147
「お兄さん、なに飲みます?」
「なにがある?」
「エール銅貨二枚、蜂蜜酒銅貨三枚、蒸留酒は大銅貨一枚」
「それじゃあ蜂蜜酒、何かつまめるものは?」
「鶏の骨付き肉かジャガイモのサラダかな?」
「ジャガイモのサラダで」
「わたしもお酒貰ってもいいですか?」
「・・いいですよ!」
「それじゃあ全部で銅貨七枚になります」
「それじゃあこれで」
お金を渡しいったんお姉さんはカウンターの中に入っていった
お姉さんが戻ってきて
「お待たせしました、わたしはピア!よろしく」
乾杯をした
「最近はみんなお金ないからほとんどおごってくれないんですよ」
「そうなんですか?」
「お兄さんは探索者?」
「探索者兼商人の綾人といいます」
「商人も、やってるんだ!ならもう少し高いもの勧めればよかった」
「お金持ってなさそうに見えます?」
「いえ、服の感じからお金はもってそうと思ってわよ!」
「しかも探索者なのに一人でこの街に来たから、すぐに声をかけたの」
「ここに居る女の子は何人いる?」
「えーと、今日は七人かな?」
「それじゃあ、これを」
銀貨一枚出す
「えっ?銀貨!久々に見ました!いいんですか!」
「男の見栄ですよ!」
「こんなの一日の店の売り上げ以上ですよ!」
「い、いっかい戻りますね」
手にジョッキを持ってすぐに戻ってきた
「わたし初めて蒸留酒飲みます!ありがとうございます」
ピアは少しお酒を口に含んだ
「あぁぁ、幸せ」
すると二人女の子がジョッキとお盆を持ってやってきた
「ありがとうございます!」
「店主から差し入れです」
ボアの肉を煮込んだであろうものがやってきた
「それでは出会いを祝してかんぱい」
「お兄さんはいくつなの?」
「今は十四かな?」
「えっ!わたしぐらいかと思った」
「年齢は聞いちゃだめよ!」
しばらく入れ替わりで女の子が挨拶してきてくれた
前の世界でも経験したことがないキャバクラ感あふれる体験をした
「ありがとうございました!また、ぜひ来てください!」
楽しかったな、そろそろもどってくるか城門まで迎えに行こう
少し城門も前で待っていてみんなが検問も終わり
「おかえり」
沙夜子が
「ん、あんた女のにおいがする!どこ行った!」
「ちょっとお酒を」
「お酒!私たちが苦労しているときに!」
「少し歓楽街を見てみようと思ったんだ」
「あとでお説教ね!覚悟しておきなさい」
「沙夜子さま、武器はちゃんと作りましたよ!」
「それとこれは別!」
みんなで探索者ギルドに向かい、依頼達成の処理を待っていた
ニールが
「綾人さん、歓楽街行ったんですか?どうでした?」
「楽しかったよ!」
「おれたちも行きたいな」
楓が
「綾人さん!ほどほどにしないと沙夜子さんに殺されますよ!」
「今のは、内緒で!」
最強の土下座をした




