122
しばらく歩くと、雰囲気がいいお店の前で沙夜子が
「ここの店に入りましょう!」
「はい!」
「いらっしゃいませ」
中古の洋服が色とりどり並べられていた
女性店員がこえをかけてきた
「どのような物をお探しでしょうか?」
「ちょっとおしゃれなシャツが見たいかな?」
「でしたらこちらへどうぞ」
二人が店員さんと奥の方に向かっていった
取り残された僕は、近くにあるベストなどを物色していた
「いらっしゃいませ、少しよろしいでしょうか?」
「何でしょうか?」
「あなた方が着ている服がちょっと気になりまして」
「あ、これですか?」
「はい、縫製などが斬新で今まであまり見たことがないもので」
「さっき奥に行った一人が全部作っているんですよ」
「そうなんですか!紹介が遅れましたがここの店主をさせてもらっていますブロームと申します」
「僕は、探索者兼商人の綾人です」
「ほう、商人ですか、何を扱われているんですか?」
「色々扱っていますが、布も扱っていますよ、少し見せましょうか?」
「よろしいのですか」
「魔法鞄に入っているので」
「それでは奥の方で見せていただけないでしょうか」
「わかりましたいいですよ」
大きな作業台の上に綿の布を一反、糸、針を出した
「すごいですね!商業ギルドには卸しているんですか」
「まだ、卸してはいませんが、そのうちダンダンブ村産の布が出回ると思いますよ」
「最近ダンダンブ村が潤ってきたと聞いていましたが布ですか」
「布だけではなく、他に産業が色々始まってますから、他にもものが色々流れてくると思いますよ」
「そうですか、それではこの布などとお嬢さん方が選んだものを物々交換でどうでしょうか?」
「こちらは良いですが、なら特別に」
絹の布を出す
「こ、これは!絹ですね!良いのですか!」
「はい、綿の布はある程度ギルドに卸しますので良い服をいっぱい作ってください」
「綾人、見て!このブラウス!」
「素敵だよ」
「綾人さん、どう?このスカート!」
「かわいいよ」
「どっちが魅力的?」
ほほえみながら沙夜子が聞いてきた
地獄の質問だ!
「嘘よ!二人とも素敵でしょ!」
「う、うん」
二人は二、三着選んでいた
「綾人、今度ほかの子たちも連れてきてあげていい?」
「いいよ、行くときは布を持って行くといいよ」
「それじゃ、会計してくるね」
「お客様、今回お金は結構です」
「え、どうして?」
「先ほど、代価をいただいたそうです」
「そうなの?」
「うん、布なんかを渡した」
「そうなんだ!」
「ありがとうございました、またのお越しをお待ちしております!」
「また来ますね!」
店を出ると沙夜子が
「次はどこに行こうか!」
「まだなんだね・・」
「これからが本番よ!」
そのあと夕方まで買い物を楽しんだ二人だった




