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少し離れた小川までやってきた
「さっき作った水筒と水袋に水を汲んで」
そういえば若返ってるんだよな
思った通りに体も動くし、モノ作りも簡単だし
神様、この世界で何をさせるつもりなんだろう
会える機会があったらもう少し話をしてみたいな
自分にとってはありがたいことだけど
水も汲んだし戻るか
おぉ木の枝にあるのは繭玉だな
・繭
周辺にあるかな<地図>で周辺の繭玉を探して拾い集めながら戻る
土壁の前まで戻る土壁に手を当てて魔力を込めて人が通れるくらいの穴をイメージする
「魔法は便利だな、ただいま」
「急に壁が壊れたからびっくりしたよ、ひと声かけてよ」
「ごめん、次からはそうする」
「そうだ繭玉を大量に集めてきたよ、これで糸が大量に作れるかも」
「やったことあるの?」
「ないけど、頭に紡ぎ方は浮かんでいる」
「レベルを上げればあっちの世界ではできなかったことができる」
「じゃあ、レベル上げていかなきゃね」
「んんっ」
「起きたかな」
「大丈夫?」
「頭が痛い、」
「とりあえず、お水を飲んで」
「ありがと」
「名前は?」
「秋川楓 です」
「かえでさん」
「そうです、ここはどこですか!」
「何日か寝てなくて、どうして森の中にたんですか!」
「とりあえず、落ち着こうか」
「私は藤田沙夜子、神様から何も聞いてない?」
「私もパニックくって、泣いていてほとんど覚えていないんだけどね」
「僕は、小野綾人、よろしく」
「ステータスは確認できる?頭でステータスって念じてみて」
「うん、ん!」
「14才!なにこの数字!」
「それが今の君の現状だよ、ゲームみたいだろ」
「僕たちは神様に勇者召喚の巻き添えにあってこの世界に来たんだ」
「えぇ?そうなの?」
「ま、とりあえず水をのみな、落ち着くよ」
「沙夜子、料理の準備しよか」
「込み入った話は食事をしてからにしよう」
「わ、わたしも手伝う、何かやっていないと落ち着かないから」
「わかった」
じゃあモノづくりをしよう
・鉄のインゴット
<錬金術>
イメージはフライパン
・粘土
<錬金術>
イメージは皿
イメージは茶碗
イメージはレンガ
よしうまくいった
「よしレンガを火、風複合魔法で水分を抜いてと」
<ドライ>
「レンガできた、これでかまど作るから少し待ってて」
「土魔法で作ってもいいんだけど今後のことを考えるとつくっても損はないかなと」
レンガを積み上げていった
「よしこれで完成」
「ごめん、近くに魔物の群れが近づいてきているから倒してくる」
「一人で大丈夫?」
「大丈夫、ゴブリンではないけど同じくらいの強さの魔物みたいだから」
土壁そばで<クリエイトアース>
土壁に沿って階段が出現した
「それじゃ行ってくる」




