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15.掣肘-譴責

ユハは、少年の戸惑う顔を確認することができた。そいつは「ソラン」の様子を確認しようとする。近づく。そしてハマった。黒の影は完全に、白い光にのみ込まれた。「娘」の顔を認めようと、彼はその首を近づけた。更に顔が固まった。顔どころか、彼の体躯全体が機能を停止したという表現が正しいか。その内部で激しい蠢きがあるらしかった。何かを考えている。黒は姿勢を正した。白は構えた。戦況は完全に白に優位だ。このときのキツォーの実力は、まだ白魔法契約時のユハのそれにも及ばない。

しかしユハもユハで、やはりその年の少なさもあってか実践が足りなかったのである。黒の奇襲が全くの見当違いだったために、一度足元を崩した。気づかれた。彼の放った小さな槍があちこちに放たれたため、二つの視界が繋がったユハは、両の目を閉じることを選んだのである。(しかし実際、その必要はなかった。元より白人形には瞼などという覆いはないのだから、常にものを見ることができたというのに)しかし、ここで活躍するのは主人の方ではなかった。ユハの視界は途切れる一方で、人形の人格は目覚めていたのである。黒が逃げようとするその姿を捉えた人形は、移動魔法を使う彼に追跡魔法をかけた。

その場にはユハだけが残った。彼は、人形と繋がった視界を通すことに汲々としている。

果たして目的の地に出た。黒の少年は、確かに本拠地をこのイカゴの森にこしらえていた。それを人形の白い二つの目は確認した。

彼はそのまま、誰に見られているなどということは夢にも思わないといった様子で中に入った。人形はこの地にマーキングをし、ユハ共々王宮へと帰還した。


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