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ある程度取引をして
「良い商売が出来ました。しばらくはこの村に居住するのですか?」
「いえ、この村の生活水準が上がったら移動しようと思っております」
「大分改善されているみたいですがまだ何かやられるのですか?」
「まだ栄養失調の村人がいるのでしばらくは食料が各家庭に行き、ある程度手に職を付けさせてやりたいと思っています」
「あともう少しなんですが、奴隷商に身売りしなくてもいいようにしたいです」
「このような商売ができるのは今回限りですかね。残念です」
「ある程度の物はこの村で作れるよう指導はするので大丈夫だと思いますよ」
次にガーノと木材と塩を交換した
「ありがとうございます」
「これだけの量の塩をどうやってさばくか悩んでいたので助かりました」
「どこか別の所であえればいいですね!」
「お二人はこの後どこの村に行かれるのですか?」
「私共のキャラバンは二日後にリバルタンの村に行きます」
「リバルタンはどのあたりにあるのですか?」
「ここから馬車で二日くらい北に行ったところにあります」
「川沿いにあるので川魚が特産ですかね?あと紙を作っていますね」
「そこから二日進んで伯爵領第二の都市バンロートルは今食料も建設資材も足りていないのでなんでも高値で売れますよ!荷馬車があればもう少しここで物資を取引していきたいところです」
「周辺にはかなりの数の盗賊がいるので少数での移動は気を付けてください」
「その先三日進んで伯都オラルクールですね」
「都市ダンジョンがあるので潤っていますが探索者の間で武器が足りていないみたいですのでリバルタンで鉄器を大量に仕入れていきたいのですが販路がほぼ固定の商人に牛耳られていて難しいんですよ!」
「ほんとは貴方との取引を独占したいくらいです」
「わかりましたあなた方の拠点はどこですか?」
ウィリアムが
「私たちの店舗は伯都にありますが」
「では伯都での取引はあなた方と行います、こちらとしても伯都に知己がいるのはありがたいです」
「よろしいのですか?貴方であれば大手の商会と取引もできるはずですよ」
「それは今回結んだ縁とゆうことで」
「商売で大儲けしたいわけではないので」
「二、三か月後には伯都に向かいたいと思います」
「ではこちらを出るときに手紙を出してもらえればこちらでも出迎える準備をします」
炊事場のほうから声がした
「もう少しで!夕飯できるわよ!」
「色々と情報ありがとうございます、助かりました」
「こちらこそ良い商売をさせてもらいました」
「お近づきのしるしに夕食を一緒にどうですか?」
「ありがとうございます!」
「どんな食事か楽しみです!」




