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朝、遅く起きていき自分の家の食堂に行くとすでに沙夜子が朝食の準備をしていた
「おはよう!」
「お、おはよう!」
「今日はバンロートルに向かうからお弁当も作っているから朝食はあまり手をかけられなかった」
「いつもありがと」
パンにビッグボアの焼肉を挟んだ朝食を食べ出立の準備をした
拠点の南門で蟻太と馬車の準備をしていると勝太郎がやってきた
「おはよう、もう行くのか」
「はい、後のことはよろしくお願いします」
「任せておけ!安心していってこい!」
「行ってきます!」
僕は蟻太にまたがり、洋平が馬に騎乗し、沙夜子とララが馬車の中でニールが御者をしてバンロートルへ向けて南下し始めた
街道をある程度整備しているので快適に馬車を走らせて行った
三時間ほど進んで行き整備されてない所まで来たところで、いったん休憩にした
「ここで休憩しようか!四人で食事の準備をしてくれる?僕は泉までの街道の整備をするから」
十分ほど<クリエイトアース>で街道を泉の林の所まで伸ばしていった
気配を感じると
「あら、わらわに会いに来たのかえ?」
「いえ、これから一回バンロートルの街に戻る途中です」
「寂しいことを言うのう」
「また少ししたら戻ってきますので!」
沙夜子たちが居る所まで一気に戻った
「ナーイアスは元気にしてた?」
「元気だったよ!」
「スープあったまっているわよ!」
「ありがと!最近寒くなってきてるからスープはありがたい!」
スープを飲みながら卵サンドとポテトフライを食べ少し休憩をして街道を進んで行った
三十分ほど進み泉の林の側までやってきた
「やっと来たか!」
ナーイアスと合流をして林の中を泉に向けて進んで行った
泉のほとりの拠点で今日は休むことになった
「僕はここから廃村まで街道を作って来るよ、みんなは野営の準備をしてくれるかな?」
「わかった!おいしいご飯を作って待っているよ!」
まずは廃村に向かう直線状の木々を<ウインドウカッター>で伐っていき
<無限収納>で倒した木々と根っこを収納していき、溝を掘っていきながら林の南側の際までやってきた
前に通った時よりも木々が大きく成長している、ナーイアスが成長しているってことかな
折り返しで<クリエイトアース>で街道を整備していき泉まで戻ってきた
戻って来て泉に手を入れ魔力を流す
ザワザワザワ
周りの木々、草花が生き生きとして輝いて見える
持っている魔力の三分の一ほど流してみた
するとナーイアスがやってきた
「綾人!礼を申す!これでこの周辺を掌握できるようになった!」
「良かったですね!」




