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湿地帯の拠点に攻め入ったオークたちはそのまま湿地帯拠点前に滞在していた
「結局戻らなかったみたいだ」
「警戒しているんだろう」
「集落の方も動きはないですね。偵察隊くらい出すと思っていたんですが」
「何か人数を減らしたくないのかもしれないな。普通ならあの魔法を食らったら結構な人数で攻められていると思うからな」
「そうですね、でも人間種よりも強い種族なのだから来てもよさそうなもんですけどね」
「人間に攻められていると思っていないのかもな」
「そうかもしれませんね」
「今日はどうする?魔法で攻めるか?」
「トレントを連れて攻めてみますかね」
「わしも行こう」
「自分の行きますよ!」
洋平が会話に入って来た
「私たちはここから、綾人たちが崖を下って行くときに弓矢で攻撃しようか」
「僕たちにあてないでね」
「当てるわけないでしょ!」
「それじゃあ行こうか!」
<プロテクション>
結構急な斜面をすべるように三人と三体で下っていった
降りていく中、沙夜子と楓が矢の雨を降らしていた
トレントの一体がこけて転がっていった
ゴロン!ゴロン!
下で臨戦態勢をしていたオーク数体が巻き添えになった
「ブォォォ!」
残っている個体に対して
<アイスランス>
・オーク討伐×3
盾を構えたオークの後ろから別のオークが手斧を投げてきた
その手斧をガントレットで受け流した
ガシン!
ちょっと衝撃があったが大丈夫!でも左手がしびれる
このまま行くと集落の柵にぶつかるな
<ウインドウカッター>
シュン!
ゴロゴロ ドドン!
トレントが柵にぶつかった
「大丈夫か!」
(オレ、ダメ!)
<ヒール>
(オォ!)
崖の終わりででんぐり返しをしながら、到着!
でもオークに囲まれている
「まずいな!」
<サンダーボルト>
・オーク討伐×2
勝太郎たちも到着したが柵の外
もう少しの我慢
三体同時に攻撃を仕掛けてきた
まずい!
左からの攻撃をバックステップで躱し、右からの攻撃を太刀で防ぎながら正面からの攻撃を仕掛けてようとしているオークに顔面に正拳突き
その奥から槍が繰り出された。頭を右に傾けてギリギリでよけた
その後も絶え間なく攻撃が続き魔法を唱える暇がない
武器の損傷を気にしている場合じゃないな!
少しかがみ、太刀を両手に持ち、一気に薙ぎ振り回した
五、六体のオークを吹き飛ばして、最後の一体のオークの防御した斧に当たったとき
バキン! 太刀が折れた
ショートソードを収納から出しながら、ひるんでいる正面のオークに一刀両断切り付ける
肩口に切り刺さり、そのショートソード離し大槌を出現させ、違うオークの横っ面を殴りつけた
バコン!
・オーク討伐
右手のショートソードで突きを繰り出しオークののど元に突き立てる
・オーク討伐
右手のショートソードを離しながら、再度ショートソードを出現させると同時に
大槌を振りかぶって盾を持ったオークを殴りつけながらがら、空きになった腹部を蹴りつけ吹き飛ばす
まだ全然、オークが減っていかないが、少し余裕が出来たところで魔法を唱えられる余裕が生まれた




