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転生したバケモノの自由な生活  作者: 角谷 樹
第一章 過去編
1/37

異世界?へ送られて

前に吸血鬼物を書いてたんですが、続きが思いつかなかったので、新しい吸血鬼物を作ろうと思いました。これなら大体の先は考えているので、何とか続けようと思います。


期待を裏切らせてしまうかも知れませんが。


ブックマーク・評価をよろしくお願いします!

 俺は令和の日本にいたのだが、車の衝突事故に巻き込まれて死んだ。


 目の前で交差点の信号を無視した車が他の車と衝突。衝突された車の後ろの車が衝突を避けようとしたが、衝突した車がバックして、その車ともぶつかりそうになったがギリギリ回避。しかしハンドル操作をミスしたのか、アクセルを踏み間違えたのか、回避した車はそのまま俺の所にやって来た。


 周りにいた人達はその車から逃げようと散っていった。俺も散ろうとしたのだが、転んでしまい、気づいた時には車はもう目前だった。


 俺は怖くなり目を閉じた。


 だが、いつまで経っても衝撃が来ず、不思議に思い目を開けてみれば、場所は先程までいた交差点ではなく地平線まで真っ白な空間にいた。そして転んだままの俺を見下ろすように美女が立っていた。


柳田やなぎ龍郎たつろうさん、貴方は車の衝突事故により亡くなられました。お悔やみ申し上げます」


 そして、死んだはずの俺の前には古代ギリシャの服ーーキトンだったかな?ーーを着た金髪巨乳な美女がいた。


「あれ?俺本当に死んだんですか?」


 俺はまだ自分が死んだ事に実感が持てず、彼女に聞き返してしまった。


「私の名は『誕生と成長の女神』アルティナ、異世界の神々の一柱です。柳田龍郎さん、貴方にはやっていただきたい事があります」


「無視されてる?」


「これは貴方に課せられた使命です。拒否権はありません。貴方の使命ですが、まず私達の世界についてお話しいたします。私達の世界には魔力と呼ばれるエネルギーであり、物質があります。私達の世界ではこのエネルギーを使う技術、魔法があり、魔力はできる事が多く、超常の現象を起こす事ができ、これらを活用して人々は暮らしています」


「あのぅ、質問よろしいですか?」


「今は私が話しているのです。発言は私の後にしなさい」


 なんかこの自称女神サマ、俺の質問に答えてくれないし、拒否権無しの使命とか、絶対危険なヤツだ!あと、自称(絶対外さないぞ!」女神サマの圧がやばいんですけど!既に死んでるのに生存本能がメッチャガクブルしてるんですけど!


「しかし、魔法ができる事が多い所為かその他の技術の発展が遅れているのです。此処で本題に戻ります。貴方には私達の世界で、人々を導き、技術の進歩を促していただきたいのです。私達が人に技術革新を願い、頼んだとしても、暮らしを豊かにする物を作る事は無く、戦争に使う魔法や魔道具(魔法が組み込まれている道具)を作り出すのです。だから便利な道具が作られているそちらの世界の知識を持つ貴方に頼むのです。当然貴方の生きて来た人生は短く、促す程の知識量も少ない事は理解しております。しかし私達が見ているのは貴方の生きてきた世界の完成された技術、つまり見本を知っている事です。そしてそれらを実現する為に試行錯誤していく継続力を求めているのです。それらを貴方は守っています」


「つまり、例えば車の正確な事は分からないけど完成品を知っているから、それ又はそれに近い性能の車を作れるようにするのが俺の使命、と?」


「発言はまだ許していませんよ。まぁ、許可いたしましょう。その通り、貴方の役目はそういう事になります。あと、私達は車より食の方を進めて欲しいです」


「それ、絶対長い年月が掛かるんじゃぁ……」


「私達で貴方の身体を用意します。寿命の無い身体をね」


 それ、永遠に研究、働けってことでは!?


「その使命、お断りします!」


「貴方に拒否権はないと言ったでしょう」


 あれ?視界が暗くなっていく、意識も遠くなって……


「貴方を彼方に送ります。貴方の技術が実るのには長い時間がかかるでしょうから500年程前に戻しましょう。それと私からも加護で成長にも補正をかけれるようにしてあげます。感謝してくださいね」


「それを妾が見逃すと思っておるのか?」


 自称女神とは別の女性の声が聞こえた。そして暗くなっていた視界が一気に明るくなり、意識もハッキリした。

 それと何故か全身も燃えた!


「っーー!?」


「マズイ!」


 声にならない叫び声をあげ、暴れたが、その声の後すぐに鎮火に、意識も一気に遠くなった。


「ア……テ……、貴女何をしているか、わかっているの?」


「それはこっちの台詞じゃ。貴様、我の民に手を出し合って、タダで済むとは思っておるまいな?」


「貴女の民って、結構な数じゃない。一人くらい頂いてももんだいないでしょ?」


「数など関係ない。妾の大事な民だ。それにこれ以上妾の民達を攫われて、妾が怒らんと思ってか!?」


「別に私達が貴女の民たちを攫って行ったわけじゃないわ。他は別の所で此方は関係ないわ。その男は私達の世界に送る。既に加護を与えて契約は結ばれているのよ」


「そうはさせん!」


「抱きなさい!」


「断る!」


 二人の女が俺をめぐって争いだした。そして俺の視界は暗転し、ドゴッ、と少しの浮遊感の後落ちた。


「いだっ!?」


 俺が落ちたのは土の上だったようで少し、いやかなり痛かったが、何とか立ち上がった。


「此処どこだよ。てか、霧が濃いな」


 辺りは濃霧に囲まれており、視界が悪いが近く小屋が二つあり、周りも木に囲まれているのがわかりおそらく、此処は森だと思われる。


「誰か居ませんかー!」


 小屋があったので、近くに誰か居ないかと思い読んでみたが、声が返ってくる事はなかった。逆に「ギャギャギャギャギャ」と獣の不気味な鳴き声は帰って来たが。


「お邪魔しまぁす……」


 取り敢えず、小屋に入ってみたが、中は戦国時代の庶民が暮らす家の内装のような、現代日本人としては少し広い部屋くらいの広さの家だった。

 床は綺麗で新品の木が使われている。

 埃も傷も見当たらず、誰かが住んでいるという生活感がない


 隣の小屋にも行ってみると、先程の小屋よりも広く、中には刀、剣、槍、弓矢、斧、、ハンマー、ピッケルなどの鉄製の武器や道具が飾られており、鍛冶に必要な道具に炉があり、どう見ても鍛冶場としか見えない物だった。


「埃や傷すらない、武器に鍛治道具も新品だ。まるでさっき作られたばかりみたいだ」


 耳を澄ませば川の流れる音が聞こえてくる。水の確保は容易に出来る。


「此処で生活しながら技術を研けって事か?」


 まるで此処で生活しろと言われているかの様だ。正直言ってあの自称女神の掌の上の様で嫌だが、現在地がわからない以上動き回るのはよろしくない。森の中にいるのだからもし迷ったら遭難するかも知れない。


 誰かが来るのを待つか、自称女神が言うように技術を磨いて自力脱出するしかない。普通なら一人の寿命じゃそんな事は出来ないが、幸い俺の寿命に終わりはないらしいし、これを利用しよう。


 見本としての知識があるんだ。後はそれを形にできるまで試行錯誤、トライアンドエラーだ!


 始めよう、俺の異世界生活を!


「まずは異世界定番のあれだよな。ステータス!」


 ーーーーー


 名前:柳田龍郎

 年齢:0  種族:吸血鬼ヴァンパイア真祖オリジン(突然変異)

 職業:  レベル:2(1,000/2,000)


 HP:8/8

 MP:4/4


 筋力:2 耐久:2 敏捷:2 器用:2


 精神:2 知力:2 魔力:2


 幸運:2

 SP:2


 武術系スキル


 魔法系スキル

 太陽魔法(使用不可)


 技能系スキル

鑑定、解析


 耐性系スキル


 特殊系スキル

日光克服L v、光合成L v.Ⅰ、成長加速L v.Ⅰ、超速回復L vⅠ



 加護

 異世界の生誕神の加護(小)、日本の太陽神の加護(極大)


 称号

『夜の帝王』『吸血鬼の始祖』『人外となりし者』『弱点を克服した者』『太陽の寵愛を受ける者』

『時空を渡る者』

 ーーーーー


「はぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ!!??」


 名前に関しては問題ないので飛ばすとして、年齢も生前の俺は18歳だったのだが、今さっき生まれた様な物だし、これも納得出来る。


 しかし、種族、テメェはダメだ!

 人間じゃねぇのかよ!?

 あの自称女神!寿命の無い身体って、確かに寿命ないだろうけど、吸血鬼って、それ外に出たら死ぬじゃん!

 てか、今此処、外じゃん。


「アアアアアア!燃えてるぅ!死ぬぅ!……って、あれ?」


 燃えてない?どして?


 ステータスで理由がないか、探した。

 候補は三つ見つけた。


 種族にあった『突然変異』と加護の『日本の太陽神の加護(極大)』と称号の『弱点を克服した者』の三つだと思われる。


 詳細を知りたいと思い『突然変異』を睨んでいると本当に詳細が出てきた。


 ーーーーー


 突然変異:突如本来の対象生物とは変わった特徴を持つ者が獲得する。この場合、吸血鬼ヴァンパイアでありながら、最大の弱点を完全に克服している事。


 ーーーーー


 これはどうやら、太陽に出れてから獲得した様だ。なのでこれは違う。


 ーーーーー


 弱点を克服した者:対象生物が本来持っている弱点を克服した者に送られる称号。この場合以下略。

 特にこの称号は所持者に影響を与える事は無い。


 ーーーーー


 これも違うな。

 次は最有力候補の『日本の太陽神の加護(極大)』。


 ーーーーー


 日本の太陽神の加護(極大):神から与えられる加護。極大は神からの最大限の加護。この場合、日本の太陽神、アマテラスからの加護。

 効果は太陽魔法の習得と習熟の補正、スキルレベル×1分で経験値が貯まる特殊スキル『光合成』の獲得、太陽が出方で太陽から力を受ける、日が出ている間は獲得経験値を10倍にする、日光の悪影響を軽減・無効にする。


 ーーーーー


「これだぁぁぁああああ!」


 間違いなく、これだ。でもあの自称女神の時は貰ったのは覚えてるけど、アマテラス様(この方はこう言います!)から何時だった!?


 そう言えば飛ばされる前に自称女神と争ってた女性がいたな。あの人が現れた時に俺が燃えて、それであの人がなんかしてたな。あの人がアマテラス様か!


 アマテラス様の加護凄いな!自動でレベルあがるし、効果が多いな!


「ありがとう、アマテラス様!貴女様のお陰で貴女の加護で生きていけそうです!」


 もう自称女神(名前忘れた)なんでどうでもいいや。アマテラス様の事を信仰しよう。それに日本の八百万の神々の主神だからね。日本人の俺としてはアマテラス様を信仰しますよ!


 アマテラス様!どうか私をお見守りください!

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