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転生したバケモノの自由な生活  作者: 角谷 樹
第一章 過去編
21/37

責任をとる

遅くなってしまい申し訳ありません。

 吸血鬼、ヴァンパイアと聞いて皆んなどんなのを思い浮かべるだろうか?


 血を吸う。身体能力が高い。日光に当たると灰になる。ほぼ不老不死などこれら共通点だろう。


 この中には吸血鬼の弱点だと考えられている事があるが、俺に弱点はない。俺は特殊な吸血鬼なのだ。


 俺は始め、日光を浴びれば肌を灼かれるような痛みを味わう程度だったのだが、太陽神であるアマテラス様の加護により、日光に対しての完全耐性を手に入れ、今は太陽が出ていても外で活動できる。


 他にも本来血を吸わなければ飢えや渇きを感じてしまうのだが、俺の場合は問題無し。理由は吸血鬼はどうやら自身の血を生成出来なくなるようなのだが、俺はそんな事は無く、血を生成出来る。


 またそれも自己治癒力の効果を高めれば失われた血も生成できるようになる。それを速く高めるには兎に角身体中を傷つけ治すしか無い。


 少し、話は変わるが、俺が血を与えた生物はどうなるか、と言う実験をした事がある。


 この実験では、俺が対象に『仲間(生物的)になって欲しいと強く思いながら血を与えるもの』のと逆に『俺の意思とは関係なく、血が対象に移った物』場合で効果が変わる事がわかった。


 前者では俺の劣化版だが吸血鬼としての能力と特殊性が現れた。身体能力は劇的に変わり、その種が本来持っている能力を凌駕していた。そして吸血鬼が持つ弱点を持っていなかった(血の生成は出来ないが上記のように治癒能力を高めれば問題解決)。能力は俺の血の量と個体差によって変わる。


 後者では血の量によって変わるが身体能力の劇的な向上と獣なら更なる凶暴化、これらを仮に鬼化と呼ぼう、が見られた。俺の特殊性も受け継がれず、日光に当たると身体が周囲には全く影響しない炎を出し、灰になった。


 これらの事から俺の意思によって血が移った者は吸血鬼か唯のバケモノになるとわかった。



「うっ、うぅ〜」


「銀ちゃん!身体は大丈夫?水、いる?」


「龍郎……様。私はいったい?水、要ります。ありがとうございます」


 遂に銀ちゃんの目が覚めた。彼女はベッドから身体を起こし、ベッドに座った状態になった。


「それで、身体に違和感はない?」


「そう言えば、なんだか力が漲ってきます。それに内側から熱いような暖かいような?でも少し身体が怠いです」


「……銀ちゃん、また後で説明するから。今は休んでおこうか」


「……?わかり、ました」


 また身体を寝かせた状態にさせる。頭を撫でながら彼女が完全に眠るのを待つ。


 彼女が完全に眠ったら彼女の身体を解析した。


 ーーーーー


 名前:城田銀

 年齢:17  種族:吸血鬼・原種

 職業: レベル:1(0/100)


 HP:23/40

 MP:30/30


 筋力:10(10) 耐久:10(10) 敏捷:10(10) 器用:10(10)


 精神:10(10) 知力:10(10) 魔力:10(10)


 幸運:10(10)

 SP:0


 武術系スキル

 武術L v.Ⅰ


 魔法系スキル

 太陽魔法L v.Ⅴ、属性魔法L v.Ⅰ、支援魔法L v.Ⅰ、時空間魔法L v.Ⅰ


 技能系スキル

 技能L vⅠ


 耐性系スキル

 完全全体耐性L v.Ⅰ


 特殊系スキル

 日光克服L v、超速回復L v.Ⅹ、テイムL v.Ⅰ、多重分身L v.Ⅰ、仙法L v.Ⅰ、呪術L v.Ⅰ、高速演算L v.Ⅰ、万能回復L v.Ⅰ、ストックL v.Ⅰ


 権能

 鬼神


 称号

『人外となりし者』new『弱点を克服した者』new


 ーーーーー


 種族で吸血鬼の横に『原種』と付いているがこれは俺から直接血を与えたモノがなる種族で龍巳以外で最も俺に近い種族だ。


 能力の基準値は全て10まで引き上げられ、レベルは1の状態だ。


 スキルもレベルが初期化されたり、無くなっていたりするのだが、何故かレベルが上がった状態のものがあった。


【太陽魔法】と【超速回復】だ。


 何となく原因は気づいている。太陽魔法はおそらくアマテラス様の力が彼女の中に留まり、魔法へと変わったのだろう。


 超速回復はアマテラス様の力によって内側から灼かれた銀ちゃんの身体を治して、その影響でレベルが大幅に上がったのだろう。


【超速回復】がレベルカンストした影響で彼女の身体失った血をも回復しようとして、血を生成し出した。だから吸血鬼の恐ろしい呪いに苦しむことはない。


 もし【超速回復】のレベルが上がらなかったら彼女は血に飢えていただろう。そうさせない為に俺は彼女を傷つけ、無理矢理【超速回復】のレベルを上げさせていただろう。


 幸い?アマテラス様の力による火傷でレベルが上がったからよかった、のか?





 銀ちゃんの状態をこまめに見て確認していたら遂に彼女のHPが全回復した。【万能回復】もレベルがⅤまで行き彼女の回復能力が俺達に近くなった。


「それで、私はどうしちゃったんですか?」


「ああ、そうだな。まずはアマテラス様と俺の話をしようか」


「アマテラス様って、あの天照大御神のあの!?」


 それから俺はアマテラス様から加護を貰っていたことを、銀ちゃんの身体を借りたアマテラス様から俺の神の力が危険だと言われ封印されたことを、銀ちゃんの身体はアマテラス様の力に耐えきれず内側から灼かれていたことを、それを治す為に俺と同じ吸血鬼したことを話した。


「私が龍郎様と同じ、吸血鬼に……」


「もう君に人としての幸せは出来ない。例え銀ちゃんを助ける為だったとしても、君の幸せを奪ってしまった。本当にごめん!」


 俺は頭を深々と下げた。手には力を入れ過ぎて爪が食い込み、血が滲み出ているが、血も痛みも、気にしない。


「龍郎様、私に人の幸せなんて必要ありません。龍郎様と同じ吸血鬼になれたなら、私は龍郎様と一緒に吸血鬼としての幸せをおくりたいです。もし龍郎様が責任を感じて耐えきれないなら、責任、とってくれませんか?」


「……わかった。責任はとるよ」


 こうして俺は彼女の為、自分の為に、責任を取ることにした。





「神よ!陸が見えました!」


「今行く」


 俺の寝室で銀ちゃんと一緒に寝ているとこの船の船長がドアの向こうで陸が見えたと報告に来た。


 俺は隣でまだ寝ていた銀ちゃんを起こし、支援魔法【浄化】と【洗浄】で身体を綺麗にしてから着替え、甲板に向かった。


「遂に陸か!」

「あれが神が拠点にしている島国……」

「ボーッとしてんじゃねぇぞ!上陸の準備だ!」


 船の上では船乗り達が慌ただしく動き回っていた。


「遂に帰ってきたんですね」


「そうだなぁ。俺は上陸してからは信秀君の所に行く予定なんだ。銀ちゃんはどうする?」


 俺は上陸してからは那古野城に行き、信長君と信秀君にこれからの商売の話をする予定だ。


「私は両親と兄弟達に会いに行こうと思います。それと、お別れの挨拶も」


 彼女は帰省するようだ。あと、お別れの挨拶。つまりそういうことです。皆さん。




「父上、お帰りなさいませ。ところで隣にいる女性は誰ですか?」


 港に到着したら龍巳からの出迎えと質問があった。


「そう言えば龍巳は会ったことなかった。彼女は銀ちゃん。俺が3年前に助けて、旅へ出る前に連れて行ったんだ」


「そうですか。こうすればもっとわかりますね」


 龍巳がそういう時、認識できないスピードで、俺と銀ちゃんの前に現れ俺達の頭に手を置く。また更に速くなった。


 止まるために減速したところからしか見えなかった。

「えっ?今、一瞬で?」


「なるほど、なるほど。父上、銀さん、お祝い申し上げます」


「ありません、龍巳」


「あ、ありがとうございます?」


 龍巳が手を離すと俺達を祝福の言葉を送った。


「龍巳、屋敷の方は大丈夫なのか?此処に来てるけど」


「ご安心ください。この身体は分身体。本体は今も屋敷の方におります」


「そうか。なら俺は城の方へ行くから龍巳は銀ちゃんの護衛を頼むよ」


「承りました」


 そうして俺は城に行き、信長君と信秀君に帰国の挨拶と貿易、商売の話をして屋敷に帰った。

次回は進みが速くなる予定です。


誤字脱字を教えていただけるとありがたいです。


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