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16.宮内―支度

帰還後、早速彼らは準備に取り掛かった。

まず初めに、新たな白魔法契約者との顔合わせがあった。「事態は一刻を争う」との王からの言葉通りにコトを運んだ。この王宮内に5人。それぞれが己がじし覚悟を持って契約を結んだとのことであった。問題なのは視力と聴力を失った二名である。ユハ、執事、そしてもう一名―は触覚を失っていたが―比較的契約前のように戦える。上記の二人は、まず新しい感覚に慣れる必要があったが、そんなことをしている時間すら与えられなかった。ともかくは、「いないよりはマシ」或いは「何か役立つことがあるかもしれない」それだけの理由で彼らは出撃することになる。

ユハは戦場での指揮を執るため、彼らの留守には執事が王を、白人形が姫の護衛をすることとなった。

彼らは城の門前に来ていた。

万全を期するため、国内の兵は少数の護衛を残して現地へ赴くことになっている。その数千。すべての者が基礎的な魔法を心得ていた。

ユハが合図をし、軍はイカゴへと向かう。


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