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それから約1か月、開発をするのに、資金を惜しみなく出してサガミの拠点を街らしくしていくと商人ギルドが手配をしたキャラバンがやって来た
「キャラバンが来る街にまで成長したのか、街の人たちも必ず一回はダンジョンに入ってもらってレベル上げをしたから、能力が上がって生産能力が大幅に上がったしね」
勝太郎が
「戦力もここ1か月でオーク単体ならばパーティーで向かえば互角に戦えるぐらいまでになったしな!これで
心置きなく谷の奥地まで行けるな!」
洋平が
「綾人君が書いた地図も精度がいいものだから迷わずにオーク攻略が出来る!」
「で、いつからオークの谷の攻略を始めるんじゃ?」
「そうですね、谷の入口の集落が再建され始めているので近日中にそこから始めましょうかね?」
「そうじゃな、そこはわしとジャビンたちに任せてくれんかの」
「わかりました、そしたら僕はピーターたちを連れてその奥の鉱床側にあるオーク砦を攻略します」
そこから数日、オーク攻略の準備をしているとカーク村方面から早馬が来るのを確認した
「ヒューズ、村の方から早馬が来たみたいだ。南門まで行くぞ!」
「はい、お供します!」
南門にやって来ると
「綾人さま!はぁはぁ、男爵様より手紙を預かってまいりました!」
「そうか、だからカーズがわざわざやって来たのか!どうして君が来ているのか不思議に思っていたんだ」
片膝をつきながら手紙を差し出して来た
「ありがとう、誰か!カーズに飲み物と汗を流す水を持って来てくれ」
その場で手紙を開封すると中身を確認していると
「何かありましたか?」
「うん、今春の納税を伯爵に納めるときに同行の依頼なんだけど」
「一か月後ですね、間に合いますか?」
「うーん、数週間でオーク攻略をできれば何とか間に合うが、、、」
「どういたしますか?」
「スープル、手紙をしたためる、それを男爵のもとへ届けてくれ」
「えっ!それではオーク攻略に参加できないのですか!」
ヒューズが
「お前は馬鹿か!これも大事な役目だ!」
「はっ!」
「ヒューズ、他に二人ほど同行させる人選をお願いしていいかな」
「かしこまりました」
次の日の朝、承諾の旨を書いた書簡をスープルに預け出発を見送った
「それじゃあ、勝太郎さん行きますか!」
「ここ数か月で鍛錬の成果が楽しみだ」
「勝太郎さん、だんだんとこの世界に染まってきていますね、僕も人のこと言えませんが」
「そうか、湿地帯の砦までは一緒だな!皆の者!出撃じゃ!」
「「「おー!」」」
湿地帯の砦にも交代で監視の人員を配置して、そこまでの道も行きやすく整備をしていたので魔物も出ずにスムーズに行くことができるようにしておいた




