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拠点に戻り、勝太郎に相談をするために領主館の談話室に来てもらった

「綾人君、何かあったのか?」

「はい、オークが谷の入口にある集落を増強しているみたいなんです。こないだまではノーブルオークが数体程度だったのですが、数十体になっていて、オークの数も二百体ほどになっていました」

「そうか、ここらで先手を打って攻め入ってみるか?」

「そうしたほうがいいと思います。何か奥の方に大事な物があるのかもしれません」

「いくか!転移組で一気にいってみるか。大半のノーブルはおぬしに任せてオークはわしらで抑える」

「ピーターあたりは一緒に着たいといいませんかね?」

「今回は我慢してもらおう。フォローしながら戦っている余裕がないかもしれん」

「谷の入口を抑えたら、さらにオークが焦ってくるかもしれませんね」

「谷の中にはどのくらいのオークがいるんだ?」

「すべては把握していませんが三から四千ほど居ると思います。簡単な地図と群れている所には印をしておきます」


勝太郎と地図を見ながら

「入口の集落を起点に攻略できそうか?」

「もう少し入っていったところの開けたところを拠点にしていけばいいかもしれません」

「奥に入っていって行くにはもう少し戦える軍勢がほしいところだな」

「獣人組はどうですか?そろそろ行けそうですか?」

「仕上がって来てはいるが、もう数人ほしいな、楓の両親もこちらに呼ぶか?」

「呼んでも芙紗子さんが身重ですからね。ここまで来るのが耐えられますかね?」

「そうか、入口の集落を落として、何かあるか確認したらいったん引いて、こちらの体制が整ったら奥に行ってみるしかないかな」

「すいません。もう少し僕が人集められれば良かったんですが」

「そんなことはない、十分やっているよ!」

「ありがとうございます」

「綾人君、野太刀を余分に持っていないか?」

「二本ほど持っています。渡しますか?」

「助かる、明日一本じゃ足りないかもしれんからな」

「しばらくしたらカルロさんが、刀鍛冶が出来るようになると思いますから、僕が作るものより良質な物が出来ると思いますよ」

「すべて自分たちでやろうとしたら時間が足りんしな」

「他の人たちが成長すれば、もう少しのんびりとこの世界を楽しめますかね?」

「わしは、第二の人生を楽しんでおる。おぬしたちはゲームの知識があるからある程度先が読めているんだろうがな」

「そうですね、先を考えると憂鬱ですね。多分、オークの中に“名つき”や“称号”もちがいるかもしれません」

「違いがあるのか?」

「今、戦っているノーブルよりはるかに強いです。“称号”もちになると現在の戦力だと僕ぐらいしか渡り合えないと思います」

「そこまでか!胸が高鳴るな!」

「楽しそうですね」

「楽しむしかないしな!本当なら余生をだらだらと送るだけだったからな!ばあさんには申し訳ないけど」

「前の世界では奥さんはなくなっていたんですよね?」

「あいつは孫の顔を見る前になくなってしまった。あいつが亡くなってからは惰性で生きていたよ。あの日も結婚記念日でな女々しいやつと笑ってくれ!」

「わしの話なんてつまらんからやめるぞ!明日に備えてもう寝るぞ!」

「わかりました。それじゃあ明日はよろしくお願いします」


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