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夕飯後、沙夜子、楓、ピーター、ソフィア、次郎、キアステンに作業場に集まってもらった
「今日は今後の方向性を話したいと思って集まってもらいました」
沙夜子が
「なによ!改まって」
「勇者の存在が確認できた!王都に居る」
「仲間も四人いるそうだ!」
「ほんとに!それで今後の事?」
「ああ、武器商に勇者用の刀を作る依頼をされた」
「今試行錯誤している!」
「そしてまず伯都に行こうと思っている、そこで今のこの世界の現状を把握したいと思っている」
「しばらくしたら二手に分かれて活動しようと思っている」
ピーターが疑問を投げかけてきた
「なんで、二手に分かれるんですか?」
「ここを拠点にダンダンブ、リバルタンを発展させていこうと思っている」
「次郎さんと芙紗子さんには残ってもらう承諾はもらっている」
楓が
「わたしは綾人さんについていきます!」
「わかっている」
「残ってもらおうと思っているのは次郎さん、芙紗子さん、キアステン、メッテ、イェンに残ってもらおうと思っている」
キアステンが
「わたしたち奴隷は、主人の命とあれば従いますがイェンはついていきたいのでは?」
「それでも残ってもらう、なのでみんなもそのつもりでいてもらいたい」
次の日、次郎さんと芙紗子さんに宿場に来てくれた人々のことは任せ
ピーター、エンア、イダ、ソフィア、イェンにダンダンブの村に魔石やアントの死骸を馬車に積んでもらって
宿場町で働いてくれる人の募集をしてもらくことに
残りの仲間には創作作業をしてもらうことにした
僕は部屋で勇者の刀の作成に着手していた
何回か作ってはみたがなかなかうまくいかない
昔、博物館で見た大包平の刀を思い浮かべ再度試してみた
・太刀(魔鉄)(上級)作:
やっとものになってきた!
ただ、これはピーターようだな
合わせて鞘を作って
ちょっと気分転換だ!
橋の真ん中あたりまでやってきた
「川はいいな!もう少し水量があるといいんだけどな」
しばらくして武器商のガイたちが近づいてきた
「お疲れ様です、どうですか?カタナのほうは?」
「もう少しで勇者が納得しそうなものが出来そうです」
「ほう、そうですか期待しています」
「これは配下用なのですが」
ピーター用の刀を見せる
「これは!これ以上のものを作ろうとなさっているのですか!」
「勇者が使うのですからその力に耐えうるものでなくてはいけませんからね」
「やはり、私に運が向いてきたようです!ありがとうございます」
「明日にはほぼ出来上がると思います!」
「ちょっと伺いたいのですが、もしかして綾人さんは錬金鍛治師ですか?」
「分類としてはそうですね、私が用意できるのは、今魔鉄が最高の素材なので申し訳ないのですが」
「いえ、先ほど見させてもらいましたがあれだけの品質であれば王侯貴族が持っていてもおかしくないと思いますよ」
「ありがとうございます、精一杯やらせてもらいます」
「こちらこそよろしくお願いします」




