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悶々とした気持ちで次の日を迎えた

「沙夜子、おはよう」

「おはよ!昨日はちゃんと寝れた?」

「微妙かな」

「ここから二日間、村や町はないんでしょ」

「そうだね、大丈夫だよ!二百人の大所帯で行くんだから」

「それもそうかもね。でも気を抜いちゃだめよ!」

「はい!それじゃ、ベントナー男爵様の所に行ってくる」


男爵が宿泊している宿の前に来ると探索者集団のリーダーらしき男と商人が数人扉の前で待っていた

「おはようございます」

「おう!従士様か!男爵様はまだ朝食の最中だそうだ」

「そうですか、朝食をすましてから来ればよかったですね」

「おれも、待たせてはいけないと思い早めに来た」

バックから出すふりをして串焼きの肉を出した

「どうぞ、少しは腹の足しになると思います」

「気が利くな!いただくよ」

「ありがとうございます」


少しの時間待っていると男爵の秘書官が出てきた

「おはようございます、お待たせしてしまったみたいですね。どうぞお入りください」


男爵が待つ食堂まで行くと代官とお茶をしていた

「待たせてしまったみたいだな。すまん」

「いいえ、少し早く来てしまっただけなので」

「では席についてくれたまえ!」

全員が着席し

「ここから二日間は村のない荒れ地を進んで行く。そこで、綾人従士に先行で進んでもらいたいがお願いできるか?」

「はい、了承いたしました」

「だがそなたらだけでは大変だろうから探索者の中から索敵に優れたものを数人つけようと思うがどうだ?」

「そちらの方は大丈夫です。お心遣いありがとうございます。私共だけで十分索敵は行えますので、ただ道案内を一人つけていただけますか」

「わかった手配しよう。探索者達はその後に続いて間に商人組、その後に続き我らが続く!最後尾に代官率いる兵士で進んで行く!では皆よろしく頼んだぞ!」


そこからあわただしく朝食を済ませ

「周辺警戒のためにみんなで<地図>共有するよ!今の所脅威になる魔物はいないみたいだけど」

「ありがとうございます」

「では出発!」


村から進んで三時間ほどたったところで昼食のための休憩をとって野営地に着くまで問題はほとんど起きなかった

「ここまでは何も起きなかったけど明日はもしかしたらちょっと手強い魔物と遭遇するかもしれない」

「ほんとですか!」

「だから今日はしっかり休んでくれ」

「「わかりました」」

「わかったけど、その魔物は教えてくれないの?」

「遭遇したことのない魔物かな?でも移動速度から飛行する魔物だね」

「それなら、弓矢を用意しておいた方が良いのかな?」

「そうしようか、後で用意しておく。ヒューズ、男爵様にも伝えておいてくれないか?」

「わかりました」


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