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転生したバケモノの自由な生活  作者: 角谷 樹
第一章 過去編
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約束は必ず果たす!

誤字脱字を教えていただけるとありがたいです。

「それで、具体的どれくらいのレベルが必要なんだ?」


 お互い為の約束を交わし、どうやってレベルを上げるかについてで、ハジメ君が問うて来た。


「500年後に2人を送り届けるにはレベルは999。それだけだと少し足りないから基準値を上げる必要もある」


「基準値ってなんだ?」


「ステータスの横にあるかっこの数値だよ」


 ハジメ君もステータスを持っているからてっきり知ってると思ったんだけど。呼び方が違ったのかな?


「あぁ、基礎値のことか」


「へぇ、ハジメ君は呼ぶんだ」


 基礎値、俺の呼び方と似てるな。


「上げるのにはどれくらい掛かる?」


「君達どの模擬戦を繰り返していた2、30年くらいかな」


「長過ぎる!もっと早く出来ないのか!?」


「早くしたならまぁ、10年くらいまでなら出来るよ」


「ならそれをしろよ」


「それやっちゃうと君達も死にかねないんだよねぇ」


「はっ?なんでだよ」


 早くしたらの計画はまず彼らと模擬戦を繰り返しやっていき、レベルを三桁まで上げる。次に『霧の森』に帰り、森のモンスター供を葬っていく。


 そうすれば直ぐにレベルはカンストされるが、そんな事すれば俺はまた霧の外に出るとレベルが初期化されるかもしれないからハジメ君と紗織ちゃんも一緒に行く必要がある。


 俺と龍巳はともかく、ハジメ君と紗織ちゃんが、レベル500オーバーのモンスター達に生き残る事は難しいと思う。


 そうな事を彼らに教えた。


「レベル、500オーバーって。どんな地獄だよ」


「俺らが生活するには丁度いい環境だったんだよ」


 まぁ、今は弱体化したから戻ってもぶっ殺されるだけだが。


「模擬戦より討伐した方が効率が良い。でも此処らにいる奴らはレベルが一以下だから倒しても効率が悪い。だから強い奴と模擬戦する方が効率が良いし、基準値も高めれる。だから俺達はハジメ君達と模擬戦する為に来たんだよ」


 今の俺達の現状を繋げながら彼らに話していく。正直言ってそこら辺の魚をとって得られる経験値と人間を倒して得られる経験値は俺達にとっては変わらない。


「……レベルが上がってる奴を討伐したらお前らのレベルは爆上がりするって事か?」


「簡単に言えばそうだな」


「ならこれならどうだ。一葉、来い!」


『お呼びですか、創造主様』


 ハジメの声に反応して、部屋の壁から紫色の発光する玉がヌッと通り抜けて来た。


「ダンジョンコアか」


「よくわかったな。ダンジョンコアの一葉だ」


『ダンジョンNo.001の一葉です。よろしくお願いします』


「……ダンジョン、コアなんだよな?」


「ん?そうだが何かおかしいか?」


「いや、なんでも無い。そのダンジョンコア、一葉ちゃんはハジメ君が創り出したのかな?」


「そうだが?」


 俺もダンジョンコアを作り出す事は出来るのだが彼の、一葉ちゃんみたいな意思を持つダンジョンコアは、作った事はない。


 一葉ちゃんはどんな仕組みなのかわからないが、声も聞こえる。頭に直接、的な感じなのかな?不思議だ。


「意思を持つダンジョンコアは初めて見た。俺もダンジョンコアを作る事はできるが意思を待ったダンジョンコアは作れないぞ」


「そうなのか?一葉は作った時から意思を持っていたぞ」


 それは凄いな。


「それで、ダンジョンの話をしたって事は、ダンジョンを使って、レベル上げをするって事か?」


「ああ、それの方が効率が良いんだろ?それならどれくらいまでで準備が出来るんだ?」


「……ダンジョンを活用すれば大体1年以内だな。レベルはすぐに上げる事はできるが基準値は少し時間が掛かる。レベル上げに1ヶ月、基準値上げに10ヶ月以上かな」


 俺の持てる成長チートを駆使すればレベルカンストには凡そ1ヶ月で出来る。基準値上げに関しては地道な筋トレや訓練での成長しか出来ないのでどうしても時間が掛かる。


「ならコイツ、使えないかな。一葉、『案山子神』を」


『わかりました』


 部屋が眩い光を放ち、俺達はあまりの明るさに目を瞑った。光が消え、目を開けると俺の目の前には畑があり、案山子神立っていた。


「此処は、何処だ?」


「屋敷の裏にある畑だ。目的は畑に刺さってるあの案山子な」


 位置が完全に変わっていた。何故かハジメ君と紗織ちゃんが俺達の背後に立っていた。


「いつのまに……」


「此処の敷地内全てがダンジョンで、ダンジョンコアの支配下にある。だからダンジョンコアである一葉に頼めば、敷地内なら何処にでも飛ばしてくれるぞ」


 俺のダンジョンコアにはそんな力は備わっていない。ハジメ君のダンジョンコア製作に関しては俺よりも上かもしれない。


「それでさっき言ったがその案山子。名前は『案山子神』って言って付喪神に属するうちのモンスターだ。案山子だから動けない。なので、攻撃、防御ともに無理だ。能力は『神級の修復力』。とにかく直りが速い。だからいくらこちらが攻撃しても死ぬ事はない」


 ……えっ?何その親しみ深い能力。俺らも回復能力が異常に高いから親近感湧くな!


「こいつは神の中でもほぼ最弱。しかし神の端くれ。だから経験値はメッチャ持ってるから倒せばレベル爆上げ。目標のレベルまですぐに行けるはずだぜ?」


「……つまり、こいつをぶっ壊せば良いんだな?」


「そう言う事。ただし、そんなんでもソイツは神だ。俺達でもソイツを壊した事ないから、結構苦労すると思うぜ


 試しにラッシュをやってみた。


 ーーダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ………………ダダダダダッ!


 何百発の拳をぶつけたのその拳に合わせて揺れるだけで特に変化はなかった。いや、殴って、拳を離した側から修復されているのか。


「龍巳手伝ってくれ」


「わかりました」


 次は龍巳も参加させてやってみるか。さっきは打撃だけだったが斬撃ではどうなるかな?


「俺が合わせる。俺を斬るなよ」


「しませんよ。私の精密さは知ってるでしょ」


 前に餅つきをやったのだが、龍巳を餅をつき、俺が水に濡らす役回りでやったのだが。龍巳がつく槌は俺が水をつけている時も、つかれており、俺の手を避けてついていた。


 流石に俺もあの時は肝を冷やしたよ。


「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!」


 ーーダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!


 ーーザザザザザザザザザザザザザザザザザザザッ!


 案山子は殴られて凹んだり、斬られて離れそうになるのだが、凹んだ部分は俺が手を離すとすぐに直り、斬られて離れそうになった部分はその箇所から繊維のような物が伸び離れそうだったところを引き寄せ直す。


「ハァ、ハァ、ハァ、いくら殴っても直っちまうな」


「ハァ、ハァ、『次元斬り』も試しにやってみたのですが、ハァ、ハァ、ハァ、回復不能の斬撃でも修復してましたよ」


『次元斬り』は空間ごと斬る斬撃、そこには無限のような間があり、回復、修復する事は出来ない筈なのだが、この案山子はいとも簡単に直してしまう。


「唯の案山子に全く攻撃が通じないなんて、この案山子、まさか最強か?」


「言ったろ、そんなんでもソイツは神だって」


 これが神の力か。なら面白い。俺の現在の目標は、


「女神の横顔に、一発ぶん殴ってやる事だ!」


 こんな奴を倒せない様じゃ、あの自称女神にさえ届かねぇよ。


「期待してろ、ハジメ君、紗織ちゃん。俺がお前たちを送り届けて見せる。俺は約束を守る。こいつを倒して、レベルを上げる!絶対に約束は必ず果たす!」


 こうして俺と龍巳の案山子を倒す為の日常が始まった。まぁ、すぐ終わらすがな!


 字面的に弱く見えるな!?

案山子相手に頑張る主人公……。

別に弱いわけじゃないんだけどね。


裏話

主人公別に無敗ってわけじゃないです。龍巳と模擬戦してる時は負ける事も多いです。


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