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第2話 私が捕手になります!

意外と早くできました!

ストーリーはまだ始まりですが!


まさかヤバい事件が起きました!


ガイは片手に野球のグローブを嵌めてボールを指で回しながら投げ出した。

「うむ、165㎞の速さは伊達ではないな」

後ろをから声が聞こえたガイは振り向いた。

そこには黒髪のストレートヘアーの女子生徒が立っていた。

「よう、セカンドの黒石純」

ガイはそう女子生徒の名前を言った。

「君はずいぶんとギスギスしているな」

そう純はガイに言った。

「あんまり乗り気じゃないんだがな」

そう言ってガイは片手に公式のボールを指で回しながら言った。

「ごめんごめん!遅れちゃった!」

ショートカットの女子生徒が片手にキャッチャー用のグローブを嵌めて走って来た。

「確か、3年の」

「須藤拓未だよ」

拓未はそうガイに自己紹介した。

「あんたは俺のジャイロボールを捕れるのか?」

ガイはそう拓未に聞いた。

「うーん、たぶん捕れるよ」

拓未はそう言ってマスクと防具とグローブを装着して構えた。

「どうなっても知らないぞ」

ガイはウインドアップで野球ボールを全力投球で投げた。


球は螺旋を描くように真っ直ぐと拓未のグローブに突き刺さった。

しかし回転が止まらずグローブを破壊した。

「なに?今の?」

拓未はそう言って自分のグローブを見た。

「わかったか?俺のジャイロボールは回転がなかなか止まらない上に暴君な球なんだ」

そう言ってガイは片手に持ったボールを見た。

「先輩方おはようございます!」

こころは元気よく走って来た。

「おはよう、先輩方」

そうもう1人の1年生が走って来た。

「車田蘭子だったな」

ガイはそう言ってグローブを外して言った。

「あの、先輩!」

こころはガイに話し掛けた。

「私にジャイロボールを捕らせてください!」

こころはそう頭を下げて言った。

「ちょっとこころちゃん本気で言ってるの?」

拓未はそうこころに聞いた。

「はい!先輩の球がどれ程強力なのか試してみたいんです!」

そうこころは真剣な瞳でガイを見た。

「構わないが、どうなっても知らないぞ!」

ガイはそう言ってウインドアップをして全力投球をこころに向けて投げた。

ジャイロボールは真っ直ぐとこころのグローブに直撃した。


回転は止まらずグローブを弾いてこころの被っていたマスクを弾き飛ばした。

「こころちゃん!」

蘭子は走り出してこころに近づいた。

「大丈夫?こころちゃん?」

拓未はそうこころに聞いた。

「だから言っただろう!どうなっても知らないと!」

ガイはそう言ってグローブを外して部室に向かった。

「黒鉄先輩?」

こころはふらふらになりながら立ち上がろうとした。



ーーー2年A組ーーー



ガイはじっと外を見ていた。

「昔はよかったな」

そう言ってガイは目を閉じた。

「がい!おれ、おまえのぼーるをとってやるからな!」

友達の大蔵ゴン吉は体がでかくガイの投げる球を捕ると言って日夜145㎞のピッチャーマシンに向かってキャッチャーミットを構えて言った。

だがゴン吉はガイのジャイロボールを受け止めきれずガイの前から姿を消した。

「お前はどこで何をしてるんだ?ゴン吉」

ガイはそう言って青い空を見ながら眠りに入った。



ーーー昼休みーーー



ガイは片手に財布を持ちパンを買いに売店に向かった。

「あれ?ガイくん」

後ろを振り向くとガイをしつこく野球部に入部させようとした女子生徒が立っていた。

「うっす」

ガイは頭を下げて歩き始めた。

「待ってよ!まだ自己紹介してないよね?」

そう女子生徒はガイに聞いた。

「ええ、まぁ」

ガイはそう言って歩きながら話をした。

「私は五十嵐真奈果よろしくね」

真奈果はそうガイに自己紹介した。

「話はそれだけなら俺急いでますんで」

ガイはそう言って歩き始めた。



ーーー売店ーーー



ガイは売店に売っているパンを二つとカフェオレを買いその場から消えようとした。

「待ってよ!ガイくん!」

真奈果はそう言ってガイを追い掛けた。



ーーー屋上ーーー



ガイは屋上でハムタマゴキムチサンドを食べながら空を見ていた。

「うわお!まさか此所で食べるなんて物好きだねー」

そう真奈果はガイに言った。

「何すか?さっきから」

ガイはそう真奈果に聞いた。

「ねぇ、君のジャイロボールってそんなに危険なの?」

そう真奈果はガイに聞いた。

「ああ、昔はただ落ちるだけの球だったのに何故かいきなりパワーアップしたんだ」

ガイはそう真奈果に話始めた。

昔の事を。

そして大切な友人を傷付けた事を。

「だから、投げたくないんだ・・・誰も傷つけたくないから。」

そうガイはアップルパイを食べながら言った。

「ねぇ、君何か勘違いしてるよ」

真奈果はガイの肩をポンと叩いて言った。

「えっ?」

ガイはそう真奈果の言葉に頭を傾げた。

「こころさんが貴方の球を受けて言ったの。私が生捕手になりますって」

真奈果はそうこころの言った言葉をガイに話した。

「ねぇ、貴方の球をまたこころさんに投げてあげてくれない?」

真奈果はそうガイに言った。

「知らないぞ、どうなっても」

ガイはそう言ってカフェオレの入った紙パックを片手に持って歩き始めた。




ーーー放課後ーーー



ガイは練習着に着替えてマウンドに立っていた。

「先輩!お願いします!」

こころはボロボロになりながらそう言った。

「いくぞ!」

ガイはそう言ってウインドアップをして最大のジャイロボールをこころに向けて投げた。

ボールは真っ直ぐと回転して前に投げたボールより凄まじい螺旋を描いていた。

こころはキャッチャーミットで力一杯受け止めた。

ボールは回転しながらまた跳ね上がると誰もが思った。

だがこころはそれを力一杯抑えた。

球から煙が少し出たがこころは無事だった。

「捕りました!」

こころは涙を流しながら言った。

「マジかよ」

ガイは驚いていた。

「ガイくん、彼女はかなりのがんばり屋だよ!」

そう真奈果はガイに言った。

[ゴン吉、お前でもできなかったのを1人の女子がやりやがったぜ]

ガイはそう言って空を見た。

「さて、皆さん!バッテリーもとい!熱々のカップルが完成しましたので明日から練習をバンバンしますよ!」

真奈果はそう大声で言った。

「部長!」

こころは顔を真っ赤になりながらあたふたしていた。

「たまには乗せられるか」

そう言ってガイは練習を始めた。



続く

ジャイロボールはリアルに投げたらかなり難しいですので皆さんは真似しないように!

故障しますよ!


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