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地上に戻ってきた
「綾人は少し休んでいなさい」
「そうです、無理しすぎです」
「わかった今日はゆっくり休むよ」
「とりあえず私たちは夕飯を作ってる」
「できたら、起こしにくる」
「ありがと、じゃあ少し休むよ」
ベッドに横になるとすぐに眠りに落ちた
それからどれくらい寝ただろう
光を感じた
「うぅん、ちょっとまぶしいな」
「朝まで寝てしまったか」
「お腹すいたな」
体をおこし伸びをする
「とりあえず、顔を洗おうか」
炊事場に入ると
「おはよ!体は大丈夫?」
「大丈夫、昨日はぐっすり眠れたよ」
「火傷の跡もない」
「ちょっと待って、今お肉焼くね」
「ああ、その間に顔あらうよ」
顔を洗って椅子に座る
「おはようございます」
「おはよう、心配かけたね」
「いえ、お加減いかがですか?」
「もう大丈夫だよ、ありがと」
「これ見てもらってもいいですか」
「布だね、いい感じだよ!」
「繭玉全部糸にしました」
「今朝はまた何反か織ってみて、洋服を作ろうとおもって」
「いつまでも、ドレスとスーツじゃね」
「シャツとズボンを作ってみようと思ってます」
「なんだか前の世界よりも殺伐としてますけど充実してるんです」
「裁縫はたまにしましたけど糸紡いだり、機織りしたりたのしくて」
「朝ごはん出来たよ」
「やっぱりお米か小麦がほしいね」
「ボア肉と薬草の炒め物をガレットにはさんで食べて」
「ボアの骨と薬草を煮込んだボア肉、豆のスープ」
「蟻蜜入れた薬草湯」
「なんか薬草を使った料理多いね」
「結構、使い勝手がいいんだ!」
「じゃあ食べようか」
「「「いただきます」」」
「ガレットがあるだけで幸福度が上がるね」
「少し拠点から出て食材探しに行くかな」
「私もついていく!」
「わたしはもう少し機織りして布とできれば洋服を作りたい」
「じゃあ今日は別行動しようか?」
「できれば沙夜子には残ってもらいたいけど」
「私がついていったほうが食材は入手しやすくなるんじゃないかな?」
「わかった、楓ちゃんはひとりでも大丈夫?」
「すこし怖いけど拠点に居れば安全だよね?」
「地図で監視はするしあまり遠くには行かない」
「じゃあ、すてきな服を期待しているよ」
「ありがとう、あと皮も置いて行ってもらえると助かります」
「わかった、リベットも少し作っておいたほうがいい?」
「はい、あと木材も少しお願いします」
・鉄
<錬金術>
リベット×30
針金×5m
「はい、針金も作っておいたよ」
「ありがとうございます」
「じゃあ行ってくる」
「行ってくるわ、期待していて!」
「わたしのほうも期待していてください!」
沙夜子と二人で拠点から北のほうから壁沿いに探索しはじめた




