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転生したバケモノの自由な生活  作者: 角谷 樹
第二章 現代編 刑務所暮らし
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そりゃ捕まるよ

 世界大戦が終了し、やっと世界に平和な時代が訪れた。今の日本は原爆や各地の被害を受けた地域に支援と復興を行なっている。今の日本国民の意識は俺の知っている敗戦国としての日本とほぼ同じ意識になり、俺が狙っていた、平和な日本になるだろう。


 そうなると今の日本は不安定で、治安が悪くなっているだろうが、俺達が出張る程でもないのでそれは人間に任せよう。てか、そうしないと日本人は成長出来ない。


 俺達は陰で彼らを見守れば良いのだ。


「てことで、みんな、頑張ってねぇ!」


『仕事サボって逃げるなー!』


 サボりとは人聞きの悪い。俺は約四百年間働きっぱなしで楽に海外旅行に行けてないんだからな!オーストラリアとかには偶に行ってるけど、あそこは今は日本の領土だから海外には入らない!……はず。どうなんだろ?まぁ、いい。


 俺、嫁の銀、お市、長女の龍巳、次女の龍奈、龍奈の後に新しく生まれた龍奈の弟妹、長男の龍次郎、次男の龍悟りゅうご、三女の龍華、四女で末っ子の姫龍きりゅうと計九人の柳田家。


 信秀君、信秀君の嫁の土田御前、信長君、信長君の嫁の帰蝶ちゃんの計四人の織田家。


 合計十三人での海外旅行へ行こうと計画した。


 旅行先はアメリカだ。




 部屋の灯りが消え、すぐにまた灯りがつく。部屋には机と椅子があり、椅子には一人の男性が座っていた。そしてその部屋の中には眼鏡を掛けた初老の男性と彼を護衛が数名いた。


 灯りが消えて暗くなる前は彼らしか居なかったのだが、灯りがついた瞬間には彼等のものではない影が増えていた。俺達だ。


「君が今の大統領かい?」


「侵入者です!大統領は伏せて!」


 俺は初老の男性に話しかけたのだが、急に現れた俺達に驚き、固まっていた護衛達はすぐに動き出した。


「父上はただ挨拶しに来ただけだ。それに今、我らに銃を向けようとしたな?無礼であろう」


「確認しただけだ。貴様らは黙って立ってら」


 護衛達がすぐ様銃を取り出そうとすると、うちの子達が瞬時に動き首に鋭い爪を当て、彼等の動きを止めた。


 まるで彼等に瞬間移動したように見えるだろう。


 うちの子、ただの人間に対しては当たりきついんだよな。


「お前ら、そんなことしたら、逆に話が進まんだろ?それに彼らは自分の仕事を全うしようとしているだけで、俺達はアポすら取ってない。彼等が言った通りの侵入者なんだ。解放してやりなさい」


「「「「仰せのままに」」」」


 てか龍巳、アンタ俺と、この中で一番長い付き合いなんだから、俺がこのくらい無礼とか思うわけないだろ。


「それで、机に隠れてるそこのおっちゃんが大統領で良いんだよね?」


「君達は誰かね?どうやって此処に入った?」


 机から出て来た初老の男性が少し怯えながら聞いて来た。


「俺は龍郎。聞いたことない?昔、此処の大統領が暗殺されそうだったのを助けたんだけど。あと此処に入った普通に入ったぞ。灯りを消したのも俺らで、消した理由は・・・雰囲気を出す為だ」


「タツロウ?何処かで聞いた名だな」


「大統領、タツロウと言えば、あのタツロウ・ヤナギたです。占領した土地で、住民の暴動をたったのヤナギタファミリーだけで鎮圧したモンスターファミリーのヘッドです」


「ヤナギタじゃなくてヤナギダ、な?」


 どうやら初老の男性、大統領に耳打ちした人は大統領の秘書の様で、彼は俺の事をよっているようだ。


 しかしモンスターファミリー。怪物家族、か。ある意味、間違いなく、俺達はモンスターファミリーだな。


「それに、ヤナギダファミリーは世界各地を回り、治療行為をして回り、多くの重症患者を瞬時に治して回った、神の使いの様な者達です。それに治療行為を受けたのはうちの国もです」


「あぁ、確かに聞いた事がある。この者達だったか。それで、何が目的、此処に来たのかね?」


 やっと本題に入れるよ。ここまで長かった気がするが気のせいだろう。


「ただの挨拶と、お金の無心だよ」


「何?今、金の無心と言ったのかね?」


「そう。今俺らってこっちの国に資産持ってないから、金が無いんだよねぇ。だからちょっとお金を貰いに来た。正確には今までの恩を金でちょこっとだけ返して貰おうと思ってね」


「恩なんて貰った覚えはないが?」


「さっきそこの人が言ってたじゃないか。アメリカの重傷者患者の治療費は君達アメリカから俺達に返してもらっていない。それに君達の大統領を救ったんだ。少しくらいもらっても良いと思うんだけどなぁ」


「……いくらいるんだ?」


「ここで働いてる人の平均月収を人数分。あとはそれを元に自分達で稼げる」


 こうして、俺は時間を置き、米ドルを得る事が出来た。


 そして、何をやったかと言えばギャンブルだ。


 自分の能力をフルに使えば、競馬の馬の調子や土、騎馬する人の精神状態などを遠くから見るだけでわかる。そこから一番、二番にコンディションがいいところに賭けるだけだ。


 大体がこれで当たるのだが、相手は生物。俺達の予想を外す事も偶にあるが大体勝てた。


 カジノではルーレットが一番儲けた。


 あれは正確な情報を集めれば集める程、正確な未来を予測できる【予測】と言うスキルを使えば完璧にほぼ当たる。


 人間相手のポーカー程、簡単な物は無く、これには全て勝ち続けた。退屈になったので龍巳やお市ちゃんと対決してた。


 まぁ、勝ちすぎると店にも良くないので、幾らかは店にお返ししておいた。


 稼いだ金で、アメリカに別邸を購入し、そこをアメリカの活動拠点とした。


 この年代では確か、ジャッキー・ロビンソンが活躍していたってどっかの映画で聞いた。


 ジャッキーが野球をする日に、見に行くことにした。


 高級車を二台購入して、一台を俺達柳田家、もう一台を織田家で保有した。


 車に乗って野球場へ向かった。


 途中パトカーに捕まった。出てきた警官に「何処で盗んだ車だ?イエローがこんな良い車買えるわけねぇだろ」「盗難届が出てる。俺のだ」と因縁吹っかけて来たのでボコして、丁度馬のフンが落ちてた道端に頭が落ちる様に捨てておいた。


 そして野球場につき、観客席に着いたのだが、周りの人から視線がめっちゃ刺さる。それに、ここでも、


「何座ったんだイエロー。ここはテメェら色付きが座って良い席じゃねぇんだよ!テメェらは生まれた国にでも帰んな、イエロー!」


 といきなり強面の男に言われたので、顔に一撃入れた。その男の顔は一撃で、既にもう誰だったのかわからなくなるくらいに、ボロボロになり、吹き飛んでいった。


 そして俺は周囲を睨み、彼等は俺達から視線を晒した。


「あいつ、弱いくせに良く父上に話しかけれるな」


「もうあの顔じゃ、アイツ自身が何人かわからんかなってるだろうよ」


 龍次郎と龍悟が何か言っているが気にしない。


 かなりウザかったので、手を出してしまったが、やはり人間は脆いな。手加減をしてもこれだ。


 そして、ついに選手達が出場して、その中にはジャッキーの姿もあった。


 ジャッキーは黒人選手で、白人チームの中にただ一人だけいる黒人選手だ。


 この時代は人種差別が酷くて、当然ジャッキーもこの野球場ではブーイングの嵐を受けていた。


 元々白人同士の戦いに黒人が参加しているから、彼等にはとても不愉快だろう。


 だが、言わせてほしい。


「うるさ。テメェら、文句言う為だけに此処に来たのか?なら帰れ。こっちはベースボールを見る為きてんだよ。不愉快だ、テメェら全員外に出されたいか?さっきの男みたいに」


 因みに、先程俺が殴った男は壁を突き破って外に出てます。


 そして俺が周囲に向けて声を発すると周囲から段々と静かになっていった。



「プレイボール!」


 そうして始まった試合。


 ジャッキーの打順がやってきた。ヒットを打ち、ジャッキーが走り出す。球は守備に取られ、一塁に投げられる。


 ジャッキーは一塁にボールが来るギリギリ前にベースを踏んだ。


 明らかにセーフ。だが審判はそれをアウトにした。


 それにジャッキーのチームは抗議するが審判の判定は絶対と審判は判定を変えない。


 審判とジャッキーのチームが言い争っていると、いきなり審判が何かに弾かれた様に倒れた。


「公平な判定が出来ない審判なんていらねぇよ。目が悪いなら帰って病院にでも行ってろ。そんでもう野球界に帰ってくるな」


 そして、別の日、ジャッキーがまた野球をするので見に行ったのだが。


 相手チームの監督は最悪だった。ジャッキーを挑発し、暴言、侮辱をするわ、投手にサインを出して、投球を頭に狙わせるわ。更にはジャッキーではない、チームの人の妻と浮気してんだろ、浮気されて悲しいか?と馬鹿にしてくる。


「ニガー、ニガー、ニガー、ニブギャッ!?」


 そしてその監督は飛んできたビンが頭に当たり倒れた。


「カス低脳野郎。テメェは黙って死んでろ」


 彼等が倒れた原因は、俺だ。


 俺が審判に唾を飛ばして弾き倒し、暴言を吐いてジャッキーのプレーを妨害していた監督は、丁度ジュースを飲んでた瓶を投げたのだ。


 ゲーム終了後、俺の家に警察がやってきた。理由は先日、俺の車に難癖つけてきた警官への暴行。野球場でイエローと言ってきた男への暴行。またカス味噌頭の監督へ瓶を投げた事。また難癖警官が、俺が買った車を盗難車だと言い、俺から奪おうとしたことについては、俺が悪いと言われ、その他も俺が悪いと言われた。確かに俺が悪いと思うところはあるが、後悔はしていない。


 そして、うちにやってきた警官は追い返した。


 警官を追い返した夜。


 家に多数の人間が侵入しようとしているのを察知し、深夜にも関わらず起きた。


 俺の姿を見た人間達は銃を持っており、発砲してきた。


 弾丸は俺の身体を何個かは貫通したが、多くが俺の身体に残った。


「あー!テメェら何してくれてんの!?せっかくの服に穴が空いちゃったじゃねぇか!」


 身体に残った弾丸を文字通りお返しした。指先から弾丸が飛び出して、襲撃犯の足や腕、肩を貫き、彼等を無力化した。


「さーて、誰の差金かな?……警察か」


 記憶を読み取るとどうやら彼等、警察の人間らしい。


「そっちがその気ならお返しなきゃな。うちの弁償、してもらわなきゃね」


 俺はその時悪巧みをしている顔をしていただろう。




 翌朝、警察署の前に、着ていた物全て、身ぐるみを剥がされた男達が吊るされていた。


 そしてその昼間、警察署は一三人の者達に強盗にあった。


 彼等に銃は効かず、近づこうにも、ピカッと光ると近づいた者はその場に倒れた。


「俺の家、君らに壊されたんだよねぇ。だから、弁償代、頂いていくね」


 そうして彼等、つまり俺達は警察から大金を持ち帰った。


 それ以降、警察では人種差別が減ったとか。





 時は経ち。西暦2010年。今は日本に帰国して、偶に働く為に外に出てパトロール。正体が明かされていない殺人犯、テロを計画していた者、悪徳宗教の教祖、薬物や武器を密輸していた裏社会の人間を何人かを逮捕令状無し、証拠無しで即刻逮捕して刑務所にぶち込み、後で証拠を出す。


 俺の仕事は治安維持、警察に近いが若干違う。五百年前から特権、どんな物でも倫理的に問題のある事を行動する、また、計画した者を拘束・逮捕できる。


 これは俺じゃなきゃ即刻潰される特権なのだが、俺なら間違いを犯さないし、逮捕される数は全国的に見て微々たるもの。それどころか、ちゃんと助かっている者が多くいるので、この特権は今でも生きている。


 そしてこの特権はただの警察では使えないので、俺の肩書きは特殊警察官兼特殊警察隊隊長だ。


 特殊警察官とはまぁ、逮捕令状無し、証拠無しの怪しければ拘束できる警察官のことで、これは俺ただ一人しかいない役職だ。


 そして特殊警察隊とは出来ることは普通の警察と許されている事までだが、俺の許可で制限付きだが、俺の特権と同じ特権が与えられる隊の事だ。


 主に彼等が使われるのは対象が集団である時や対象が特殊な力を使う場合くらいで、いつもうちが世話になってるハジメ君から預かった屋敷で訓練をしている。



「龍郎さん、貴方のこれまでの活躍は正直私達も感謝してますし、尊敬もしてます」


「どうしたんですか?急に」


 いつものように隊員に訓練をつけていたある日。東京都警察本庁所属の山田警部が屋敷にやってきた。部下の刑事達も連れて。


「実は今年で色々と憲法、法律改正で、過去の償われていない罪も受けるべきだとされましてね。これが戦争であっても、人を殺したなら罪に問うべきだとなりまして、でも今も生きている戦争で活躍した人達って既にヨボヨボの老人じゃないです?だからもうあい先短い老人逮捕して刑務所に入れるってのは流石に無理だろ。


 でも昔から生きてて、今も元気、戦争にも参加してる人に貴方が該当しちゃいましてね。更には貴方の過去の記録を調べらたら住居の破壊、殺人。最近の記録じゃあしょっちゅうアメリカに不法入国してるみたいじゃないですか。そこでもアメリカ人への暴行に警官への暴行。更にはとんでもないのが、警察署で強盗って。他にも色々、その他諸々合わせて刑は本来なら死刑が適用されるんですけど、貴方、死なないでしょ?それに貴方を刑務所に入れたら日本全国の悪人が暴れ出す可能性が高い!だから上の人達とても悩んだんです。それで、上の人達は貴方に『有事の際は仮釈放として活躍する無期懲役とする。また、これまでの活躍を考慮して、生活の充実はさせてもらう』だそうです」


「えっーと、つまり?刑務所で自由に暮らせって事ですよ。それに貴方を閉じ込めてあげる刑務所はないですからね。おそらく脱走しても戻ってくるならそこまで文句は言われませんよ」


 それは懲罰になるのだろうか?俺が捕まる理由が全く無いのだが?


 山田警部が懐から手錠を出す。


「一応、逮捕、って事になってますんで」


 俺は両腕を出し、手錠をかけてもらう。


 まぁ、これまで散々暴れまわってきたし、そりゃ捕まるよ。


誤字脱字を教えていただけるとありがたいです。


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