プロローグ
初めて投稿します。
よろしくお願いします。
僕は小野綾人、27才どこにでもいる普通のサラリーマン
ただ、幼いころは現実ではあり得ない夢をみていた
いまだにクローゼットの中には厨二ノートを隠している
中学、高校時代はだいぶ頭のおかしいやつと思われていたかもしれない
大学を卒業してあまり有名ではない中小企業に入社した
そのころには大分普通の人間に偽装できてきた
やっと仕事に慣れてきて今度昇進をする
そのこととプロポーズをするために今日は奮発してこの界隈ではそこそこ高級なレストランを予約した
仕事を終えて彼女とディナーをするために待ち合わせ。そろそろ待ち合わせの時間だ
「待った?」
「いや、ちょっと前に着いたところ」
「じゃあ行こうか」
「うん!」
「そういえばなんであそこのレストラン予約したの?」
(いつも鋭いな・・・)
「ちょっといつもと雰囲気変えようと思って」
「へ~え」
「なんかちょっとうれしそうだね」
「ちょっとね、いつも鋭いよね」
「何年一緒にいると思っているの」
彼女とは幼稚園からの幼馴染だ
ほかの人からしたらリア充に見えるんだろうな
話をしながらしばらくすると目的のレストランに着いた。
入口はギリシャの神殿を思わせるような外観だ
(やっぱり素敵な外観だなぁ、厨二心がくつぐられるなぁ)
扉を開けると
「いらっしゃいませ」
「予約している主人公です」
「お待ちしておりました、こちらへどうぞ」
ウエイターにテーブルに案内され席に着いた
室内は5組のお客がいた
大学生くらいの女の子と両親
老紳士
小学生の男の子と両親
中年サラリーマン3人
OLっぽい3人
若い社会人3人
周りを見回していると
ウエイトレスが
「本日はご予約いただいたコースは・・・」
説明をされているが緊張していてほとんど頭に入っていなかった
「お飲み物は何にいたしましょうか」
少しどもり、ドリンクメニューを見ながら
「おすすめのワインで!」
一通り料理を食べ終わった
今まで食べたことのないようなオードブル、スープ、肉料理が出てきた
大変満足だった、これで勇気がわいてきた
最後のデザートが来る前に・・・
「えっと」
「なに?」
「今度、係長に昇進するんだ」
「よかったね、最近頑張ってたもんね」
「ありがとう」
「それともう一つ」
ポケットから指輪の入った箱を取り出す
「沙夜子」
「結婚してくれないか、必ず幸せにするから」
「・・・」
「ごめんなさい、まだ結婚は考えられない」
「綾人のことは好きだよ、でも今すごく仕事が楽しいの」
「だから今、結婚は考えられない・・・」
「・・・」
「そっかぁ、ごめんね」
「謝ることないよ、私のほうこそごめんなさい」
その時、入口に新しいお客が入ってきた
「いらっしゃいませ」
「ご予約は?」
「予約していないんだけど大丈夫ですか」
4人の若者が入ってきたとき
目の前が真っ白に覆われていった・・・