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転生したバケモノの自由な生活  作者: 角谷 樹
第二章 現代編 刑務所暮らし
32/37

未知の力と初めてのペット

「!?」


おそらく彼の『霊力』の力で俺の正体に気づいたのだろう。


「そんなに怖がる事はない。俺は自分の子孫に手を出す事はないからな」


 後ろで「俺達は?」と強盗組は言っているが、君達は自分の意識で犯罪を犯したんだから当然罰は与えますが、ナニか?


「霊道君は既に気付いているようだけど一応言っておくね。俺の名前は柳田龍郎、君達の先祖だ」


 俺は彼等に俺と彼等の関係を話した。ある理由で約五百年生きている事。彼等の持つ不思議な力、異能が俺の能力の一部が遺伝した物だと言うことを。


「まぁ、こんなところだ。それよりも、霊道君!」

「な、なんすか?」

「ちょっと下行こうか!」

「てて、っと!?下って、どこ行くんすか!?」


 俺の知らない能力を持っていたからとても気になって思わず霊道君の手首を掴んで地下の訓練場へ連れて行こうとしていた。


「訓練場だよ!そこならどれだけ力を使っても暴れても問題ないからな!」


 まぁ、壊したところは後で俺が直す事になるんだが、まぁ直ぐに直せるから全く問題ない。




「さあ!ドンドン打ち込んで来い!」

「…………ドMですか?」

「…………君、失礼だね」


 訓練場に降りてきて、対時したのだが……霊道君、なんだか辛辣だね。


 俺達が降りて来た訓練場なのだが此処には地面に固い土に周りをアスファルトのような物で囲まれた、何も無いグランドのような場所だ。


 障害物も何も無い、本当に何も無い場所だ。


「さっきも言ったが君達が持つ異能は元々俺の能力の一部が遺伝した物だ。だが、俺は君の持つ【霊力】という物を持っていないんだ。だからこの身で受けてその力を確かめたい!」

「……変態だ……」


 そう言いながらも霊道は掌に力を集中させているのが見える。更には全身にも力を巡らせてもいる。


 今の俺は魔力を目に集中させて本来見えないはずのエネルギーを視認する事ができる。その技術を使って先程の力も視認している。


 魔力に近いが若干違う。いや、これは魔力を別の物に変質させているのか。


「ーーっ!【霊力波】!」

「ぐっ!?」


 全身に巡らせた力のおかげか霊道君は俊敏な動きで俺の目の前に近づき、俺の腹へと掌を当てた。


 すると霊道君が掌に集めていたエネルギーが俺の中に入ってきて体内を掻き回すように暴れ出した。


 そして、俺は膝をつき、ゴロゴロと転がって悶える。


 ダメージも入っていて、龍巳に男の大事なところを蹴られた時くらいのダメージだ。あとその時ぐらいの痛みも襲ってきた。


「初めて人に対してやったけど、こうなるのか」


 俺の様子を見てそう溢す霊道君。


 痛みを消す為に【万能回復】掛けているのだが『対象がわからない』と頭に声が流れて全く回復しない。


 試しに【解析】を自身にかけてみるとどうやらこの痛みは自分のエネルギー体にダメージを与えているようだ。


【解析】の結果で、何処に異常をきたしているのがわかった。それにより【万能回復】の効果で痛みが瞬時に無くなった。


「なるほど、なるほど。これが君の力か。魔力を霊力に変換し、相手の防御を無視した攻撃を行えれる。実に面白い!」


 解析での結果はこの霊力はエネルギーに大きな影響を及ぼすことができ、物体にも影響は与えることもある程度は出来るらしい。


 彼は攻撃の為に霊力を俺に流し、彼自身の身体能力を上げる為にも彼の身体に霊力を流し強化していた。


「他には無いのか?」

「っ、ならこれはどうだ!」


 今度は拳に霊力を纏わせ殴りを入れてきた。


「拳に纏わせる事による打撃力と破壊力の強化か」

「お前、頑丈すぎだろ!?」


 普通の人間なら骨が折れるのではないかというこの攻撃を俺は掌で受け止めているのだが、俺には全く影響はない。


「まぁ、物理じゃ俺には敵わんだろうよ。レベルが違うからな」


 俺の物理防御力は既に現代兵器で傷つくことは無いし、レベル十と言っても唯の人間がいくら強化したって俺に傷をつけれるわけがない。


 これまでの観察で、彼の【霊力】という異能は魔力を霊力に変換し、エネルギーを攻撃する力が強い。また物体の強化ができそれは生物でも可能、てところか。


「こんな感じかな【霊力】、えいっ」

「ぐっ!?カッ!?グオォォォォォ……」


 小指に魔力を集め、魔力を霊力に変える。そして変化させた霊力を込めた小指を霊道君の鳩尾に打ち込む。


 すると霊道君は肺の息を全て吐き出し、悶えだした。


「なるほど、これが霊力か。近接戦ならかなり役に立つな」

「なんで、使えんだよ……!?」

「言ったろ。君達の力は元々俺の力の一部から遺伝している。君に出来て俺に出来ない能力なんて無いのさ。しかし、この力面白いね。世界が変わって見えるよ」


 実際に変わって見えた。今まで霊力という物を全く扱う機会がなかったから習得していなかったが、習得して目に霊力を集中させると今までとは別次元の物が見えて来る。


 例えるならエネルギー。さっきまでの魔力だけでの視覚で霊道君の身体を流れるエネルギーを見ているのと霊力で見ているのとでは遥かに霊力の方が細かく見えやすい。


 エネルギーの流れが毛細血管のように細かくなっても精密に捉え、分けることができる。まるで視力が悪い状態で眼鏡をかけるのと裸眼の状態のようだ。


 それに、今まで見えなかったものが見えた。それは幽霊だ。


「これが君の見ている世界なのかな?」

「まさか!コイツらが見えるのか!?


 幽霊って俺達が知らないだけで沢山いたんだな。てか、霊道君の方にぶら下がってる髪の長い般若の面を付けてるヤツ何?あっ、こっちみた!


「霊道君、それ何?」

「ホントに見えてんのかよ。コイツは俺の守護霊だ。名前はまだ無い」

「それ、守護霊って言うよりも悪霊だよね。見た目的に」


 あっ、霊道君から降りた。そしてしゃがんでのの字を書いてる。


「ああ!アンタのせいでいじけちゃったじゃ無いか!悪霊にはみえないよぉ。超強そう!かっこいいぞ!」


 なんかダメージが回復した霊道君が般若の守護霊を励ましだした。


 ーーツンツン


「ん?って、なんじゃこりゃぁ!?」


 後ろから肩を叩かれたので振り返ってみればそこには竜人なのか、人狼なのか、はたまたそのどちらともなのか分かりづらい、名付けるなら竜狼人間が俺の背後に立っていた。


「それアンタの守護霊だよ。それが俺の守護霊を抑えていたからアンタは俺の守護霊に襲われていないんだ」


 えっ、コイツ俺を守ってたのか?なんか見た目から強者ですオーラ出してるもんね。


「アンタとアンタの守護霊、すごいな。守護霊って霊力をもらって力を増して行くんだけど、アンタの守護霊、アンタが霊力使えるようになってから急に力を増したぞ。アンタの漏れ出る霊力を使ってな」


 お前、溢れた霊力を食ったのか。ばっちいな。ちゃんとしたの食わせてやるからこっち寄りな。ほらお食べ。お〜、よく吸うな。それになんかコイツ、身体が大きくなり出したぞ。


「っ!?アンタが直接あげるとそんなに育つのか」


 俺の霊力を霊力を吸うのをやめ、竜狼人間はゲップをして尻尾を振る。完全に飼い慣らされた犬だな。


「よしっ!お前を俺の最初のペットにしよう!名前はそうだな……タツロウにしよう。竜と狼みたいだからな。俺と同じ名前だ!」


 すると竜狼人間、タツロウは三メートルはあった身長が180センチ程に縮むがその力を更に増した。しかし、何故か俺の力が一気に抜けていく感覚があり、少し目眩がした。


「なにが、起きたんだ?」


【解析】してみるとどうやら俺の力がタツロウに少し流れたようだ。


「ご主人様の力を無理矢理奪うのはいけないぞ。今日から躾をしっかりしてやらないとな」

「クウゥゥ……」


 こうして、俺は未知の力を手に入れ、また、はじめてのペットを飼う事になった。守護霊だけど。

誤字脱字を教えていただけるとありがたいです。


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