第1話 部活しようよ!
野球小説?
黒髪にボブな髪型の青年直崎ガイは浦光高等学校に転校して3日の時間が流れていた。
「まさか、一年年上の先輩だったとは」
ガイは片手に漫画を読みながら言った。
「あっ!」
誰かがガイを見て少し怯えながら隣の席に座った。
ガイは漫画を読みながらページを進めていた。
「ねぇ、野球しない?」
そう聞き覚えのある声がガイの目の前から聞こえた。
「悪いが他を当たってくれ!」
ガイはそう言って何処かへ行った。
「ねぇ!お願い!部員が足りないから力を貸してよ!」
女子生徒はそうガイに頼んできた。
「だから他当たられよ!」
ガイはそう言って屋上に向かった。
ーーー放課後ーーー
ガイはグランドをじっと見ていた。
『オーイ!ガイ!』
目を閉じたら懐かしい声が聞こえた。
だが目を開けたら何もない。
「お前は願いを叶えたんだよな・・・友澤」
ガイはそう言って下を見た。
「あっ!すみません!」
いきなりボールが転がってきてガイはそれを片手に持ちながら指で回転しながらボールの持ち主を見た。
「あれ?確か同じクラスの黒鉄君だよね?」
そう聞いてきたのはガイのクラスメイトの高野由利果だった。
「ああ、ほらよ」
ガイは片手に持っていたボールを由利果に渡した。
「ねぇ、野球しない?」
そう由利果はガイに聞いた。
「悪いが俺は野球に興味はない」
ガイは片手にカバンを持ってどこかへ行った。
「待ってよ」
小さな体に赤い髪にツインテールの少女がガイの服を掴んで言った。
「何だよ」
ガイはそう女子生徒を睨んだ。
「先輩しか居ないんです!先輩が投げるジャイロボールなら甲子園に行けますよ!」
女子生徒はそうガイに言った。
「知らないから言えるんだよ!俺のジャイロボールは殺人級の球なんだぞ」
そうガイは女子生徒に人を殺せるほどの重圧を与えた。
「あっ、えっ、えっと」
女子生徒はガイの目を見て怖がっていた。
「俺の球を捕れる奴なんてこの世にいない」
そう言ってガイはカバンを片手に帰り始めた。
ーーー川ーーー
ガイは河川敷で片手に野球ボールを持ちながらコンクリートの壁に向けて全力投球をした。
ボールは壁に直撃した瞬間コンクリートは凹んでいた。
「やっぱり、野球しかないのか」
そう呟いて片手にカバンを持ちながらガイは歩き始めた。
ーーー夢星荘ーーー
ガイはカバンを置いて靴を脱ぎ自分の部屋に上がった。
「黒鉄」
ガイに話し掛けたのは寮母の瑞波藍子だった。
「何すか?」
ガイはカバンを片手に持ちながら藍子を見た。
「あんた野球部に入らないの?」
そう藍子はガイに聞いた。
「興味ないんで」
ガイはそう言って片手をポケットに入れながら自室に向かった。
ーーーガイの部屋ーーー
棚には仲間達と一緒に撮った写真をじっと見てガイは悲しげな顔をしていた。
「仲間か」
そう言って写真を伏せてガイはベッドに横になった。
ーーー次の日ーーー
ガイは片手にカバンを持って学校に向かった。
「やれやれ」
そう言って朝早くに夢星荘を出て片手に漫画を読みながら歩いていた。
ーーー浦光高校ーーー
ガイは自分のクラスに入り他の生徒が来るまで校舎を歩来はじめた。馴れない学校の中はやはりつまらない物だった。
何故転校してまでこの学校に来たのだろう。
ふとそんな事を考えながらただ歩いていた。
ーーー中庭ーーー
ガイは木に体を預けて昼寝をした。
「くーくー」
寝息を立ててただ眠っていた。
夢を見たその夢は小さな頃1人の少女がガイの後ろを付いてくる怖がりな少女だった。
毎日遊んでいたが名前は知らなかった。
そして物心ついた頃には少女は居なくなっていた。
彼女に会うことはなくガイはただ毎日が楽しく過ごせればいいと考えていた。
「ん?」
ガイは目を覚ますと腕時計は11時45分と記されていた。
「ヤバイな、まいっか」
そう言ってガイは立ち上がり体を鳴らして学食に向かった。
ーーー渡り廊下ーーー
渡り廊下で何か揉め事が起きていた。
「何かあったのか?」
そうガイは近くの生徒に聞いた。
「ああ、赤石さんがたばこを吸ってたらしんだ」
生徒はそうガイに言った。
ガイはその生徒を見た。
そこには昨日ガイの袖を掴んだ女子生徒が奮えながら立っていた。
「先生!」
ガイは大勢の生徒を掻き分けて赤石の前に立った。
「お前は確か転校生の黒鉄ガイだな」
男性教師はガイを睨んだ。
「これ俺が吸ってました」
ガイはそうしれっと嘘をついた。
「なっ!貴様嘘をつくな!」
そう男性教師はガイを指差した。
「いや、マジっすよ!イライラしてたから吸いました」
ガイはそう笑顔で言った。
「嘘つくなよ!」
後ろから1人の男子生徒がガイに近づいた。
「お前みたいな奴はたばこなんて吸わないだろ!」
そう男子生徒はガイに近づき言った。
「やっぱりバレたか」
そう言ってガイは片手をポケットに入れながら言った。
「お前、その子の何なの?」
男子生徒はそうガイに聞いた。
「ただの顔見知りだよ」
そう言ってガイはたばこを片手に持ちながらじっと見た。
「先生、これ口紅した女子が吸ったんじゃないっすかね」
ガイはそう男性教師に言った。
「何だと?」
そう男性教師はじっと吸い殻を見た。
そこには赤い口紅の痕があった。
「なら、この子は無罪ですよね」
そうガイは教師に言った。
「あ、ああ」
教師は頷いた。
ーーー2階ーーー
ガイは片手にあんパンを食べながら女子と話をしていた。
「あの、ありがとうございました」
そう女子生徒は頭を下げた。
「気にすんな。当然の事をしたまでだ」
ガイはそう言って歩き始めた。
「あの、黒鉄先輩!」
女子生徒はガイを呼んだ。
「ん?」
ガイは振り向いた。
「私、赤石こころって言います!」
こころはそう自分の名前を言った。
「黒鉄ガイだ!よろしくな」
そう言ってガイは歩き始めた。
ただ何もきらめきがない学校の廊下を歩きながら。
ーーー放課後ーーー
ガイはグランドの前を通ると野球部が何かトラブルを起こしていた。
「何があったんだ?」
ガイは片手にカバンを持ちながらグランドに向かった。
そこにはソフトボール部が野球部にケンカを売っていた。
「貴女方野球部が邪魔でソフトボール部の練習が中々出来ないんだけどどうしてくれるの?」
そうソフトボールの部長らしき人物は野球部の3年に言った。
「そう言われてもな~、元々野球部の為にグランドがあったのにソフトボールが無理矢理使おうとするのはよくないよ!」
3年はそうソフトボールに言った。
「貴女方は8人しか居ないじゃないですか!それで部としては成り立たないんじゃなくて!」
ソフトボールの部長はそう野球部に言った。
「いや、9人だよ!」
そう3年の女子は言った。
「どう見ても8人しか居ないじゃありませんか!」
ソフトボール部部長はそう女子生徒に言った。
ガイはゆっくりと歩き野球部の前に立った。
「悪い、部長遅れた」
そうガイはカバンを片手に持ちながら言った。
「9人だよ!文句ある?」
そう3年の女子生徒はソフトボール部部長に言った。
「っぐぬぬぬぬぬ!」
ソフトボール部は悔しさを胸にしまいそのまま反対方向のグランドに向かった。
「やれやれ。」
ガイはそう言ってカバンを片手に持ちながら部室に入った。
「これからよろしく」
そう言ってガイは何も考えずにグローブと体操服とスパイクを履いて練習を始めた。
続く
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