131
勝太郎が
「何か飛び道具はないか!」
「ちょっと待ってください」
弓と矢を三十本出し、短槍を十本
ザーーー!
勝太郎が弓矢を構える、ピーターとニールが短槍を構える
矢がシュッツ
ザク!
ワークアントの眉間に突き刺さる
短槍がビュッ、ビュッ
ザシュ!ドン!
ワークアントの体が砕け散る
勝太郎は構えては放ち構えては放ち、ワークアントを倒していった
ザーーー!
やっと、土壁の半分くらいまで水が溜まってきた
そうすると巣穴があった所からクイーンアントが這い出てきた
ブンンン!
「クイーンが出てきた!」
勝太郎が矢を放つ
シュッツ!
ガキンン!
「弾かれるか!」
ピーターが短槍を放つ
ビュッ!
ガキンン!
「槍もきかない!」
沙夜子が
「<ライトニングボルト>!」
ビュキン!
「光魔法も弾かれました!」
「沙夜子!みておけ!風魔法!」
<エアーハンマー>
ドゴン!バシャン!
水面に押し付ける
口を開けた
「勝太郎さん!」
シュッツ!
ガシュッ!
「沙夜子!羽!」
「<エアーカッター>」
「仕上げだ!」
脇差を抜き去り飛び上がる、両手で最上段に脇差を構え
降りていきながら首筋に一閃
シュン!
バシャン!
・クイーンアント討伐
・レベルアップ
・スキル繁殖を奪取
「また繁殖、ずぶ濡れだ」
沙夜子が
「繁殖って聞こえたんだけど」
「言ってない!」
「その件は後で」
「まず水をどうにかしようか」
土壁を一部なくした
ザーァァ!
しばらく水がはけるのを待っていた
沙夜子が
「さっきの繁殖って」
「・・・繁殖が2になりました」
「使うと?」
「繁殖しやすくなります・・・」
「使う予定は?」
「相手が望めば・・・」
横でピーターとニールが笑いをこらえていた
「ガハハハ!おかしいの!」
つられて二人に笑い出した
「私は大丈夫よ!小さいころから考えていたんだから!」
「は?」
アンネが恥ずかしがりながら
「わたしも大丈夫ですよ」
「とりあえずある程度水が引いてきたから、その話は今度で!」
ワークアントとソルジャーアントの死骸を拾い集め
台車を準備して、卵も三十個ほど収集した
「卵一個いい?」
「どうして?」
一個卵を取り、魔力を流す
(ベビィーアントを配下にしますか)
「する」
さらに魔力最大限に流す
卵が割れソルジャーアントが現れた
・ソルジャーアント亜種
(ソルジャーアント亜種配下にしますか)
「する」
(名前を決めてください)
「蟻太」
「おぬしは魔物を手なずけられるのか!従魔術も使えるのか!色々すごいな!」
「それじゃあ、戻りましょうか」
「こいつは、いきなり噛まんか?」
「配下になっているので噛みませんよ!」
バンクル村に向けて林を進んで行った




