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娘のハーフ成人式行きたかったな…コロナ
水が先ほど作った溝に流れ込んでいた
ここが安全な場所になれば谷の入口の拠点に人が来易くなる
「今回くらいの魔力をもう一度注いでもらったら、妖精界に接続できるようになるかもしれん」
「次回魔力があったら魔力を譲渡します!」
「お願いじゃ!」
泉の野営地に戻るとララがビックボアの串焼きを盛り付けていた
「おかえりなさい!」
「ただいま、おいしそうだね!」
「ナーイアスさんから、鶏と卵を分けていただいたんで今日は鶏料理もありますよ!」
「楽しみだ!」
「あとさっき沙夜子さんにキビダンゴを教えてもらいました!」
「最近食べてなかった黍団子は!」
「おいしいんですか?」
「甘くておいしいよ!」
そうこうしているうちに夕飯が出来上がった!
黍のおかゆ、卵焼き、鶏のから揚げ、ビッグボアの串焼き、生野菜のサラダ、黍団子、薬草のポタージュ
「いただきます!」
「「いただきます!」」
男三人でがっつきながら手当たり次第にかき込んでいった
落ち着いたところでララが黍団子を持って来てくれた
洋平が
「おぉ、黍団子か懐かしい!」
「蟻蜜で食べてください」
みんなで黍団子のほのかな甘みに舌鼓をうった
腹ごなしに夜の林の中を繭玉採取しながら散策をした
するとうっすらと光っているキノコがある
<無限収納>
・月光キノコ
ん?どんなものだっけ?
月光ワイン!
ただまだブドウに出会っていないな
月光キノコも取れるだけ集めていった
拠点に戻って寝袋にもぐりこんだらすぐに寝てしまった
朝、少し肌寒くて起きてしまった
「やはり、もうすぐ冬なのかな」
寒さをこらえながら泉に来て顔を洗った
「ひゃっこい!」
少し鍛錬をするか
<無限収納>から太刀を出し腰にさす
中腰になり仮想敵を想像しながら居合抜き
勝太郎が使っていた<武神神薙>をイメージして袈裟切り!
シュッ!
まだまだだな
中腰に太刀を引き気味に構え小手を切るように小さい動作で動き、そこから跳ねるように上方に切り上げ
シュッ!
一気に最上段より唐竹割り!
ズシュッ!
そこから走る抜け低い位置から鯉の滝登り、突き上げる!
シュッー!
肩に太刀を担ぐように構え、息を整え
一気に太刀と共に体ごと一回転
グオン!
そしてかかと落とし
右わきに刀を水平に構え、胴を抜く
ブォォン!
最後に刹那!左片手突き
シュッン!
「はぁはぁ!」
「まだまだだな、勝太郎さんはもっと巧く立ち回っていたな」
今一度、<武神神薙>をイメージして袈裟切り!
シュッ!
まだまだだなもっと努力しないと魔法を織り交ぜて戦えば僕の方に分があるが
単純な立ち合いだとムズイな
すると遠くで見ていた洋平とニールが近寄ってきた
「綾人君、すごいね勝太郎さんを見ているようだよ!」
「綾人さん!すごいです、ほとんど動きがわかりませんでした!」




