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宇宙(そら)へ逝こう  作者: hachikun
第四夜・とある旅路の日記
194/264

現時点の主要人物紹介(メイン)

現在退場中の人は含みません。


『メル』「夢破れた負け犬のおっさん、出会いの果てに少女になって宇宙へ」

 

 地球人名: 野沢誠一

 銀河連邦登録名: メル・マドゥル・アルカイン・ソフィア

 オン・ゲストロ登録名: メル・マドゥル・アルカイン・アヤ

 古文明一般名: メル・ドゥグラール

 別名: 母にして父、その他

 人種: アルカイン人(人間種)※ただしドロイド再生体

 

 本編の主人公。日本生まれの日本育ち。

 若い頃に見た夢を忘れられず、なんとか孤独に食いつないでいたIT屋くずれ。勤務地近くで健康のために歩いていたところでソフィアに道を尋ねられ、まさか異星人とは知らずに道を教える。

 ところがこのソフィア嬢に各国の目が注目していたため、彼は関係者かと疑われることになった。もちろん誤解もいいところなのだが、これで拉致されそうになったところでソフィアの部下である人型アンドロイドの『アヤ』が助けに入ったもので、誤解はとけるばかりかむしろややこしくなっていった。

 結果的に野沢誠一氏は死亡。ドロイド『アヤ』の胎内で有機アンドロイドの身体で再生される事になった。

 大人の事情で銀河文明では男性型有機アンドロイドの再生が禁止されているため「もし野沢誠一が女の子に生まれていたら」という前提の元に再構築された「少女」の姿になってしまった。当然、今までの社会的立場は何もかも喪失してしまい、助けてくれた銀河文明の住人の庇護下に入り、銀河で立場と職を見つけるべく旅立った。

 女性の身体で男性名を名乗るのはどうかという話になったが、この時にアヤが『メル』を提案。そのままメルと名乗る事になった。


 見た目は完全に黒髪の日本人の女の子だが、何しろ中のひとがおっさんのせいか、全体の雰囲気からして時代遅れ。銀河には日本人がいないので比較対象がないが「昭和時代の」美少女というべき雰囲気にあふれている。また当人のメンタルヘルス的理由で疑似的な「ちん○ん」がついているが、そもそもの身体が女性体なので、放置すればいずれ消えてしまうらしい。それまでに男の身体になるかどうかの決断が求められている。

 現在はまだ最終結論を出していないのだけど、銀河での適職が巫女といわれて、巫女なら女しかないかなぁと思いつつ、それでもまだ迷っている。

 人間としては凡人で元IT屋崩れ。そのせいでネット技術に明るく古き良き計算機屋らしい発想がしばしば現れるが、それ以外に特筆できる技能もなく、さらに3Dゲームで屋根から落ちると現実に目を回すほどの運動音痴。アンドロイドの身体になってもこのあたりが全く変わらないため、その優れた性能を全く生かせないどころか、起こした火で自分がやけどし、空を飛べばぶざまに墜落してしまうというマヌケ状態。

 とある人物に出会い、巫女の杖をもらう事でようやく肉体の性能を活かせるようになってくるのだが?

 なお。銀河における特殊な立場などを唐突に与えられて銀河のお尋ね者にされてしまうが、これは本人の才覚、賞罰とも全く関係ない。いわば貰い事故のようなもので不可抗力。しいて言えば「ものすごく運の悪い男」であるといえる。

 

 

『アヤ』「今はなき古代文明の作った美少女型アンドロイド。特別な使命を帯びている」


 地球人名: 綾(※誠一が贈った名前で、自分で名乗ったことはない)

 銀河連邦登録名: アヤ・マドゥル・アルカイン・ソフィア

 オン・ゲストロ登録名: アヤ・マドゥル・アルカイン・ソフィア

 古文明一般名: アヤマル・ドゥグル (アヤマルはキマルケ語で「可愛い」、ドゥグルは、はねっかえり、じゃじゃ馬の意味)

 別名: 魔王

 モデル人種: キマルケ人(アルカイン系人類種)

 年齢(地球時間で): 約2097歳

 

 地球時間で約二千年前、銀河の彼方にあるキマルケ王国という国で作られた少女型アンドロイド。物質科学と『魔法』と呼ばれる同国の技術のハイブリッドであり、中身はかなり異質。今となっては解析不能の古代遺失技術も使われており、謎が多い。

 その容姿は、今はなきキマルケ人の少女の姿をとっているが、キマルケ人は黒目黒髪のモンゴロイドタイプのアルカイン人種であるため、偶然にも日本人と同じ。実際、野沢誠一は彼女を最初、日本人の女の子と認識していた。

 現在はオン・ゲストロのルド翁が暫定的なオーナーとなり、ソフィア姫が主人となっている。ただし今の銀河文明のように「マスター」を登録する仕組みをそもそも持っておらず、絶対的な服従もしない。いわゆるロボット三原則のようなものは全くあてはまらない存在であるが、当人いわく「わたしの主人は今もキマルケ最後の『金色王』様です」だそうである。

 野沢誠一が気に入り、彼を「鍵」とした張本人。


『ソフィア』「歴史は人が作るもの。だからこそ、かけがえがないのよ」

 

 銀河連邦登録名: ソフィア・マドゥル・アルカイン・レスタ

 イーガ連邦名: ソフィア・イーガ・サントス・ルシード・エムレイラ

 二つ名: ソクラスのソフィア

 人種: アルカイン人(人間種)

 年齢(地球時間で): 約291歳


 アルカイン王国の元第一王女。本物のお姫様であり、また調停屋・ソクラスのソフィアと呼ばれる銀河の有名人でもある。いくつもの大きな戦役を止めた経験があり、そしてその最大の功績はもちろん、銀河連邦とアンドロメダ・イーガ帝国の間で起こりそうになった全銀河戦争を食い止めた事であろう。ただし当人はいたって普通の人間である。

 地球人的にいえばブロンドの白人女。

 古代遺失文明について研究する科学者としての顔があり、地球にやってきたのもそのためだった。といっても地球に謎の古代文明の痕跡が等というものではなく、彼女のいう古代遺失文明というのはつまり「惑星文明が宇宙文明になった時に失われたもの」。つまり現代の地球文明も彼女の目線では、我々が農耕以前の人類社会を見ているようなものである。

 彼女が東京で野沢誠一に出会ったことから、全ては始まった。


『メヌーサ・ロルァ』「わたしは、すべての人類の母。だから何?」

 

 銀河連邦登録名: なし

 古文明一般名: メヌーサ・ロルァ

 別名: メヌア・デル・ゲルカニア (訳: ゲルカノの友メヌア)

 二つ名: 銀の聖女、銀の四番

 人種: アルカイン人(人間種)※始祖種

 年齢(地球時間で): 6028万4702歳(年代記からの推定)


 彼女は銀河系・アンドロメダ周辺に存在する、いわゆるアルカイン系人類種全ての「はじまり」である。

 具体的には遠い昔、彼女を代表とする六人の姉妹の遺伝データを『原器』とし、そこから最初のアルカイン型人類種が作成された。地球的にいえば、銀河スケールでいうところの『最初の人』である。いわゆるアルカイン人なら直系にせよ、彼らをベースに現地の血を入れたにせよ、なんらかのカタチで血を繋いでいる。

 なお、アルカイン系である地球人類も彼女の遠い子孫らしい。

 地球の銀髪系白人種に近い容姿を持っているが、これは見た目が似ているだけである。よく見ると、地球のどの人種とも微妙に異なり、やはり異星人なのだなと感じられるだろう。

 とんでもない長い年月を生きている存在だが、長すぎる人生をマイペースで楽しんでいる部分もある。自腹で中古の乗り物を買ってコツコツ自分で手をいれてみたり、自分好みの家をたてる、お酒をたしなんだりするのはそのためである。

 ただしこれらの「生を楽しむ」趣向は生来のものではなくて、実姉の影響である部分が大きい。

 歴史的事情で古代龍『ゲルカノ』とつきあいがある。このためゲルカノを崇拝するゲルカノ教団にも客人神(まれびとがみ)『メヌア』の名で親しまれていて、過去には同教団の神官を代行していた事もある。

 

『リン・エステロ』

 オン・ゲストロ本部、秘書雑用課所属。重サイボーグ(キマルケ式につき詳細不明)。


『ミミ』「いやぁ、あの子に長女(メヌーサ)押し付けちゃったからね、やっぱりそこは責任っていうかー」

『名無し』「末っ子が心配なら、そう言えばいいと思いますが?」

 ちらっと出てきただけなので詳細は以下のみ。

 メヌーサ・ロルァはもともと六人姉妹だが、メヌーサを名乗る者以外はすべて「予備機」であり「影武者」でもある。この二名はその中に属する。

『ミミ』はよく話題に出てくる「先代」で、唯一の既婚者でもある。

もうひとりは姉妹の中でも「先代」と今のメヌーサに好意的な一体。どこか古いAIのような機械的な物言いをする。ふたりを手伝いに来たが、本人は合理性で手を貸すのだと主張している。

「あ、この子は三女(シャン)と呼んであげてね?」

「お姉様!」

「はいはい」


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