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「兄さん方、では楽しんでください」

「今度は綺麗な姉ちゃんが居るとこ連れていってやるよ!」


「ウエイトレスさん!こちらの女性に飲み物を!」

「はーい、何を飲みます?」

「あたいも、蜂蜜酒を貰える」

ウエイトレス金貨一枚を渡す

「?」

「こちらにいる方々皆さんに飲み物を提供してあげてください!」

「あなた、若いのに剛毅だね!マスターに言ってくるよ」


ウエイトレスがカウンターに入った後、ごつい男が大きな声で

「今日は!一人一杯飲み物を無料提供する!ほしいやつはギルド証を提示しな!」

「あと!葉物の酢漬けをサービスしてやる!従士様に感謝しな!」

「「「おぉーー!」」」「やったー!」「すげーな!」


「あなた、従士様なの!若いのに!」

「おれ、なれなれしくしちまった!しかも従士様に坊主何て!」

「気にしないでください。僕も正体を明かさなかったので」


カウンターには長蛇の列が出来ていた

これ以上は、情報収集出来ないかな?

「従士様、あたいの話なんですけども」

「教えてもらえますか?」

「あたいは王都の南西にあるパーク侯爵領にあるガドル街を中心に採取をメインに活動しているんだけど・・」

「何かあったんですか?」

「なんか、従士様みたいに黒髪の三、四人の集団が奴隷を買い占めてガルド近くの村を占拠してやりたい放題していて、パーク侯爵も領軍を派遣したんですが返り討ちあったらしいです。その集団は奴隷を使って村を要塞化して近隣の村を襲っていて公爵領が荒れ果てていってしまって、あたい達は王都そしてここに流れ着いた感じなんだ!」

「それは、大変なことが起きていますね」

「それでその集団は“黒髪の悪魔”って呼ばれているんですよ!」

「黒髪かぁ、お姉さん!貴重な情報ありがとうございました」


探索者ギルドを出るとニールが

「さっきの話ですがもしかして、綾人様達と同じですか?」

「多分そうだと思う。厄介だな、沙夜子と相談だけどもしかしたら勝太郎さんか洋平さんに来てもらった方が良いかもしれないな」

「沙夜子様と話し次第、早馬で戻りましょうか?」

「いや、その時は他の人に行ってもらうよ」

「一旦、商人ギルドでも情報収集をしようか」

「はい、お供します!」


商人ギルドも人が大勢いて活気に満ちていた

少しきょろきょろしていると

「従士様、本日はどのようなご用件でしょうか?まずは個室に案内いたします」

「ありがとう、忙しいのに大丈夫ですか?」

「問題ありません」


個室に案内され少し待っていると商人ギルドマスターが入って来た


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