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転生したバケモノの自由な生活  作者: 角谷 樹
第一章 過去編
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神の暗闇からの目覚め

誤字脱字を教えてくださるとありがたいです。

 それからも何日、何十日とハジメ君の屋敷に通い、案山子神を相手に殴ったり、潰したり、斬ったり、斬り離したり、すり潰したりしたが、この案山子は全く変わらなかった。


 レベルが足りないからか?と思いハジメ君に頼んでレベルの高いモンスターを出して貰い、それを倒してレベルを上げてからまた挑んでみたが壊れる気配は全くなかった。


 今現在はレベルは少ししか上がっていないが、案山子をサンドバッグにしていたお陰か肉体系の基準値が上がった。


「父上、魔法を使っていませんでしたよね?」


 そんなこんなでこの案山子をどう壊そうか考えていると龍巳がそう言い出した。


「あっ、魔法のこと忘れてた」


 最初はこんな案山子俺の拳でぶっ壊してやるぜ!と息巻いていたが、全然壊す事が出来ずで、更に熱くなって物理だけで壊そうとしていたが、そうだよ!魔法があったじゃないか。


「完全に魔法の事を失念していた」


 あの自称女神を殴る事を考えていたから魔法の事が頭から抜けていた。


「この案山子にどれだけの魔法耐性があるかわかんねぇけど、とにかくどんどん魔法をぶつけてこの案山子野郎をぶっ壊すぞ!」


 それからも火、水、風、土、雷、光、闇などの【属性魔法】と毒や呪い、崩壊や衰弱などのデバフも合わせて行った。


 時間や空間を司る【時空間魔法】や、新しく習得した運動の向きや力を司る【力魔法】も試した。


 しかし、


「やっぱりこれでも駄目か」


「しかし、物理よりも直りが遅かったですね」


 そうなのだ。殴っても壊しても一瞬で直る案山子だが、魔法によってつけられた傷は直ぐに直るが一瞬では無い。


 魔法だと修復が徐々に進んでいく感じだ。


 高威力だと見た目も派手になるし、周囲への影響も計り知れないので、小さいのを連続で、高速で出そうにも、レベル低くて、魔法は多くは使えないし、連続でやろうにも省エネので魔法やろうとしたら時間がかかり、案山子の修復には間に合わない。


 高速使用を目的とした魔法銃じゃ、威力に欠ける。


 物理は破壊力と連続攻撃はいいが案山子の修復力の前では無意味。魔法は修復力を弱める事は出来るが、破壊力、連続攻撃にかかる。


「……これなら行けるんじゃね?」


「何がです?」


「いやね。物理と魔法を合わせたら行けるかなって」


 先程考えた事を龍巳に教える。


「なるほど、しかし、それは私には向かないですね。なので私は協力できません」


 俺の考えた作戦はこうだ。


 まず属性はなんでも構わない。とにかく自分の武器(俺の場合拳)に魔法を纏わせる。


 あとは攻撃を繰り出すだけ。終わり。


 魔法を纏わせ、維持させる為にMPを消費するが、最初の発動の為の消費に比べたら微々たるものだが時間を掛ければそれ以上が維持の消費にかかるので時間勝負になる。


 斬撃主体の破壊力が低く壊せる面積が少ない龍巳には向かない作戦だろうな。


「悪いが龍巳には見ているだけになってしまうな。先にレベルを上げてるよ」


 さあ、いっちょやってみるか!


 まずは【ストック】を発動して地面にラッシュする。いつ見てもシュールだ。腕の動きの速さは異常に早いのに地面には拳についた砂粒がパラパラと落ちるくらいで凹んだり砂煙が起こる事も音が鳴る事も無い。


 相手が案山子だったから良かったがもし敵が動くものだったら俺は反撃出来ずに、一撃貰っていただろう。


 相手が案山子で良かった!動かない相手でよかった!


「こんなもんか」


 やっと納得のいく威力が溜まったので、【ストック】を解除する。


「フンッ!」


 そして拳に火を纏わせ、案山子に向かい構える。


「ハァー」


 深呼吸をして精神を落ち着かせる。


「………………死ねヤァぁぁぁぁぁぁぁあああああ!」


 ーーボオォォォォオオオオオオオオン!!!!


 俺の拳が案山子の胸に当たった瞬間、拳を包んでいた火が炎となり、案山子の上半身を覆う程大きくなり、爆破した。


「まだまだぁぁぁぁああああ!!!!!」」


 案山子の上半身は消し飛ばしたが、その案山子を支えていた棒がまだ地面に突き刺さったままで、修復を開始しようとしていたので、さらに殴っても砕き、炎で燃やしていく。


「これで、最後だぁぁぁぁああああ!!!!!」


 ーーボォォオン!……キュゥゥゥゥウウウウ!ドォォォォォォォォォオオオオオオオオオオン!!!!


 激しい爆破に砂煙が舞い散る。砂煙に包まれた時間は短く、直ぐに晴れた。


 地面には大きなクレーターが起きており、棒どころか地面ごと無くなっていた。


「や、たぞ……ハァ、ハァ、やったぞー!」


「やっかましィイ!」


「ブベッ!」


 案山子を完全に消滅したことによる喜びの声をあげていると、そこへ頭に煙をあげるかのように顔を真っ赤にさせたハジメ君がやって来て、俺にドロップキックをかまして来た。


「なんだよハジメ君。何をそんなに怒ってるんだよ」


「うるせぇんだよ!騒がしいんだよ!お前の魔法の所為で授業には集中できねぇし、近隣から苦情来てんだよ!あと!なんだ、さっきのは!?音でけぇし、ナニ土地破壊してんじゃおんどりゃあ!」


 周囲を見ればチラホラと人がこちらを伺っているのがわかる。


 まぁ、俺は別に能力を隠したいとか、目立ちたく無いとは思っていない。逆に人々に正当な評価を貰いたいと思ってる。


 敢えて言おう。能力の偽装や隠蔽は俺から見れば邪道である!


 まぁ、無敵では無い人の場合なら能力を隠すのは悪いことじゃ無いだろうけど。


 目立ちたく無いとか言いながら、目立つ行動を取る主人公は頭おかしいんじゃねぇの?とは思ってます。


「オイ、聞いてんのか!?」


「ああ、目立ちたく無いって話だろ。お前、男か!?」


「お前絶対話聞いてなかっただろ!?全然ちげぇよ!あと、俺は男だ!」


 あれ違ったの?思考が脱線してたのか。


「俺は、俺達の授業の、周辺住民の、俺の迷惑になる事はするなって話してたの!」


「仕方ないだろ。お前が出した案山子。あんくらいしないと壊れないんだし。それに俺もまさかここまでの威力が出るとはーーッ!?」


「オイ、どうしたんだ!?」


 急に俺の身体が言うことを聞いてくれなくなり、身体中に痛みが走った。


「オ……しっか…………」


『レベルが、ガガガ、上がりマシた。レベルガアガりまシタ。………………レベルガアガリマシタ』


 視界が暗くなっていき、意識も闇に呑まれていく。しまいには周囲の音も聞き取り辛くなってきた。しかし頭に響く声だけは意識が還元に無くなるまで聞こえた。






「ここは…………」


 目が覚めたら俺暗闇の中にいた。背中には少しだが柔らかいクッションの感触があった。起き上がろうとしたら、またも少ないクッションの感触があったが薄かったようでおでこを硬い部分にぶつけた。


 腕で周囲を調べてみるとどうやら長方体状の箱の中に居るみたいだ。


 …………まさか、ね。


 まさかアレじゃ無いよな。死んだら入る事になるって言うアレ。


 この時代は戦国時代だよ。戦国時代での葬儀は死体を燃やしてから葬式をする。棺桶には入れない筈だよな?


 いや、此処は棺桶じゃない。そうに違いない。


「どうやって出よう……」


 いや、普通に殴れば良いじゃないか。あっ、でも此処が何処かによってはそれも出来なくなる。


 もし土の中ならこの箱を破壊してしまえば、土が流れ込んでしまう。


「そもそも目の前のが蓋かもしれないじゃないか。なら開けれるだろ」


 試しに目の前に腕を伸ばし、当たるところまで手を持って行き、押してみる。


 おっ、ちょっと開いた。


 ーーガチャンッ!


 少し隙間が出来る程度が開いた。どうやら隙間から覗いてみると、外から南京錠が掛けられているみたいだ。


 この時代に南京錠なんてあったっけ?と思ったが、鍵について教えていた龍巳とアイテムを作り出せるダンジョンを持っているハジメ君達ならこれくらい出来る出来るだろう。


 ん?てことは、俺を此処に入れたのは…………。


「アイツらかぁぁぁぁぁああああ!!!!!」


 ーーバァァァァァアアアアアン!


 思わず力が入ってしまい、南京錠を壊して、蓋を開けてしまった。


「あっ。まぁ、いっか」


 蓋は蝶番がついてたので飛ばずに済んでいるが、南京錠の方はもう駄目だな。


「今は夜か……」


 外は本当に外だったようで建物内ではなかった。今は夜のようで上を見上げると綺麗な星が見れた。霧の森では空も霧?雲?に覆われていたのでみる事が出来なかったが、現代日本ではここまでの星空は見れないだろうな。


「…………そう言えばレベルアップしてたんだっけか?ステータス」


 ーーーーー


 名前:柳田龍郎

 年齢:24  種族:鬼神

 職業:神 レベル:1,000


 HP:200,000/200,000

 MP:190,000/190,000


 筋力:50,000(50) 耐久:50,000(50) 敏捷:50,000(50) 器用:50,000(50)


 精神:55,000(55) 知力:60,000(60) 魔力:75,000(75)


 幸運:10000(100)

 SP:2,000


 武術系スキル

 武術L v.Ⅹ、豪武術L v.Ⅹ、聖武術L v.Ⅹ、鬼神剣術L v.Ⅰ


 魔法系スキル

 太陽魔法L v.Ⅹ、属性魔法L v.Ⅹ、支援魔法L v.Ⅹ、時空間魔法L v.Ⅸ


 技能系スキル

 技能L vⅩ


 耐性系スキル

 完全全体耐性L v.Ⅹ


 特殊系スキル

 日光克服L v、光合成L v.Ⅹ、成長加速L v.Ⅹ、超速回復L v.Ⅹ、テイムL v.Ⅹ、多重分身L v.Ⅹ、仙法L v.Ⅹ、呪術L v.Ⅹ、高速演算L v.Ⅹ、万能回復L v.Ⅹ、ストックL v.Ⅹ


 権能

 鬼神


 称号

『夜の帝王』『吸血鬼の始祖』『人外となりし者』『弱点を克服した者』『太陽の寵愛を受ける者』『時空を渡る者』『壁を超えし者』『限界を知った者』『過保護』『スパルタ教育者』『やり直す者』『神殺し』new『鬼神』new『見習い神』new


 ーーーーー


「はっ?えっ!?どうなってんのぉぉお!?」


 色々変わって動揺がすごい。レベルの限界って、999じゃなかったのか?種族が神ってなってるんだが!?いや、それよりも大事な事がある。


 それは、


「ない!ない!ないぃぃぃいいいい!?加護!アマテラス様の加護がなくなってるぅぅぅうううう!?」


 俺にとって一番大事な加護、アマテラス様の加護が無くなってる事が俺を一番動揺させた。

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