119
談話室に入ると二人の人物が待っていた
「お呼びだてして申し訳ない」
「いえ、大丈夫です」
「お座りください」
「私は、バンロートル探索者ギルドのサブギルドマスターをしています、ササンといいます」
「私は、ギルド職員のローランドです」
「綾人殿をお呼びしたのは、ダンダンブ村、多頭蛇の件です」
「はい、どのようなお話でしょうか?」
「多頭蛇の死骸は持っているんですよね?」
「持っています」
「あとで見せてもらえないでしょうか、それと素材を売っていただけたら助かります」
「売るのは部位と量によりますね」
「部位は主に外皮と牙で、新鮮なら肉もほしいですね」
「わかりました、お売りしましょう」
「ありがとうございます、詳しくはニーナと打ち合わせてもらえますか」
「はい、わかりました」
「それとダンダンブ村のギルド館を建ててくれたそうですね、感謝します」
「来年には正式にギルド設立に取り付けそうです」
「そうなのですか?」
「トレント材は重要なこの国の戦略物資なのでな、伯爵さまにもお願いさせていてがなかなかうまくギルドを立ち上げられなくて困っていたんだ」
「普通の材木とトレント材だと強度など優れているからな」
「王都で不足していて催促がすごいそうだ」
「それで、今回特別に報奨金が出されている」
「それは、ありがとうございます」
「この後はどうする予定ですか?代官カルダリール様も会いたがっていたのだが明日以降で時間を獲れないかな?」
「しばらくはバンロートルで活動する予定です、あと第三騎士団のアバロン・カービング様から代官カルダリール様宛の手紙も預かっております」
「そうなのか!わかった明日またギルドに顔を出してもらえるか」
「わかりました明日、再度ギルドに来させていただきます」
「ニーナ、納品受付に案内してやってくれ、今後はお前がメイン担当をしろ」
「わかりました、綾人さんでは行きましょうか」
「では、失礼いたします」
納品受付までニーナに案内されてきた
「解体場で多頭蛇を出していただけないでしょうか?」
「わかりました」
解体場にヒュドラの首を出した
解体場をほぼ埋め尽くす大きさだった
「あ・・」
「どうしましたか?」
「デカいですね」
「そうですね、首一本ぐらいでもよろしいでしょうか?」
「はいほんとはもう少し欲しいところですが」
脇差で首を一本切り取った
胴体は再度しまい
「ギルド証を更新してきますね」
しばらく待っていると沙夜子たちもやってきた
「話は終わったの?」
「話は終わったけど、今ヒュドラの討伐報酬待ち」
「そうだギルドランク上がるそうよEランクに」
「そうなんだ、処理が終わったら宿屋に向かおうか」




