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次の日の朝、オークたちはあきらめたように集落を離れ谷の奥に戻っていった

谷の中心地には数千のオークの街がある

<世界地図>のおかげで行ったことのないところでも多少の情報が得られるようになっている

街の周辺には鉱山が数か所ある


「やはりオークは、谷の奥に戻っていったから一旦拠点に戻ろう!」

そんなに荷物はないが森の小さな拠点を引き払い足早にオークの集落まで降りて

集落を焼き払った

そして、湿地帯の砦まで戻ってきて、小舟で湿地帯を渡った

拠点に戻るころには日が落ちかかっていた


北門で犬の獣人ガウが待ち構えていた

「おかえりお待ちしていました!ピーター様が待っております。昨日、カーク村から早馬が来ています」

「ただいま、わかった。集会場にすぐに向かう!主だったものを集めてくれ!」


集会場に入るとピーターとジャビンが待っていた

「戻りましたか!もう少し遅くなるかと思っていました!」

「ちょっと予定が変わってね。なんかカーク村から早馬が来たみたいだね」

「そうなんです、使いの者の話ではカーク村に結構な人が流れてきて、許容できなくなってきているので百人ほどこちらで受け入れしてほしいと要請が来ました。その返事をどうしようかと迷っていたところです」

「そう、それじゃあこちらも早馬で了承の返事を出してくれないか」

「はい、分りました。ジャビン!誰かカーク村まで使いに出してくれ」

「はっ!ラウとプウに行ってもらいます」

ジャビンが一旦集会場を後にした

「綾人様、オークの集落はどうでした?」

「それは、みんなが集まってからだな」


しばらく集会場で待っていると主だったもの達が集まって来た

ララが嬉しそうに

「お帰りなさいませ、やはり綾人さまが居ないと寂しいです!」

「ありがと、ちょっと恥ずかしいけどうれしいよ。そうだみんなに見てもらいたいものがある」

みんなの前に一袋の岩塩が入った袋を出す

ソフィアが袋を開く

「これは!塩ですか!どうしたんですか!」

「岩塩だよ、オークの谷に岩塩の産出するところがあるんじゃないかな」

「いっぱいあるんですか?」

「この袋で五十ほど」

「すごいですね、他にも色々あるんじゃないんですか?」

他にもオークの集落であった物を数点出した

「この鍋すごくいいですね」

「こっちのナイフはすごい使いやすそうですね」

銀細工の食器を見ながら

「オークはこんなホークやスプーンをつかっているんですか!」

「これらの品物は功績のあった人たちに褒美として渡そうと思っている」

「こんなに素晴らしい物、貰ったらうれしいですね!」


その後、オークとの闘いについて話して聞かせた


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