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昨日はララとハッスルしてしまった!
しかも、<繁殖>と<繁栄>が発動してしまった!
とりあえず、黙っておこう
衛士組を連れて奴隷商の店までやって来た
「これはこれは!綾人さまよくおいで下さいました!」
「今日はどのような奴隷をお求めでしょうか?」
「戦闘が出来る奴隷か、若い奴隷がほしいかな?」
「今、戦闘が出来る奴隷はほぼいませんし、若い奴隷もうちでは現在扱っていません。なので他の店から仕入れるかないですね、ただバンロートルには今戦闘メインの奴隷はいません。王都で勇者様が大活躍をしていて、そのおかげで探索者や商人たちの活動が活発になって私共みたいな地方の奴隷商にはいい奴隷が流れてこなくなっています」
「そうなんですか!それでは今どのくらいの奴隷を抱えていますか?」
「今は、売れ残っている少し年のいった農奴が五人、犯罪奴隷が三人ですね」
「わかりました、農奴五人を売ってもらえますか?」
他の店も何軒か周り十五人ほどの農奴を配下に加えた
お昼前に宿に戻ると沙夜子たちは出発の準備をしていた
「おかえり、ララが八頭、馬を仕入れてきてくれたわよ!全部で十頭と一匹になるから馬車は四台ほどでいいと思うんだけどある?」
「わかった、二台は持っているけど、ちょっと待って」
木材を出して<錬金術>で馬車を二台作りだした
「それじゃあ、行こうか!」
僕と衛士組が騎乗し、各馬車にニール、ララ、沙夜子ティア、カルロとティアが御者をしてバンロートルを出発した
馬車にはギルドで雇った三人、カルロの弟子五人、今日雇った十五人が分乗して乗ってもらっている
今日雇った奴隷たちは緊張していたがカーク村に着く頃には顔に少し余裕が出てきていた
何事もなく夕方にはカーク村に着いた
門番が
「お帰りなさいませ!」
「お、ただいま!」
青年の門番が、少年の門番に
「おい!ハンさんに知らせて来い!」
「はっ、はい!」
少年は走り去っていった
「僕らが泊まれるところはある?なければ自分で作るから」
「これだけの人数となると・・・」
「わかった、どっか空てる土地に建てるよ」
「今は、空いている土地だと農地になってしまいます」
「そうなんだ、なら少し村を拡張しようか」
「沙夜子、ハン村長が来たら対応しておいてくれる」
「わかったわ!」
村の西側の土地に、村の三分の一位の土地を囲うように空堀を造成していった
一番西の端に簡易的な長屋を建てそこにみんなを休ませた頃にハン村長がやって来た
「綾人さま、お疲れ様です。大分広い土地を囲ったんですね、この土地は農地にさせてもらってもよいですか?」
「お疲れ様!その辺は村長の好きにしてもらってもよいよ」
「ありがとうございます」
「そしたら、良質の土に変えておくよ」
その後、沙夜子とララと農奴の女性陣がちょっと遅い夕飯を作ってくれた
今、柔らかいパンがないのでガレットがメインで肉や野菜をまいてみんなで車座になって食べた




