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朝、ニール、キアステンと三人で果樹園の手入れをして
次郎達を送り出し
鉱山に沙夜子、楓、エンア、アンネに向かう
のこりのピーター達には粉ひき、葦の収穫など拠点に残ってもらった
坑道前に着くと衛兵が話しかけてきた
「おはよう、お前のとこの家すごいな!一日で砦みたいなのが出現して仲間たちも驚いているよ」
「おはようございます、土魔法をある程度使えるようになればできますよ」
坑道に入り地図を確認すると魔物はあまり減っていないように感じる
「やはり親玉を倒さないとダメかな!」
「どうしたんですか?」
「いや、魔法で一気に周辺に居る蟻達を行動不能するから魔石採取は後にして討伐優先で!」
<エリアショック>
「地図を共有する!」
ドンドン進んで行きながらワークアントにとどめを刺していく
エンアが話しかけてきた
「綾人さんがいると魔物を倒す速さが格段にあがります」
「たぶん勇者の次に強いからね!」
「勇者ですか!物語に出てくる竜とか魔王を倒してしまう!」
百体ほど倒したがまだ四十体ほど残っている
「一回休憩しようか、武器の状態はどう?」
沙夜子が答える
「まだ大丈夫!って私はメイスだからよっぽどのことがない限り痛まないと思うけどね」
アンネが質問をしてきた
「わたしは綾人さまの奴隷じゃなくなったら能力の恩恵はなくなってしまうんですか?」
「わからない、試してみないことには」
「あと一か月ぐらいでみんな自分を買い取るぐらいの金額分のお金は溜まっていくはずだよ」
「一生奴隷じゃないのですか?」
「いや、ちゃんと取り決めをしたわけじゃないけど、一日食費などを考えて一人当たり銅貨五枚ぐらいかな?」
「でも、綾人さまの奴隷じゃなくなったらこんな優遇してもらえる生活じゃなくなるんですよね」
「そうだね、自分で責任をもって生きていかなくちゃいけなくなるね」
「それでは一生ついていきます!」
「楽をしたいわけではないですが!」
そこにエンアが話にわって入ってきた
「わたしたちは一生ついていきますよ!本来なら死んでいたのですから」
「そんなに重く考えなくてもいいよ、あの時は、たまたま近くに僕たちがいて運がよかった程度で考えていいよ」
「そんな軽くはありません!四人のいのちを救ったのですから!」
沙夜子が
「ま、この話は今度とゆうことで!休憩しましょ」
「それじゃあ、ボスの手前まで一気に行くよ」
「はい!」
ボスに近づくにつれソードアント、ソルジャーアントの数が増えてきた
二十体ほど倒したところでボスが動いたので
「ボスの動きが怪しいから入口まで戻ろう」
しばらく入口近くで待機していたがボスが動かなくなったので地上に戻った
「今日はこれで戻ろうか」
「お腹すいたね!」
戻ると馬が一頭、牛の隣にいた
「馬手に入ったんだ!」
次郎が話しかけてきた
「馬は銀貨七枚でした、それと二三日後に商人のキャラバンが来るそうです!」
「そうかどんな商人がやってくるかは聞いている?」
「武器商と雑貨商が来るそうです」
「じゃあ明日中に坑道のボスを討伐するか!」




