1話
処女作です。至らぬ点もたくさんあると思いますが生あたたく見守って下さい。悪かった所やアドバイス等あったら言ってください!!
君は色に例えられないね。赤でもないし青でもない黄でもなければ緑でもない。
どの色にも当てはまらない。いや、どの色にも当てはまる、どの色にも染まる可能性を持っている。
だからこそ君は色に例えられない。しかし、もし君を色に例えるとするならば君の色は...
ジリリリリリリリリリリ......カチッ
ふぁ~眠た~...やっぱ48時間耐久ゲームには無理があったな~。おかげで寝落ちしちゃった。ん?寝落ち?あっ!ゲームが!!やっぱりデーターが...こまめにセーブしとけば良かったな...。ま、まぁ過ぎたことを気にしてもしかたないポジティブにいこう!なんたって今日は私立坂色学園の入学式。この高校は普通の授業ともうひとつ、異能色を操る者、操色者を育てる授業がある。異能色とは18年前いきなり発現した力で未だに詳しくはわかってないらしい。ただ大人や子供関係なくいろんな人が力を宿した。そして、これが異能色といわれるのはこの力を使うとき、使った人の周りが何かしらの色の光に包まれる。色の濃さ、色の種類はどんな能力を使ったか、どの程度の威力の力を使ったかで変わる。
まぁ色の種類って言ったって大抵の人間は1種類しか使えないんだけどね。と、ついつい坂色学園のパンフレットを読みこんでしまった。
「よし、今日は早めに家を出よう。入学式に遅刻は嫌だしな。」
そうして俺は時計を確認すると、7時56分。
「...あれ?まだ寝ぼけてるのかな~ちょっと顔を洗ってこよう。」
ふぅ~さっぱりした。さて、今何時かなー。7時58分
「やっぱり寝ぼけてなかったーー」
やばいやばいどうしよう入学式開始が8時20分こっから学校まで30分。間に合うか?いや、間に合わせる!こうしておれは急いで家を出た。
「この紙に名前と遅刻した理由を書いて下さい。」
「わ、わかりました。」
はい、遅刻しました。まさか信号すべてが俺の敵にまわるなんて誰が予想しただろうか?はぁ...こうゆう時に緑色の力があれば絶対遅刻なんかしなかったのに。
「書けました」
「はい、羽織透さんですね。羽織さんは1年6組ですこの紙を担任の先生に渡して下さい。」
「わかりました。」
俺は受付の女の人にお礼をして自分の教室に向かった。改めて思ったけどこの学校すごいよな~受付係までいるなんて...でも、なんで俺が合格したんだろう?確かに筆記試験はできたけど実技試験はからっきしだったし。そもそも俺は...って考えてるうちに教室についちゃった。うわ~緊張するな。よし、開けるぞ!
「失礼しま「遅い!遅刻だ。入学式はおわったぞ。」
「ご、ごめんなさい」
なんだこの人すごい迫力だ...!体格といい往年のプロレスラーを超えてるんじゃないか
「あの~この紙を」
「遅刻届かわかった。お前の席は窓際の一番後ろだ。」
はい、と返事をして自分の席へ行く
「では、自己紹介の続きをする。俺の名前は児島達弘担当教科は実技、能力色は橙色だ。1年間よろしく。」
橙色は確か肉体強化が主流の能力色、あの体格なら納得できるな
「では廊下側から順番に名前と能力色を言っていけ。」
そういうと廊下側の1番前の男子が立ち上がって自己紹介を始めた。
嘘だろ自分の能力色を言うのか!?どうしよう何も考えてなかった...。なんて言おう、なんて言おう!?やばい!考えがまとまらない!そうこうしているうちに前の人の紹介が終わったよ!順番来るのが早いよー!
「次はお前だぞ遅刻者。」
先生からの催促がきた。もうどうにでもなれ!!
「は、はい羽織透です。能力色は...」
深呼吸をしておれはその言葉を言った。
「俺に能力色はありません!」
はい、俺の学園生活終わった~!