも言う。


 まぁでも。霊道君が言った様に昇格したとしても彼らは準汚物、半汚物。結局汚物であることに変わりはない。


 脱線した。軌道修正。


「条件は色々あるが、簡単な事は三つ教えておく

 まず一つ目は君達には此処で生活してもらう。君達を自宅に返す許可はまだ降りていないからだ。それだけのことをしたって事だ。納得してね。

 二つ目は例え自己防衛だとしても異能を使う事は許されない。俺が許可した時、又は異能で攻撃させた時か本当に命の危険があった時だけだ。素手の一般人に銃を持って喧嘩しないだろ?それと同じ理由だ。

 三つ目はーー」


「ーー俺と一緒に学校へ通ってもらう事だ」




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