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いくつかいい依頼票を見つけて考えているうちに一時間半ほどたった
「そろそろ帰ってくるかな」
「門まで迎えに行きます?」
小首をかしげた楓ちゃんかわいいな
沙夜子はこんなしぐさしないな、不敵にほほ笑みそうだ
「そうだね、行こうか」
「おれはここで待っている」
「わかりました、行ってきます」
門に向かって三人で歩いていった
ちょうど、門に着く頃にみんなも門を入っていた
「おかえり、どうでした?」
沙夜子が答えた
「なんの問題もなく討伐出来たよ、でも綾人がいないと効率が悪いね!」
「勝太郎さん、洋平さんがギルドで待っています」
「そうか、やっと来たか!」
みんなでギルドに戻った
「勝太郎さん!」
「おう、洋平どのか」
「しばらくぶりだな、元気にしていたか?」
「はい、少し綾人君から話聞きました」
「そうか」
「おれも一緒に行動を共にしようと思います」
ピーターが
「綾人さん受付してきます」
「わかった」
受付を終えギルド証をみんなが受け取った
ララたちが
「あっ、ギルドランクFになってる!」
「ララは、商人ギルドにも登録するか?」
「いいんですか!」
「今後のことを考えると登録してもいいと思う」
「それじゃあ宿に戻ろうか」
宿に戻り、洋平もこの宿に泊まることにした
夕食を済ませ食堂を貸し切りにしてみんなに集まってもらった
「みんなに今日重大な話がある」
「一部の人は薄々気づいていると思うが僕、沙夜子、楓、次郎、芙紗子、勝太郎、洋平は元々この世界の住人ではない」
「勇者召喚に巻き込まれてこの世界にやってきた」
ララたち後から仲間になった子達は少しざわざわしている
「こちらにやって来る時に、有用な能力を貰って転移した」
ピーターが
「薄々は思っていましたが勇者様たちだったんですね」
「勇者ではない、勇者は一人だけ、僕らはさっきも言ったけど巻き込まれただけ」
「巻き込まれただけですごい能力を持っているんですか!」
「他の人たちは解らないけど僕は神様にこちらの世界の人を一人でも救ってほしいと頼まれた」
「それでも勇者じゃないんですか?」
「勇者以外の僕らは自由に行けていいと言われていると思う」
勝太郎が
「確かに有用なスキルをくれるから好きに生きてほしいといわれたな」
沙夜子は
「私は、綾人がやることを助けてほしいといわれましたよ」
洋平は
「お酒でみんなを幸せにしてほしいといわれた気がする」
楓が
「わたしは、好きな裁縫で素敵な物を生み出していってほしいといわれた気が」
イダが
「わたしたちは幸せですねそんな綾人さんたちの配下になれたんですから」
勝太郎が
「配下?仲間じゃないのか?」
「私とエンアは本来であれば死んでいました、それを綾人さんは救ってくれて」
ピーターが
「綾人さんに俺たちイダ、ソフィア、エンアはギアスを結んでいます、だから四人は終生綾人さんの配下です」
アンネが
「わたしたち奴隷組も綾人さんの配下ですね、お金がたまったら自分を買い取っていいといわれましたがわたしはこのまま綾人さんの奴隷でいたいです」
ニールも続く
「おれも、奴隷のままがいいです、綾人さんの配下じゃなくなったらたぶん一生奴隷のだと思います、いくら強くなったと言っても、導いてくれる人がほしいです」
勝太郎が
「ずいぶん慕われているな、まっ、魅力的ではあるがな、わしも従おうと思っている」
「こやつの下で、生きがいを探してみようと思う」
洋平が
「僕も綾人君ももとでモノ作りをしようと思う、ヨロシク」
僕に向けてサムズアップをしてきた




