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次の日

少し寝過ごしてしまってニール以外はもう出かけていた

ニールは中庭で、一人脇差で素振りをしていた

「おはよう、寝過ごしたみたいだね」

「みんなはもう市場に出かけていきましたよ」

「そうだね、朝食を済ませてくるから待っていてくれる」

「はい、ここで鍛錬して待っています!」


朝食を済ませ、商人ギルドに顔を出した

「いらっしゃいませ、まだ今日張り出したばかりで何も進展はありませんよ」

「いや、今日は別件で来たのですが」

「何でしょうか?」

「スラムの影響力のある方を紹介してもらいたくて」

「スラムですか、少々お待ちください」


しばらくギルドホールで待っていると周りでは色々な商談をしていて活気にあふれていた


「前よりも少し活気があるな」

「そうなんですか?」

「前はもう少し悲壮感が漂っていた」

「いい兆候だね」


しばらく待っていると

「お待たせしました、まずこの情報を提供するには銀貨五枚になりますが」

「わかりました」

銀貨五枚を差し出す

「では、これの皮用紙をもってスラムに居る隻眼のカーズを訪ねてください」

「ありがとうございます」


「それじゃあ行こうか」

その足で南東の壁際にあるスラムに来ていた

今にも崩れそうなあばら家が雑然と建っていて迷路のようになっていた

<地図>がなければ確実に迷うな

近くで力なくうずくまっている子供たちに話しかけた

「すまない、ちょっと人を探しているんだけど」

一人の少年の目だけが動いた

やっぱりダメかな

収納からテーブルとパンを出して並べた

その横に水瓶を出し

パンを持って少年に渡した

「いいのか!」

「みんなで分けてくれ」

少年が他の子どもたちを起こしパンや水を配り始めた

「おいらはヤン、案内してやるよ」

「ありがと」

銅貨を一枚弾いて渡した

「こんなにもらってもいいのか、銅貨なんて久しぶりに見たよ!」

「それでどうしたいんだ?」

「隻眼のカーズに会いたいんだけど」

「わかった、ついてきて!」

パンをかじりながら歩き始めた

「何だ!このパン!こんな柔らかいやつ初めて食べた!」

十分ほどスラム迷路を歩いて一軒の家の前まで来ていた

「ここに居るはずだ!」

すると家の中から片目に傷のある男が出てきた

「何の用だ!」

「カーズ、この人があんたに用事があるみたいだ!」

「ちょっとお願いがありまして来ました」

「馬鹿ッ丁寧だな」

「で、用事は何だ!」

「このスラムの有力者を紹介してもらえませんか?これは商人ギルドで渡されたものです」

皮用紙を差し出す

「中を見るぞ!」


しばらく中身を確認して考え込んでいた

「まずは、お前個々の状況は解っているか?」

「いえ、全然わかっていません」

「そうか、まず紹介する前に出すもんだしな」

「なにが良いですか?お金、食べ物?」

「なんでもいい」

「なら、お金と食べ物両方で」

銀貨一枚、ビッグボアの肉、小麦粉一袋


「おまえはお大尽様か!」


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