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転生したバケモノの自由な生活  作者: 角谷 樹
第一章 過去編
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気配を察知!小動物のようだ

誤字脱字があれば教えていただけると有り難いです。


 ある日、分身にそれぞれのスキルを育成して貰いながら本体である俺はテイムというスキルの育成をしていた。これは前回にも出たが動物を助けていると何故か習得していた。


 効果は他生物との意思疎通、テイムした生物をスキル保持者を基準で強化するモノ、たったのこれだけ。


 別にテイムに生物を支配する能力はなく、ただ単に他生物と仲良くなれるだけの力しかない。


 じゃあ、どうやってテイムのスキルを育成するのか?


 それはシンプルに生き物と仲良くすることだ。


 この森(今では山だという確認は取れている)には『調整の霧』の影響で、在来種の生物が数を減らしている。『調整の霧』の所為で、魔物が生み出され、この地に生息していた生物を荒らしている。


 だから俺は在来種の生物を保護する為に自身の汗や排泄物を使い、自分達のエリアと魔物のエリアを分けている。


 どうやら俺は魔物達から見たら強者のようで、近寄る事を恐れる。熊が自身の臭いを木に擦り付けて自分のテリトリーを示すように、俺の排泄物をばら撒いて俺自身のテリトリーを作った。


 それと在来生物も俺の事を若干怖がるのでこちら側に在来種の生物が持ってきて生活させている。そうしないと魔物が多くいるエリアをからこちらに渡ってこない事が多いからだ。


 そして周辺にいる在来種はこちら側に連れて来て、魔物共は飢え過ぎないよう、絶滅させるくらいの勢いで分身に狩りをさせているのだが、絶滅は無理なようだ。いくら狩ってもどこからか現れ、増えていくのだ。


「ダンジョンでもあるのかねぇ」


 実はダンジョンはこの森では存在しているし、それを俺は少し前から知っていた。

 錬金術で、ダンジョンコアが作れるとわかって試しにそれを作って使ってみた。


 ダンジョンと言えば異空間で地下や建物内なのに太陽があったり、好きに生物を召喚出来るというのをよくファンタジー物で見るが、最初はポイントが足りなくて一階層の洞窟型ダンジョンしか作れなかった。


 しかし魔物を生捕りにし、拘束、監禁、繁殖させる事によって、定期的に大量のポイントをゲット出来た。



 1階層に広々とした大草原エリアを作り、拘束していた魔物を放した。

 主に捕まえたのは猪型や鹿型などの食料になる魔物なのでやっている事はほぼ牧場になっているが。


 牛型や鶏型の魔物もおり、やっている事は完全に牧場農家だ。


 2階層でも草原エリアになっているが此処では作物を育てている。ダンジョンポイント、DPを使って作り出した作物の種はダンジョン内なら3日で育ち、収穫しても1週間でまた育つ。


 あまりの育ちの速さに蓄えが多く出来てしまったので、倉庫を作り、他にも酒や調味料への挑戦をしてみた。スキルを使えばすぐに調味料へ変えることも出来るのだが、それも多く出来る過ぎてしまうので、必要な物以外は、普通に作っている。


「ほらー、お前らー。いっぱい食って、大きく育てよー」


 ダンジョン産の肉や野菜をテイムした動物達に与える。

 ダンジョン産の作物は早く育つ上に栄養価も味も良い。米も作れるし、スキルに料理、それも高レベルのがあるので、現代以上の飯が食える。


 それとどうやら俺は戦闘も好んじゃう性格のようで、狩りをしている時はいつも興奮していた。


 スローライフ的な生活が送れて趣味と動物に触れ合える。


「ある意味最高の生活だな」


 唯一足りないのは娯楽と話し相手、人くらいかな。

 狩りは趣味としては良いけど、娯楽としてはかなり足りない。俺はマンガやアニメが観たいのだ。

 あと、動物達とは意思疎通はできるが、なんか違う。価値観?


 人肌が寂しいのかも。




 俺が生活しているのは山の中にある森だ。周囲は霧に囲まれているので外の様子を見る事は出来ないが、上がり下がりが多い事で此処が山の中である事がわかった。まぁ、鑑定と解析で簡単にわかっていたのだが。


 森の外はどうなっているのか知りたくて、兎に角森の外へ目指した事がある。だが結局外を見る事は無かった。森の先を進んでいくと先が全く見えない濃霧がある。


 それは俺が生活している小屋を中心に囲っていた。


 時々、濃霧の向こう側から生物の気配がこちら側に入ってくる事がある。だがこの地に入った気配はすぐに消える。これは外から入ってきた生物が高レベルの魔物に殺されるからだ。


 去年まで人もこの森の中に入ってきていたのだが、すぐに殺されるか、気配を察知した俺が先に見つけて、濃霧の境界まで送り届けていた。


 最近は全く誰も来なくなった。俺が見つける人以外は100%死亡するから来ないんだろう。


 なんて事を考えていると小さな気配を察知した。

 気配的には小動物くらい小さく感じるのだがなんだか違和感を感じる。


「行ってみればわかるか」


 という事で気配がする方へ向かった。


『調整の霧』の影響かこの森の樹木は大きく育ち、その上頑丈だ。前に試したこれらの木材で模造刀を作ってみたのだが同じ木の薪を簡単に割る事が出来た。


 そんな異常に育った木々を踏み台に飛びながら向かって行った。小さな気配を察知し続けていたらその近くに新たな気配を察知した。この気配は大鬼オーガの気配だ。


『調整の霧』のレベル調整(自分のレベルに合わせて魔物のレベルも上げる)は停止させたのつい最近で魔物達のレベルはおよそ500以上、気配でも大体のレベルがわかる。


 オーガもそれくらいのレベルで、それに対してこの小動物の気配からはレベル1くらいの気配しか感じない。


「いそがねぇと!『仙法・瞬身』!」


 瞬身はいわゆる瞬間移動で、認識出来る場所へ瞬時に移動する技だ。


 これで一気に気配の場所まで移動した。気配を発しているところを見ると予想通りオーガがいたが、小動物はまさかの人だった。それも10歳くらいの少年だ。


「『多重分身』『付与エンチャント雷撃ライトニング』、死ねえ!」


 2体の分身を作り、背中に刺していた刀2本に雷を纏わせて、オーガに振り下ろしミンチにする。


「なっ!?」


 オーガは声を出さずに死亡し、少年は驚愕の声を出した。


 ーーバリバリバリバリバリバリバリッ!


「『解除』」


 刀の放電と分身を解除し、少年に顔を向ける。


「な、何奴だ!怪しげな格好と術を使って!」


 因みに今の俺の格好は某怪物狩猟ゲームの電気を放つ怪物から作られる防具を参考に作った鎧を着ている。

 色はそれっぽく作れる魔物の素材が白色だったのだ主に白だ。


 客観的に見て人型の白い化け物に見えなくもないが自己評価的にはかなり良いと思う。


「俺か?俺はここで生活と修行をしている者、まぁ仙人みたいなモノかな?君は?」


「わ、わしは……三郎だ!お、おま、お前は本当に仙人なのか?仙術はつかえるのか?さっきは仙術なのか?」


「質問が多いな。仙術ではないが、仙法が使える。瞬身!」


 一瞬で彼の背後に移動する。


「き、消えた!?どこに行ったのだ!って後ろに!?いつのまに!」


「どうだ、凄いだろ?」


「はい!貴方様は本物の仙人なのですね!」


 先程までの偉そうな言葉遣いが敬語になってるな。


「ところで三郎君。君は帰る場所はあるのかい?」


「あります。しかしこの霧の森に入った者は誰一人生きて帰ることができぬと言われる森。唯一の方法はこの森に住む神に頼んで帰してもらうしかないと聞きました。貴方様は神が何処に居るかご存知ですか?」


 ん?どっかで聞いた事があるな。って、どう考えても俺ですね。此処に住んでて迷い込んだ人を送り返してたのは俺だけの筈だだし。


「多分それ、俺の事だわ」


「誠ですか!?何卒わしを連れ戻してください。お頼み申す!」


「まぁそれは良いんだけど、実は俺この濃霧の先には行けないんだ。だからこの濃霧より先には何があるかわからない。念の為これを渡しておこう」


 濃霧の中でも魔物がいるかもしれないしね。こんな子供が逃げ切れるとは思えないからね。


 俺は背中に差している刀の一本を抜く。


「『刻印・雷纏、剣術L v.Ⅴ』。はい」


「ありがたく賜ります」


 それから濃霧の前までやってきた。


「怪我せずに帰れよ」


「お世話になりました。この御恩はいずれ」


「あんまり来ない方がいいぞ。来るなら強くなってからじゃないとな。またバケモンに襲われて殺されるだけだ」


 少年は濃霧の中に入っていき見えなくなった。


 その少年がきたこの日以降10年間、この森に人がやってくる事はなかった。





三郎の正体に気づく人はいるのだろうか?


将来絵が描けるようになればこの鎧やキャラ達を描きたいです。


ブックマーク、感想、評価が有ればやる気が出てきます。

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