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王道?勇者・・・と、自分。

作者: たむ

仕事中に浮かんだ作品なので適当ですサーセン。

連載にちょっと行き詰ったので気晴らしです。


いきなりだが、異世界トリップと言うものを知っているだろうか?


えっ?知ってる?常識だって?いや、具体的にとか別に聞いてないから。



知っているなら話は早い。

まぁ、簡単に説明するとだな・・・異世界に召喚された『勇者』が魔王だとかどこぞの国だとかを倒してくれって《お願い》されて、まんま倒しに行くってのが一番有りがちな展開ってやつ。


最近は万能な主人公に脇役が巻き込まれてって奴もあったりするんだよね。



・・・・だからどうしたって?


うん、早い話が


自分も召喚されちゃったんだよ。・・・・・・オマケ、で。







話を掻い摘んで説明するけど、自分には所謂『完璧』な幼なじみがいる。

顔も、頭も、身体能力も、全て一般人の遥か上を行く天才だ。


・・・・いや、一つ訂正しよう。


性格意外は、完璧だ、と。



幼なじみコト、藤野 優 (ふじの ゆう) は天才かつ人知を超えた美形である。

外を歩けば老若男女に振り向かれ、ナンパされるのは日常茶飯事。

特に女からの人気は絶大で、どこぞのアイドルよろしくファンクラブまで結成されるという異常な人気ぶりだ。

また、男共からは畏怖、羨望、嫉妬、たまに好色的などを込められた視線を向けられ、・・・・・いらぬ喧嘩を買うのも得意である。


先程性格以外は完璧と言ったが、この幼馴染、性格が恐ろしい程ひん曲がっている。

名前の優と全くもってあわない程の傍若無人、唯我独尊、自己中心。

自分の気に入らない物があれば完璧にぶっ壊し、自分に歯向かう者は容赦なく叩き潰す・・・・・暴君である。


さて、ここまで言わなくともお分かりだろうが、自分はこの幼馴染に巻き込まれて異世界トリップした。


幼馴染は勇者として、自分は、オマケとして。


・・・・・だがここで考えて欲しい。


そんな暴君が、異世界に召喚・・・・うん、誘拐?しかも無理矢理、された上に、あろうことか高圧的に「我が国を救うのだ勇者よ!!」なんて言われた日には。



・・・・・・・・・まさに地獄だった。



異世界に召喚された際についた魔力?魔法?を使いまくって暴れまくった幼馴染は天性の才能とも言うべきか、あり得ないチート振りを披露し国王以下貴族までをも手中に収めた。


いや、マジで冗談じゃなくて。


今だに玉座に座ってる幼馴染に頭あがんないし、全員。


そりゃ勿論喜んで頭下げてるやつなんかいないだろうけど、この国で一番強い騎士団長と宮廷魔導士を一撃で沈めたもんだから仕方がないのだろう。


あっ、ついでに王様たちが言っていたこの国を救うとかってのはなんか魔王倒すことだったらしいが、それはとうの昔に終わった。

こっちにきて多分一週間ぐらいした頃に幼馴染が暇を持て余して「ちょっと魔王潰してくる」って言って出掛けて、さっくり倒してしまった。

倒したかどうか、なんで知ってるかって? 自分も一緒に連れてかれたからに決まってるじゃないか。

暇だと言った幼馴染は自分の首根っこを引っつかんで空を飛んで魔王城に向かった。

その途中までの記憶はちょっと無い、なにせ臨死体験中だったから。

数年前に亡くなったバーちゃんが川の向こう側から手を振ってたからそうじゃ無いかと思う。


さて、次に自分が気がついた時には魔王城の中に入っていた。

しかも気がついた時には周りは魔物だらけという異常事態。

あの時は本気で死んだと思った。


まぁ、そんなものは杞憂であったのだが・・・・・。

幼馴染はそのチート振りを遺憾なく発揮し、魔物共はおろか、幹部クラスの魔族まで一掃した。


余裕綽々な幼馴染は息切れすることも、魔力が尽きることもなくそのまま魔王へと挑んだ。


結論から言うと圧勝であった。


むしろ魔王が普段の自分と重なって応援したくなるぐらい哀れだった。


いや、少し応援したら物凄い勢いで幼馴染に睨まれたので、それからは隅っこの方で小さくなって終わるのをまっていた。


え?薄情?何言ってるんだか・・・自分の生存本能に忠実なだけだって。

強いものには逆らわない、長いものには巻かれろってね。

幼馴染を怒らせるとどんな目に合うか、この十数年で学んだからこその結論である。

分かれというつもりは無い、そんなものが無意味だというのもこの数十年で学んだ。



とにもかくにも、そういうわけで、今は暇を持て遊んでいるるのであった。



「暇だ」


「暇だね」


完全にこの国を手中に収めた幼馴染は豪華な客室・・・・・最近では《偉大なる優様の御部屋》と呼ばれている一室でベッドに転がりながら言った。

この部屋に入ることを許された自分は幼馴染の独り言に付き合った。

というか、暇なのは幼馴染がレベル1をすっ飛ばしてレベル999くらいの力があったせいだと思うのだが、自分の命が惜しいので一言も漏らしはしなかった。


「ぶふっ!!」



そんな自分めがけて力一杯投げつけられた枕によって尻餅をついたとしても、それは幼馴染が馬鹿力だったからであって断じて自分がひょろいせいでは無いと明記しておきたい。

と言うより、なぜ枕を投げたし。



「何か失礼なこと考えてた気がした」


「・・・・・」



とうとう幼馴染はエスパー能力まで身につけたらしい。

何と末恐ろしい、これでは今も今まで心の中でつぶやいていた独り言まで聞かれてしまっていると言うことでは無いか!

神様はとことん自分の事が嫌いらしい。



「また不愉快な事考えてるような・・・ん?・・・・・潰すぞ」


ゾッとする事を呟いた幼馴染の言葉を右から左に流しノロノロと立ち上がって窓の外を見つめた。


この世界にきて多分一ヶ月くらい経った。


両親や友人・・・・・あれ友人とかいたっけ?まぁいい、心配してるんじゃないだろうか・・・。


・・・・・・・・よく考えたら幼馴染も行方不明だからあまり心配されてないかもしれない。

たまに・・・・たまにこういうこともあったりしたから・・・うん二ヶ月くらい無人島でサバイバルとか。

悪夢が蘇るから考えるのはよそう。



「あっ、良い事思いついた」



幼馴染の良い事・・・・碌でもない事に違いない。

その証拠に口がニィッと人が悪そうな感じに歪んでいる。



「世界征服って幼稚園の頃の思い出を現実にしてみるってどう思う?」


「・・・・・・・・どう、だろう?」


「ん?」


「すごく良い考えだと思う」



何処の誰だか知らんがそんな白い目で見ないで欲しい。

この世界の人達には悪いが我が身が可愛い。


それに幼馴染が飽きるまでだ、ちょっとくらい我慢して欲しいところだ。



「そうと決まれば行くとするか」


「了解」



こうして幼馴染との異世界征服物語は幕を開けたのであった。

















この後2人がどうなるのか・・・・作者も分かりませんw

仕事中にふと浮かんだ作品なもんで深く考えませんでした。

しかも主人公名前出なかったしw


さて、こんな作品を最後まで見ていただいた皆さんに聞いて見たいのですが、この幼馴染と自分・・・・果たして性別は何でしょうか?


私的にはどれでもオイシイかと♪(´ε` ) え?勿論ノマでもユリでもバラでも・・・まぁ、単に性別ですけどね~、つい勢いで書いてしまったのでどっちとも決まってないし。

後悔はしてないけどねw


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