60
夕飯には細切り肉とシソ生パスタ、ジャガイモポタージュ風、ヨモギの塩サラダ、無発酵パン
「いただきます」
「明日は楓ちゃん居残りで繭玉の糸紡ぎの指導」
「沙夜子、エンア、イダ、ソフィアはゴブリン討伐」
「ピーターは僕とダンジョンまで行く」
夕飯を済ませ部屋に戻ってきた
「とりあえずリンゴから種を取って」
取り除いた後のリンゴの実は石壺に入れて土魔法で発酵を促す
そして蓋をして魔力を流す
プクプクプク
もう一つ石壺を用意して水分と実を分ける
水分だけのものに再度魔力を流す
プクプクプク
よし水魔法で冷やして
「出来た!シードル!」
コップに注ぎいただきます
コンコン、扉をたたく音が
「はいどうぞ」
沙夜子が入ってきた
「なにを飲んでるの?」
「シードル」
「私ももらっていい?」
「どうぞ」
コップ出し乾杯をした
朝、家の裏手から少し離れたところで腐葉土を大量にまき
<豊饒の大地>
25mプール位の土地を変換した
水魔法で水を撒いていきながら鍬で耕していく
等間隔でリンゴの種を植えていき耕した大地に手をつき魔力を流す
ザワザワザワ
リンゴの木が茂っていった
果樹園と家の間あたりに土魔法で井戸を掘っていった
10mぐらいでやっと水脈までたどり着いた
井戸の周りを2㎡ぐらい石に変えて木材で屋根を作った
「滑車が必要だなロープが手に入ったら作ろう」
こっから先はほかの人に手伝ってもらおう
「おーい!誰か手伝ってくれないか」
探索者が野営しているほうに向かって叫んだ
すると三人くらいの今の自分と同じくらいの探索者がやってきた
「手伝いって何ですか」
「おはよう!この林の周りに柵を作ってもらいたい」
「報酬はこれだ」
ショートソードを三本用意した
「えっ?柵を建てるだけですよね?」
「そうだよ!あと朝食付きだ!」
「や、やります!」
材木と蔓と鍬を準備した
「この井戸の前に入口を作るけど」
「先に食堂に行くよ」
食堂に着くと沙夜子が
「そっちの人たちは?」
「この探索者たちにも朝食をお願いできるか?」
「大丈夫よ!」
「やった!」
無発酵パン、蕎麦のガレット、薄切り肉と薬草の生パスタ、ウルフ肉焼肉、ジャガイモのポタージュ風
ガラスープ、薬草湯、ベリージュース
「これ食べていいんですか!」
「どうぞ召し上がれ!」「いただきます」
みんな幸せそうに無言で涙を流しながら食べていた
「楓ちゃん今日村で食材を集めてきてもらいたいんだ」
「はい!」
「銅貨50枚もし物々交換なら納戸のもので交換してくれ」
「キャルア村に行くとき楓を手伝ってくれる?」
「わかりました!まかせてください」
果樹園に探索者三人を連れ
「そうだ自己紹介まだだったね、探索者の綾人だヨロシク」
「ガイです」
「リョーイです」
「ルイです」
簡単に柵の建て方説明してホールに戻った
「みんな準備は出来てる」
「出来てます」




