表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

逆バレンタイン・チョコ

男side

肌寒い季節の中、今年もまたバレンタインデーがやってくる。

何年も連続で母さんからしか貰えていない。今年こそは貰いたい・・・と思っていたが、近年逆チョコが流行っているというから、この機会にあの子に想いを伝えられたらとも思う。

でも、最近避けられてる気がするし、突然あげたら迷惑に思うかな・・・でもオレは男、3年間の片思いを今年こそはケジメをつけるぞ!!



女side

あの人は同級生、あの人は親友・・・という言葉だけじゃ、納得できない。

この感情は恋!?

ハハハ、そんなことはない・・・いや、あるかも。

最近、よくわからないけど避けてしまう。

本当はすっごく話したいのに。

気がつかない間に、あの人の存在が自分の中ですっごく大きな存在になっていて、家に帰っても夢の中でもあの人のことばかり考えてしまう。

そう、これは恋だ。

私は、あの人に恋をしている。

もうすぐバレンタインデーが来るから、その日には手作りチョコをあげよう。



男side

2月13日。親にバレないように帰宅後すぐにこっそりチョコを作る。

スマホのアプリや検索結果を見ながら板チョコを溶かし、型に入れ、飾り付けをする。

にしても、チョコ作りは大変だなぁ!

クラスの彼持ちの女子はこんな大変な思いをして作ってるのか・・・

おっと、もうすぐ親が帰って来る!

もしバレたら、ただじゃ済まないから、丹念に匂い消しをしなけりゃな・・・



女side

お姉ちゃんに相談しながら、友人にあげるとごまかしながらチョコを作る。

毎年感じるけど、すっごく難しいなぁ〜。

でも、今年は愛を込めて作るから、違う味になるといいなぁ〜♪

あげると決めてるのは本当はただ1人。

たくさん作っちゃったけど、食べてくれるかな〜?



男side

遂にこの日がやってきた。

あいつにチョコを渡せるか・・・と思っていたが、一向にチャンスが来ない。

結局、最後の授業の鐘が鳴り終わってしまった。

とぼとぼと歩いていると、曲がり角で誰かにぶつかって、カバンの中身をブチまけてしまった。

顔を上げると、あいつだった。

「だ、大丈夫?」

「ああ。」

「それよりこれは何?」

あいつが手に取ったのは、オレの手作りチョコが入った箱だった。

「へぇ〜、チョコ貰ったんだ〜!」

「ち、違う!これは・・・」

オレは急に真顔になって立ち上がった。あいつは当然驚いていた。

「お前にあげようと思ってたんだ!オレは、、お前のことが好きなんだ!!」



女side

こんなの本当にあったんだ・・・

あの人も私のこと好きだったなんて!

「わ、私も好きでした!!だから、このチョコ、受け取ってください!!!」

「いいのか?」

「君だからあげるのよ!!」

急に抱きしめてきた君。

この暖かさは一生忘れない。

これからも、ずっと側にいてくれるよね?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ