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門衛の若い衛士が詰所の中に入っていった

「この者たちはどうしたんですか?」

「スラムで襲ってきたので返り討ちにしました」

「なんで襲われたんですか!」

「スラムの一勢力に加担しまして、申し遅れました従士の綾人と申します」

「えっ!従士様でしたか!身分証を見せていただけますか?」

ギルド証を差し出す

「本当に従士様でしたか!今しばらくお持ちください!」


奥から数人の衛士が出てきて縛られた襲撃者を連行していった

「あと、魔法鞄にスラムの盗賊の死体を数体持っているのですが」

「わかりました、確認するので中庭まで一緒に来ていただけますか?」

「わかりました」


詰所の中庭まで来て

「筵をひくのでそこに出してもらえますか?」

他の衛士が筵を持って来てひたところにザウスの配下の死体を出した

「こいつらはザウス配下の指名手配犯じゃないですか!」

「お手柄ですね!ありがとうございます、とりあえず応接室に案内するのでそちらでお待ちいただけますか」


詰所の応接室でしばらく待っていると、バンロートル領主のカインがやってきた

「綾人殿!スラムの手配犯を討伐したと聞いたのだか本当か!」

「手配犯かはわかりませんがスラムで少し素行の良くない人たちを懲らしめようとおもって、数人殺してしまいました」

「スラムには私も手を焼いていてなかなか手を出せなくて、それが何にもの盗賊を討伐、捕縛してくれて感謝している」

「たいしたことはしていませんよ、それにスラムから人を募集しようと思っていて、だめですかね?」

「いや、大丈夫だ、スラムだと戸籍にないものが大半だし、少し人口が減ったところで今は他から人が流入してきているので、気にしなくてよい!」

「ありがとうございます!」

「では、私はまだすることがあるので失礼させてもらいます!」

「わざわざ、ありがとうございます!」

そしてカインは出ていった

「なんでわざわざ来てくれたんだろう?」

「隊長が伝えてほうがいいと言って人を領主さまの所に走らせたんですよ」

「そうなんですか、そんなに手配犯は重要だったんですか?」

「最近、スラムの治安が悪くて手を焼いていたので」

「他に捕えた、ザウスたちはサンに預けています」

「えっ!ザウスですか四大勢力の頭の一角じゃないですか!」

「何人か人を向かわせても良いですか!」

「たぶん大丈夫だと思いますが?」

「少し失礼させてもらいます」

先ほどからずっと僕についてくれていた衛士が出ていった

入れ違いで先ほどの若い新人衛士とメイドが入ってきた

「あまりいいものではないのですがお茶です」

「ありがとうございます」


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