教室で先生と一対一
やってきました期末テスト。
中間よりも教科多いしちょっとやばいです。
大分やばい。
保体のテストだけでもいい点数を取れと今日は先生が保体を教えてくれます。
「早瀬、号令。」
「号令いります?というかなんで学校で教えてくれるんですか。」
「特別に。」
「えぇ…」
何故か中学校で特別授業が行われることになった。
広い教室で先生と一対一。口角緩みすぎてキモい。マスクしないとドン引きされる。
「範囲は薬物乱用だな。薬物乱用は?」
「する。」
「駄目ですやり直し。」
「市販薬ならOK。」
「違いますしないでください。」
市販薬を大量に飲むのも薬物乱用だなんて。悪いことしてないじゃん。ODのなにが悪いんだ。
「早瀬、ODしたことあるな?」
「ないです神に誓って。」
「見つけたもんね。」
先生のカバンから出てきた薬の空き箱。捨てるの面倒だからって引き出しにしまってたやつ。なんで先生が持ってるんだ。引き出し開けたの?やめてくれよ。
「先生、引き出し開けましたね?」
「早瀬がお風呂入ってる間暇だから物色してたら出てきた。」
「勝手に見ないでください。」
先生と暮らし始めてからしてないのに。というかできないのに。
「ODだって身体に悪いんだからね。臓器不全なるよ。」
「別にいいです困りませんし。」
「私が困る。せっかくコンビニ弁当から脱出できたのに。」
私は料理人ではありません。先生がコンビニ弁当から脱出できたのはいいけども。
「お次はバスケットボール!これはね、覚えないとね。」
「嫌です。」
「覚えないとね。」
先生は学生時代バスケ部だったらしく覚えろと言わんばかりの目で見てくる。覚えるけどそのうち忘れるだろうな。なんか先生気合入ってるんだけど。かわいいけどさ、やる気に満ちすぎじゃないかな。
「実技したほうが分かりやすいよね。」
「いやいいです。遠慮します。」
「早瀬は運動音痴だもんね。」
事実だけど言わなくていい。球技系は全部嫌いだ。やりたくない。バレーボールとかバスケとか自分にとっては地獄なのだ。
「ルールとか色々覚えといてね。」
「はい。」
今更だけど机を引っ付けて至近距離で話してるのやばいよね幸せすぎて天に召されそう。先生が話してること全然聞いてないけど先生かわいいからいいよね。
「早瀬のために小テスト作りました〜今からやってください。」
まさかのテスト前のテスト。ちゃんと話を聞いていなかったせいで半分も解けなかった。全問正解するまでひたすらやり直し。先生は成績超厳しかったな、相変わらず厳しいぜ。そんなところもいいんだけど。
そんな期末テストの結果は保体76点とまぁまぁよかった。ほかは全滅。地獄の補習でしたとさ。