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しばらくすると衛兵が話しかけてきた
「さっきから座り込んで何をしているんだ?」
「ちょっと瞑想みたいなことを」
「メイソウ?」
「魔法使いがたまにやる訓練だよ」
「そうか邪魔したな」
ピーターたちまだ出てこないか
それじゃあ脇差とピーターの太刀を新しく作るか
・鉄
<錬金術>
太刀(部品)、脇差(部品)×2、メイス(部品)
・革、紐、糸、木片
太刀(上級)、脇差(上級)×2、メイス(良)
おぉ!上級か
武器を脇差に変えて
後ろから声がした
「おまえ錬金鍛治師か!すごいな!」
「ありがとうございます、そうだこのショートソードあげます」
錬金鍛治師まずは鍛治だな、どっかで勉強しないと!
「いいのか!」
「いいものが出来たので!そのショートソードも結構いいものですけどね」
「ありがとう!」
まだ来ないから、ちょっと坑道覗いてみよう
坑道に入り地図を確認してみるとこちら戻ってきている途中だった
ワークアントの数なかなか減ってないな
視界にはいるところまでピーターたちが戻ってきた
「おつかれさん!どうだった!」
「一体にかかる時間が思いのほか長くて」
「今持っているショートソードもいい物なのですが」
「ピーター!これ!」
太刀を渡す
「綾人さん!抜いてもいいですか!」
「まずは外に出てからだね!」
外に出るとピーターが鞘から太刀を抜き放った
「すごい!前の太刀よりも凄みを感じます!」
「時間があればみんなにも良いものを渡したいんだけど」
「明日試してみてくれ!ただ多数を斬ればだんだんと切れ味は悪くなるから手入れをしないといけない」
「はい!頑張ります!刃こぼれしないように気を付けて切り付けます」
「じゃあ村に戻ろうか!」
「道歩きやすくなりましたね」
「道は重要だね!移動しやすくなれば物と人が動く」
村に戻ってきてみんなは帰らせて鍛治ギルドに向かった
「すいません、失礼します」
「何だ!うちのギルドは今やってないよ!」
「はい、鉱山の操業がほぼ動いてないからですよね!」
テーブルの上にソードアントの剣腕を出す
「今、坑道のアントを討伐しています」
テーブルの上に鉄を1㎏出す
「これは鉱山の廃石から抽出しました」
「何だと!そんなことが出来るのか!」
「ただその方法は秘密です」
「取引はしてくれるのか!」
「ここにある分でどのくらいの値段で引き取ってくれますか?」
「大銅貨一枚だな、ここのところ取引がなくあまり現金を持っていないんだ」
追加で鉄塊を9㎏出す
「鉄鉱石を持ち込んだらもう少し安いですよね」
「当たり前だ!製錬しなけりゃならんからな」
「なら毎日10㎏鉄塊を持ち込みます」
「うーん、だが先ほども言ったが手持ちがあまりない」
「でしたら誰か僕に鍛治を教えてもらえますか?」
「そんなことでいいのか!」
「一週間代金は後払いで持ち込みますよ」
「ありがたい!頼む!」
「明日までに腕のいい鍛治師紹介できるようにしておく」
「ではまた明日」
鍛治ギルドを後にした




