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ワイバーンの肉を中央広場で提供した

みんな涙を流しながら食べていた


夕食を終え、宿舎の中で

夜番の順番を決めた

最初、沙夜子、コカ、ララ

次に僕、ニール、ティア

最後に楓、ヒューズ、ターニャ

「沙夜子に楓、夜番の為に<地図>を共有するよ。ワイバーンはまだ三十体ほど居るから動きがあったらすぐに起こして」

「わかったわ」「わかりました」


疲れていたせいか、夜番の交代までぐっすり眠っていた

「綾人、交代よ」

「ぁぁ、わかった」


宿舎の外に出て

「やはり、夜は冷えるね」

「そうですね、でも綾人さまからもらった服や装備があるので昔ほど寒さを感じません」

「そうなんだ」

「衛士だったころ、冬の夜番なんて寒さとの戦いでしたから」


夜番の最中何事もなく過ぎていった

楓たちと交代をして再度眠りについた


何事もなく朝を迎え、朝食を済ませ出発の準備をした


「それじゃあ!行くよ!」


しばらく進むと

「<地図>に百人程度の集団が引っ掛かった!街道に向かって進んでいる!」

「盗賊ですか?」

「わからない」

ティアが

「わたしが偵察に行ってきましょうか?」

「それじゃあ、ニールと二人でいってきてくれるか?無理はしなくていい」

「はい、では行ってきます」

「コカ!ベントナー男爵の所まで報告に行ってくれ、最悪ここで迎え撃つ!」

「はっ!」


盗賊だった時の為にある程度の準備をして待った

半刻ほど待っていると、ニール達が戻って来た

「戻りました!やはり盗賊団です!こちらに向かってきています!」

「ありがと!」

近くに居たベントナー男爵が

「綾人!ここで迎撃の準備だな」

「はい、簡易砦を築きますのでしばらくお待ちください!」

「何人か土魔法が得意なものをお借りできますか?」

「わかった、聞いておったな」

お付の者がその言葉を聞き指示を出すために走っていった

「百人ほどとなると、名のある盗賊団だろうな。綾人が居るから苦戦をすることはないだろう」

「わかりません、盗賊団を相手にしているときにワイバーンに襲われる可能性もあるので、では私めは砦作りの準備に行ってまいります」


土魔法使いが来るまで空堀を<無限収納><クリエイトアース>で掘って整えていった

土魔法使いがやって来たので簡単に土壁を造る指示を出した

等間隔で矢倉を作りその間を他の魔法使いに土壁を造ってもらっていった


「ニール、コカ!皆に弓矢を配ってくれ!」

「はっ!」

「ベントナー男爵様迎撃の配置などはそちらでお願いできますか」

「わかった、綾人は都度対応してくれ!」

ベントナー男爵が素早くお付の者に指示を出していく

護衛の騎士、探索者達が矢倉や土壁の上に登って迎撃の準備をしていった


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