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転生したバケモノの自由な生活  作者: 角谷 樹
第一章 過去編
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子孫増えすぎじゃね?IF世界の日本へ

 織田家一行強化合宿をしてから100年程。俺と信長君の子孫は今では征夷大将軍として日本の人々を指導している。


 俺の娘、龍奈は俺と銀ちゃんの純吸血鬼だから寿命で死ぬ事は無いが、龍奈の夫である信忠君は普通の人間だから既に寿命で亡くなっている。


 そんな二人の間でできた子達の種族はダンピールで、初代征夷大将軍の信長君と俺の孫、三代目征夷大将軍の名前は信龍。


 彼らは俺の吸血鬼としての弱点を克服した特性と、能力を二分の一劣化させた能力に、人間としての成長能力で、成長すれば俺よりも強い存在になる。


 更に彼らには俺達吸血鬼の位置が正確にわかるようで、気配消して近づき、驚かそうとしても逆に驚かされる。


 更に更に、彼等に直接つけられた傷は、吸血鬼特有の回復力がはたらなくなり、人間と同じ回復力になる。まぁ、時間を掛ければ完全回復もできるのだが。


 そして俺達の孫達の中でも特別才能があったのは三代目征夷大将軍の信龍だった。彼はどの兄弟姉妹よりも戦闘、内政の才能が高く、正に人のリーダーに相応しい男だった。


 正に俺達吸血鬼の天敵のような存在の彼らだが、唯一、俺達に無くて、彼等にある弱点があった。


 それは寿命と衰えだった。


 彼らは人間よりも寿命は長いし、病気や毒に侵される事はなかったのだが、永遠に生きる事は出来なかった様で、彼らは歳をとる毎に老けて衰えていった。


 だからだろう、彼等は子作りに励んだ。


 俺ら?俺達吸血鬼は寿命が無いからそう言うのはあんまりしないんだ。性欲が湧く事が少ないのだ。偶にするくらいだ。そして俺達は子供が出来難いので、龍奈の兄弟姉妹は今でも片手で数えれるくらいしかいない。


 話を戻して。

 彼等はそれぞれ才能のある者に嫁いだり、婿入りしていって、多くの子供を作った。その中でも、信龍は大奥を作り、他の兄弟姉妹よりも多くの子供を作った。


 ……信龍、そこも強かったのか……。


 そうして彼等は多くの子孫を残したのだが、その子孫は彼等よりも色々と弱くなっていた。


 どうやら吸血鬼の血が薄まり、力も弱まっているらしい。


 しかし才能のある者から子供を作ったからその才能を吸血鬼の力と合わさり、それぞれの一族の特質、才能として受け継がれている様だ。


 血が薄まったと言っても吸血鬼。俺の子孫は人間の平均よりも身体能力が少し高い。


 現在の子孫の人数は凡そ三千人程で、もう一つの軍隊が作れるほどの数になった。実際に俺の子孫だけで組まれた特殊部隊があるほどだ。


 この特殊部隊、ガチのハイスペックな才能を持って生まれた人達を集めているので、今のところ戦地に出せば負け無しの部隊だ。


 それに彼等はこの時代ではまだなかった、知られていなかった武器兵器を作り今の日本は世界で注目を集めている国になった。






 そして織田家が日本を統一し、俺が事実支配していた南の島々と国々を日本に統合した凡そ200年。日本史で有名なあの出来事が起きた。


 そう、黒船ペリー来航だ。


 何十年も前にロシアから船が鎖国中の日本に来て、追い返されたと言う事があった。そのロシアはせっかく来たのに追い返されたから大砲をうちに撃って来た、と言う事件があった。そのあとにロ○アが撃って来た弾の大きさを千倍にした弾を、報復として首都に落としてロシアの一部も占領したので、その事は水に流そう。


 まぁ、話は戻して、アメリカから黒船ペリーがやって来たのだ。俺的にはあの有名な黒船か、と興奮したのだが、今の日本の人達が黒船を見た時の反応は、


「なんじゃぁ、ありゃ?」


「旧式の船かねぇ」


「それにしても古いだろ?あんな船、数十年も前のもう使われなくなった船だぞ?」


 とこんな感じで反応が、昔の船を見た反応をする。


 理由は誰かが言った様に既に黒船ってのは日本では造られてた船で、既に製造されていない船なのだ。


 俺は特に関わっていないのだが、これには俺達の子孫が関わっており、彼等が現代に近づいた船や武器、兵器を既に発明して黒船はかなり昔に作った前時代的な船としてこの日本人達には認識されているのだ。



「それで、なんて言われたの?」


 俺は今の日本の外交を任されている、柳龍長とアメリカからの要求について話していた。まぁ、予想はできるが。


 因みに俺は代々柳田家本家として活動しており、俺の正体を知っているのは俺の子孫達の中でも、それぞれの家の当主だけだ。


 そして柳龍長は柳田分家の柳家の当主だ。


「あの者達の要求を簡単に言えば、開国と通好通商条約の締結でした。これらを行わない場合武力行使も厭わない、と言ってました」


「へぇ、舐められてるね?」


「えぇ、ですから一度考えさせて欲しいと言い、お帰り願いました。うちの船を護衛につけて、ですが」


「ほほぉ。相手は相当後悔してるだろうね」


 今の日本の造船技術もう十世代も違うのではないか?と思うほど進んでいる。


 既に昭和の戦艦のような船でアメリカの船の後ろを着いて行ってるのでアメリカの船員はいつ後ろを撃たれるのではないかと不安だろう。


 それにアメリカの外交は相当高圧的だった様だし、調子に乗って舐めて掛かった事を後悔するといい。


 しかし、調子に乗る、かぁ。


 このまま、日本が世界で一番の軍事力を持ったまま現代日本に進んでは、この先不安になって来た。




 その不安は当たり、更に数十年の時が経ち。


 今の日本は西の土地、アジアの土地を求めて戦争を行った。


 この戦争で、日清戦争が起こってしまった。


 これは史実でも完勝だったとされていたが、今の日本は史実よりも強かった。


 だから俺の知識よりも多くの土地を侵略した。



 この時俺達が何をしていたかと言うと、敵味方の死者を少しでも多く死なせないために飛び回っていた。


 この行動が先の未来で大きく役立つ事になる。


 そしてこの戦争で、世界諸国もアジア、中国に侵略、中国は分けられ、諸国の植民地となった。


 これで多くの土地を獲得したのはロシアだった。


 更に数年後、日本がイギリスと同盟を組み、ロシアと戦争をした。史実で大勢の人間が死に、勝利したが得られた物は少ない事により、国内が荒れた、日露戦争が始まった。


 この戦争も日本は勝った。それも日本の圧勝で。


 そして日本人は調子に乗り出した。


 百数十年前に危惧した通り、日本は戦争に勝ち過ぎた事により、日本は神に愛された国、そこに暮らす我々日本人も神に愛された民族だと勘違いしだした。


 俺は思うのだ。日本は過酷な試練と成功、失敗と敗北によりバランス良く俺の知っている平和な社会になるのだと思う。


 だが、このまま成功を続けすぎると黒歴史と言えるほどの汚点をこの先残していく事になるだろう。


 例えるならキリスト教やアメリカ人。彼ら大きくなり過ぎてしまった事により極端な行動をとったり、治安の悪い街になってしまうのだと思う。


 こんな話を知っているだろうか?


 自動販売機が何処にでもある、外に置くのは日本くらいだと言う事を。


 日本の治安は海外から見ればとても良いのだ。


 だが今の日本では将来、何処でも、外でも自販機が置かれる事はないかもしれない。それはすごく困る。自動販売機がないととても困るのだ。


 ならどうするか?そんなもの、決まっている。


 日本にはこれから負けてもらうしかない。


 これまでの幸運を当たり前だとは思わずに現代の日本の様にほどほどの国にしなくては!


 そう考え、俺達は日本の重役に付いている子孫の当主達を招集した。


「諸君、今の状態はとてもまずい。今の日本は調子に乗り過ぎている」


「それの何が悪いので?」


 俺の言葉に水を差す者いた。


「このままでは日本の未来は光と闇に大きな差を作ってしまう。成功し過ぎた大国がどうなるか。それは治安の悪化、貧富の差を広げ、非社会勢力が幅を利かせる事になるだろう」


「それは貴方の予想ですよね?ならそうならないように取り締まれば良いではありませんか」


「そんな事でこの問題は解決しない。これは国民の意識を変え無ければこの問題は解決できない。意識を変えるのはとても簡単だが制御、加減がとても難しい」


 人々の考え、意識を今の日本人に繋げていくにはどうすれば良いのか、正直俺でも難しい。


「俺はこの問題を解決する方法が、あまり思い浮かばない。君達にどうすれば良いか頼らせてくれないか?」


「……日本が敗北するしか方法がないと思います」


「何を言っているのかわかっているのか!?」


「これまで先祖が築いて来た物を捨てなければならい。それくらいわかっている!だが、私達はこれから先、生まれてくる世代の為、我等は負けなければならない。それで未来の世代が平和に、安心して暮らせるなら本望だ。上様、どうしますか?」


「……それしかあるまい。我ら、今の世代は負け戦をする!しかし、完全な敗北ではない。最低限の被害で国民の意識を変える。これはとても難しいプロジェクトだが、成功させるぞ!」


 こうして、日本は第一次、第二次世界大戦を行い、この二つでは敗北をした。しかし日本の被害は人口は減り、いくつかの都市も破壊され、原爆も落とされ、領土もいくらか奪われたが、俺が知っていた史実の結果よりも良い方で終わった。


 史実の日本より、領土は多いし、人的被害も少ない。


 そして日本人の意識は俺の知っている日本人と近いと思う。


 因みにこの戦争でも俺達は世界各地を飛び回って、治療行為、占領した土地での日本人の倫理的に問題のある行動をした者をボコして回ったり、暴動を起こそうとした地域住民の鎮圧などをして回った。


 何故こんな事をしていたのか気になるだろう。


 それはただ単に暇だったからだ。俺達は既に無敵の存在になってしまった。吸血鬼になってから俺達はどうやら戦闘民族的な暴れたい衝動があるみたいなのだ。しかし、対等に戦えるのは俺達吸血鬼同士だけで、人間と争う?そんなのつまらなさ過ぎてやる気が起きない。まぁ、外道ゲス野郎をボコすのは気分が良いからと怪我をして苦しんでる人を見ると助けたくなってしまうので世界各地を飛び回っているのだ。



 戦争は終わり、俺はついに現代日本の世を見る事が出来た。



第一章 過去編、終了しました。


誤字脱字を教えていただけるとありがたいです。


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