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三人で宿まで戻ってきて宿主に声をかけた
「すいません、一人追加なのですが大丈夫でしょうか?」
「はい、今はお客様方しか泊まっていませんし、まだ部屋は空いているので大丈夫ですよ」
「おお!ではお願いできるか!」
「荷物はどちらに?」
「わしは<収納>を持っておる!」
「ではお部屋の鍵をお渡しします」
「ありがとう!」
「では、わしの部屋に行こうか!」
「ピーター、すまないが沙夜子と楓に勝太郎さんの部屋に来るよう声をかけてくれないか」
「わかりました」
勝太郎の部屋に着くと
「おぬしが腰にさしている脇差を見せてくれるか」
「わかりました」
鞘ごと勝太郎に脇差を渡す
「ごめん!」
勝太郎が鞘から脇差を抜きさる
「ほう、なかなか良い刀だな、ありがとう」
「太刀もおなじぐらいの業物か?」
「僕が作った刀の中では勇者に渡した太刀の次にピーターが持っているのがいい出来ですね」
コンコン!
扉をたたく音がする
「沙夜子です」
「入ってくれたまえ!」
沙夜子と楓が入ってくる
「こんにちは」
「かわいい娘さん方だな」
「ありがとうございます、私は藤田沙夜子です」
「わたしは秋川楓です」
「わしは松平勝太郎だ!」
「お嬢ちゃんは、レストランでこやつのプロポーズを断っていた娘さんだな」
「そちらは、うーん、両親と居なかったか?」
「はい、両親と居ました、二人ともリバルタンの村のそばに居ります」
「そうか!転移者以外の仲間もたくさんいるのか?」
「はい、ダンダンブ村で出会った探索者四人ほかにも数十人の仲間がいます」
「ここの宿屋にはこの三人、探索者四人、奴隷二人、保護している娘五人です」
「すごいな、結構な大所帯だな」
「いつの間にか大所帯なっちゃいました」
「おぬしは、レベルはいくつだ!」
「ちょっと答えられないのですが20は超えています」
「20を超えている!わしなんぞは16だぞ!」
「だが、盗賊を討伐クエストで、初回殺人でレアスキル<熟練>を手に入れた」
「僕は、<地図><能力強奪><無限収納>を手に入れました」
「そんなにか!」
「最初にゴブリンジェネラルを一撃で倒したら手に入れました」
「すごいな、やはりおぬしについていくことは正解なのかもしれないな」
沙夜子が
「あのとき、生きた心地がしなかった!」
「わたしも綾人さんたちに助けてもらわなければ死んでいました」
「今後はどうするんだ?」
「とりあえず伯都を目指そうと思っていますがまずはオークを討伐しようと思っています」
「わしも力を貸すぞ!」
「ありがとうございます!」
「まずは、保護している娘たちのレベル上げをしようと思っています!手を貸してください!」
「わかった、少しお腹すてきたのう」
「それでは、少しティータイムにしますか」




