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 今日も今日とてツチノコ探しに精を出す男、川崎省吾は縄をぶんぶんと振り回しながら森を徘徊していた、お供のJKこと日出まつりも一緒だ。


 まつりは酷くふてくされて川崎のあとを着いていく、本人が話さない限り理由については聞かないことにしている。理由は面倒だし、ただ怒るだけならいいが泣かれるとどうしていいか分からないからだ。それにこちらが態々聞かなくとも、向こうがしびれをきかせて勝手に話しだすからこちらが話しかける必要はなかった。


「さてここで問題です」


 ほら来た。川崎は木の上にいるまつりを見上げる。


「先週とても大きな花火が上がっていたのをご存知でしょうか?」先週の事を思い返す、確かに腹の底に響くような大きい重低音と空から煤がたまに落ちてきた気がする。残念ながら地面ばかり向いていたため花火自体は視覚的に捉えてはいない。


「ああ」


だからどうしたとい怪訝な表情をした川崎に対して、まつりは肩をぷるぷると震わせた後、視線を上げキッと川崎を睨み付けた。


「お祭りがあったのになんで連れてってくれないのー!ケチ!」

「仕事が忙しかったんだ、つーかそういうものは友達といって来なさい」

「100円しか持ってなかったんだもん、友達とじゃとてもいけません!」


手でお金の形を作ったまつりはその手を力強く握りしめ所持金がないと表現した。


「だからって俺にたかるな、それによー100円だったら練りけし買えるじゃねーか」

「ふん、ねりけしなんて小学生と同時に卒業したのよ!・・・卒業したのよ!」


ババンと効果音がつきそうな格好で言い切ったまつり。

 調子がよかったのか、もう一度ポーズをしなおしている。


「お前と行くと顔見知りじゃない警察に職質されるから嫌なんだよ・・・」

「そんなのおじさん慣れっこじゃん。よっ職質マスター、私のケイドロマスターとお揃いだね!」 

「いいかまつり、よく聞けよ――」


 一拍置いた後、自分を見下ろしているまつりを上から見上げる川崎。

 その目は普段とは違い真剣さを孕んでいて、思わずまつりは生唾を飲み込んだ。


「俺はツチノコに関してはいくら補導されたっていい、それは山探しをするうえでしょうがないことだからな――でもな、まつり・・・お前に関してでは俺は絶対に職務質問されたくない。何故なら・・・ツチノコを愛している俺にとってお前との噂が上がることはとても不名誉だからだ!」

「おじさんの私に対する優しさが足りない!ゼロだよ!むしろ皆無だよ―!」

 

 拳を握り締めてそう言い切った川崎の言葉に被されるようにまつりの悲鳴に近い嘆きが聞こえた――


 うろなの山ではこうして一日が過ぎていった。

夏祭り参加したかったですたい・・・

次のイベントには参戦するぞ!

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