効率が悪すぎる! あって早々のバトルってなんてマンガ?
濃霧を抜け出し、織田の城に泊めてもらうこと数日。
最初は信秀君や信長君へのフレンドリーすぎる態度に家臣の皆さんは嫌悪感を感じさせる視線や顔で見てきた。
まぁ自分の上司に接する態度が無礼だし、いきなりやってきた見知らぬ男達を警戒するのは当然だ。
まぁ今では嫌悪感は無くなった代わりに恐怖感と警戒心が更に増した視線を感じるが。
そんなこんなで数日、俺達は何をしていたかと言うとレベル上げだ。今現在のステータスがこんな感じ、
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名前:柳田龍郎
年齢:24 種族:吸血鬼・真祖(突然変異)
職業:賢者(99) レベル:9(5,000/10,000)
HP:1,290/1,290
MP:1,305/1,305
筋力:315(35) 耐久:315(35) 敏捷:315(35) 器用:315(35)
精神:360(40) 知力:405(45) 魔力:540(60)
幸運:9(1)
SP:18
武術系スキル
武術L v.Ⅹ、豪武術L v.Ⅹ、聖武術L v.Ⅴ
魔法系スキル
太陽魔法L v.Ⅹ、属性魔法L v.Ⅹ、支援魔法L v.Ⅹ、時空間魔法L v.Ⅸ
技能系スキル
技能L vⅩ
耐性系スキル
完全全体耐性L v.Ⅹ
特殊系スキル
日光克服L v、光合成L v.Ⅹ、成長加速L v.Ⅹ、超速回復L v.Ⅹ、テイムL v.Ⅹ、多重分身L v.Ⅹ、仙法L v.Ⅹ、呪術L v.Ⅹ、高速演算L v.Ⅹ、万能回復L v.Ⅹ、ストックL v.Ⅹ
加護
異世界の生誕神の加護(小)、日本の太陽神の加護(極大)
称号
『夜の帝王』『吸血鬼の始祖』『人外となりし者』『弱点を克服した者』『太陽の寵愛を受ける者』『時空を渡る者』『壁を超えし者』『限界を知った者』『過保護』『スパルタ教育者』『やり直す者』new
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俺は現在のレベルは9と昔に比べたら1%にも満たない力しか取り戻せていない。
しかし成長チートがある俺はまだマシだがそれがない龍巳は俺よりも更に低い。
もしダンジョンがあればレベルに合わせて次の階層に行き、レベルの合ったモンスターを倒すのだが、こちら側にはダンジョンは存在しないし、こちら側の生き物は全てレベル1以下の雑魚と変わらない。
つまり何を言いたいのかと言うと、
「効率が悪すぎる!」
レベルを上げるために漁師と一緒に魚を獲りに行ったり、森へ猪狩り行ったり、賊狩りに行ったりと色々やってはいるのだが、レベル上げにはイマイチだ。
「このままじゃ強くなれんなぁ」
「龍郎殿達はまだ強くなろうとしておるのか」
現在、信長君が城主の那古野城で丁度城に訪れていた信秀君と話している。
「……今の力じゃあの『霧の森』じゃ生きていけねぇよ」
「それは誠ですか?」
『霧の森』俺と龍巳が長年生活していた場所の事でここら辺ではその特徴から『霧の森』や『地獄への境目』などと呼ばれている。
「あそこに棲息する奴らは今の俺達より50倍は強いぞ」
「なんと……」
今の状態で森に帰ったら俺と龍巳は瞬殺されるだろうな。最低でも3桁までいかないと話にならない。
「討伐じゃなくても模擬戦でも俺達は強くなれるんだ。と言っても君達だと力不足だろうけどね」
別の彼らを侮辱している訳ではなく、事実だ。俺と龍巳の武術に関しては彼らを超えている。その上肉体性能でも圧倒的力を誇り、再生能力もあるから仮に致命傷を負っても直ぐに治る。
彼らも俺と龍巳の模擬戦をした時言っていたが俺達は『バケモン』なのだ。
模擬戦でも強くなれるってのはどこ戦闘民族?って話になるけど実際に経験値が入る。でもこれは割とガチなバトルをしないと得られないし、ここら辺やれば今の俺達なら地形が変わる。
「……一人心当たりが居ります。龍郎殿達と対等に戦えるであろう者達が」
「本当!?」
「つい最近戦中に突然現れ、百人分の武功と働きをし、ここ那古野の壊れた神社跡地にたったの1日いや一晩で屋敷を建てた物です」
「ナニソレ凄っ!?」
「今はその屋敷で寺子屋を開いているとか。三郎(信長)が手下の農民の次男、三男坊達を連れて参ったそうです」
「学びに?」
「いえ、どうやらのその者、初と言うのですが、その初の腕は良いらしく通っている者達がどんどん賢くなっていくそうです。道場もやっており、そこでも腕の立つ者へと育て上げているのです。だから『どれ程の腕の者か確かめてやろう。良ければ召し抱えよう』と言って手下を連れて参ったそうです」
この時代には珍しい名前をしている。この時代の男の名前は大体「○郎」や「○秀」などだがまるで現代日本人みたいな名前だな。
それに信長君、結構やんちゃするね。森に一人で入ったのもそのやんちゃなところの所為かな。
「十人で囲んで攻めたようなのですが、返り討ち合い、尻を赤くして帰って来ました」
「えぇ!?大丈夫かその人?信秀君、まさか報復なんかしたんじゃ?」
「いえいえ、逆に謝りに行きましたよ。教えの時間を無駄にして済まなかったと。初は道場では毎回一対多での模擬戦をするそうですよ。それも彼の生徒は皆が腕の良い武芸者揃い。それを多数で同時に攻めさせ、初は当たりで相手をする。そして毎回勝つ。そんな相手に戦いを挑んでも無駄ですよ」
マジで何その完璧超人。確かにその初って人を俺に紹介する訳だ。これは俺と龍巳以上の力を持っているかもしれない。
「それと初には奥方がありましたな。それが大層麗しゅう者なのですが、彼女に絡んだ者がその者含め、周りにいた者達ですら全く見えずにボロボロにされていたそうです。そのボロボロなった時には奥方は既にその場から居なかったそうです」
えっ、その完璧超人な男の他に更にとんでもない人が居んの?それも女性って。
「その男達がやってる寺子屋の屋敷、どこにあるか教えて」
「丁度、三郎もその寺子屋に行くはず。三郎に案内させましょう」
「ありがとう、信秀君」
こうして、俺は龍巳意外との模擬戦相手に会いに行く事にした。
しっかし、信秀君、現在30代だったよね?もう大人でオッサンと呼ばれてもおかしくない年頃なのに、俺は「君」呼ばわりしても良いのだろうか?
俺の見た目は20歳前くらいの見た目をしているから周りから完全俺の方が年下に見えるだろうが、そんな俺が「君」呼ばわり。
信秀君的はどうなのだろう?
「父上、これは……」
「そうだな、俺達の家に似ている」
初と言う人物の屋敷まで来たのだが、この時代のものではない屋敷であった。西洋風でもないが現代の和風の屋敷だった。
俺達が住んでいた森の家も和風にしていた。屋敷程の大きさは無かったが二人で暮らすには少し大きかった和風の家だ。
「数日しか経っていないのになんだか懐かしく感じますね」
「そうだな……」
どうやら龍巳は懐かしくなったようで少し微笑んでいた。
「っ!」
「っ!?」
ーーキンッ!
「父上!」
そんな時背後から殺気を感じ、応龍のガントレットを瞬時に召喚して嵌め、気配の所へ向けて片腕でガードするとそこに刀が振り下ろされた。
俺はもう片手片手で襲撃に受けて爪の突きを放つと刀を振り下ろした襲撃者は飛び退いでそれを回避した。
「いきなりのご挨拶だな。誰だ、お前?」
俺がそう話し掛けると襲撃者の男は俺と龍巳を親の仇とばかりに睨みつけ、
「この時代まで、追いかけて来るとはな。ちょいとしつこいんじゃねぇか。吸血鬼共!」
その男は刀を構え直して、俺達を睨みながら叫んだ。
「だからお前誰だよ」
俺はさっきの答えを聞けてなかったからまた聞き返した。
「初!大丈夫?」
そこへ、別の声と共に女性が現れた。
「そうか、お前が初か」
「紗織!能力を使ってこいつらを此処で討伐するぞ!」
「えっ、わ、わかった!」
こうして何故があって早々にバトルする事になってしまった。
てか、なんでこいつ、俺らの正体、吸血鬼だってわかったんだ?
多分気づいている人はいるかな?
誤字脱字を教えていただけたらありがたいです。
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