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転生したバケモノの自由な生活  作者: 角谷 樹
第一章 過去編
20/37

神とバケモノ

遅くなってしまいすみません。

 俺がこの3年間何もしていたかと言うと、


「「「……「神様ー!」……」」」


 日本語に翻訳すればそんな感じで声を掛けているのだろう大勢の人々。


 南の島々やオーストラリアに行き、そこに住む人々に俺の力を見せつけて占領した。そして占領した人々に神と崇められていた。



 始めの1年目に、誰の物にもなっていない島、植民地にされていない人が住んでいる島、植民地にされそうになっている島、植民地にされ、苦しんでいる人が大勢いる島に行った。


 始めの島はそのまま占領し、他の島には交渉、力を見せつけての脅しなどで占領していった。


 2年目は一箇所に集めて、教育をした。農業に鍛治、建築や造船技術、裁縫に製薬の知識などを教え、知識とそれをした場合のメリットとデメリット(環境破壊など)の覚えさせてそれぞれの島に送り返した。


 3年目からは教えた事の応用を為されていた。


 故郷に戻した後からみるみる発展していき、一部ではこの時代では最新鋭のガレオン船を作った所もあった。


「これから、俺が拠点にしている国へ向かう!向こうでは俺みたいな奴は今のところ殆どいない。だが俺と同じくらい強い娘がいるから、向こうで羽目を外し過ぎない様に!」


「「…「オッス!」…」」


 今はそんなガレオン船を作れる様になった島民と一緒に日本へ帰るところだ。このガレオン船を作ったのは、植民地化されて苦しんでいたところを助けた島で作られたのだ。


「聞いたか、オメェら!我等が神の住まう地へと向かうのだ!向こうで、我等が神に恥をかかせた野郎には海の藻屑にならってもらうぞ!わかったか、野郎どもぉ!」


「「…「アイアイキャプテン!」…」」


「野郎ども!出港だ!」


「「…「アイアイキャプテン!」…」」


 そうして俺は、俺と銀ちゃんは日本へ向けて帰国した。




「まさか、龍郎様が神様に成られてしまうとは思ってもいませんでした」


「銀ちゃんも皆んなに女神様って言われてるけどね」


「うぅ、私如きが神などと畏れ多いです。恥ずかしいですぅ」


 銀ちゃんは俺と共に行動してるからよく「女神様」と拝まれる。俺と行動してること以外にも、俺が教えた医療技術を活かして怪我した人や病人の治療もしているから『慈愛の女神』として、本当に慕われている。


 俺の場合は力を使って脅している所もあるから『救済と災害の神』だと畏怖される。まぁ、種族:鬼神となってるから間違ってはいないね。


 畏怖された影響なのか職業と権能、称号に変化があった。


 ーーーーー


 職業:神→救済と災害の神


 権能

 鬼神 救済new 災害new


 称号

『救済と災害の神』new


 ーーーーー


 色々省略しているが、このように変化と追加がされた。


 まず職業が【神】から【救済と災害の神】へと変化した。どうやら称号が与えられた影響で職業が変化したようだ。


 権能には【救済】と【災害】が追加された。【救済】はどんな傷、欠損、病気を治す事が出来るのと、助けを求める声が聞こえるようになると言う能力だった。


【災害】はそのままの意味で、どこでもどんな・・・・・・・災害でも起こす事ができるようになる能力だった。


 応龍の能力に【天変地異】と似たような能力があるがこっちはその災害が起こる条件が揃わないと使えない。例えば内陸に津波は起こさないや、南国の地に雪は降らせないなどの制限がある。


 つまり権能【災害】は【天変地異】の完全なる上位互換になる。


「しかし、この3年間。長かったような短かったような」


 俺はもう精神年齢的に40を行くくらいなので時間の進みを速く感じる。しかしこの3年間は銀ちゃんとの生活でもあったので、遅くも感じていた。


 理由は銀ちゃんが成長期だったので、この3年間でもどんどん大人に成長していたからだ。正直始めの年は銀ちゃんに誘惑されても子供と言う感じで見ていたのだが、最近の誘惑ではかなりクラッと来てしまいそうだ。




「私もそうです。もう3年、やっと3年って気持ちになりましたね」


 今は船の中、俺の私室兼寝室だ。


 ところで、銀ちゃんは今、数え年で18歳、現代なら17歳。


 この時代の人間は成長が早いのか、今の銀ちゃんは大人もう既に大人の女性といった身体をしている。


 それに栄養メインの料理を沢山食べさせているので、今の時代の平均的な女性よりも圧倒的に肉付きの良いグラマーなスタイルをしている。


「龍郎さん!今度こそ今日は、一緒に寝ましょう!」


 初めて会った時の純情そうで、初心そうだった銀ちゃんは何処に行っちゃったの!?


「人が沢山いる上に狭いし、船の中だから今日も遠慮しとくよ」


「そんなの関係無いです!尾張でもそういうのはよくありますよ。情事してる時の声なんて近所にも聞こえるから、船でも変わりませんよ」


「俺があえて言わなかった理由をついてくるね。あと確かに近所の情事聞こえてたわ」


 この時代の家ってボロが多いから夜の情事は声が外に漏れやすい。だから他人に情事の声を聞かれてもどうとも思わないらしい。


 因みに、夜にそんな声が毎晩聞こえて興奮してたなんてことないんですからね!


『まるでヘタレじゃな。女にここまで合わせてあるなら覚悟を決めて行けばよかろうに』


 急に銀ちゃんの気配が変わり、銀ちゃんの口から銀ちゃんの声ではない女性の声が聞こえた。


「誰だお前?」


 すぐ様臨戦態勢をとり、応龍の装備を瞬時に換装して、ガントレットに着けられた爪を銀ちゃんに突きつける。


『妾は悪しき者では無い。それとあまり時間がないので勝手に話すぞ。妾の名は天照大御神アマテラス。お主に加護を与えた者だ』


「っ!?これはご無礼!」


 彼女の名前を聞いた瞬間爪を彼女から離し、跪く。


『お主に与えた加護が消失し様子を確かめれば、お前が神になっていた事には驚いた。しかし、この世界に神が居続けるのは非常にまずい。何がまずいかは説明する時間が無い。お前には三つの選択肢がある。一つ目は妾らの神界、高天原に来る事。二つ目は神の力を封印する事。三つ目はお主自身が死ぬ事。早急に選べ』


 いきなりのことで頭が混乱している。


 えっ?俺、アマテラス様と直接話ができてる?あの時、助けてもらった時は意識が無くなりそうで話せなかったな。


 俺、神様になっちゃいけなかったの?銀ちゃんと龍巳を残して高天原に行くのも、死ぬのも嫌だな。もうこれ、選択肢あるようで無いような物だな。


「それではふーー」


「二つ目の封印だな。あぁ、妾クラスの神になると人から神に成り上がった者くらいまでの思考なら読み取れるのだ。それでは封印をする。少し痛いが我慢してくれ」


「ぐっ、がぁっ!」


 直後全身から痛みが発して、膝と両手で体を支える。


『これで妾の役目は終わりだ。それで今妾が借りている娘の身体なのだが、妾と言う存在を抱えきれずに内側から燃えている状態だ。治すならお主の血が必要になるだろう。すまぬ。さらばじゃ』


「あぶっ!」


 アマテラス様が別れの言葉を発すると銀ちゃんの身体は俺の方へ倒れ込んできた。


「すまん!」


 ーーガプッ


 俺は銀ちゃんの首に噛み付いた。


 これには訳があり、先程アマテラス様言っていた『血が必要』と言うのは、俺の血、体液で銀ちゃんを吸血鬼にし、身体を回復させる必要があると言うことだ。


 太陽神の力で焼かれた銀ちゃんの身体に吸血鬼の体液を入れて彼女を吸血鬼にしても本来は意味が無いのだが俺のは特別性で太陽への耐性がある。


 だから太陽神の力で焼かれた傷も治す事が出来る。代わりに彼女を吸血鬼に変えてしまうのだが。


 バケモノになってしまった彼女にもう人間としての幸せは永遠に訪れないだろうと、俺は思った。


「ごめんよ、銀ちゃん。バケモノにしてしまって、本当にごめん」



 俺は泣きながら、気を失った彼女の身体を抱きしめ、謝り続けた。

誤字脱字を教えていただけるとありがたいです。


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