作れなかったかき氷
かき氷機を買った、かき氷作る。氷ないから作る。用意する順番がおかしいのは気にしないでいい。それはいつものことだから。夏休み中は指輪をできるだけつけておこうと思いまして。今もつけている。料理中は外す、汚したくないから。あ、オープンキャンパスは無事に行けました。先生が居ないとなにもできなくてすみません。
「叶、ベランダのセミどうにかして。」
「いやですよ、虫キライなんですけど。」
お互いに虫嫌いということでベランダでお亡くなりになったセミ様をどうしようかと考え中。ちりとりですくって外で還ってもらう…?どうするべきなんだろうか。
「二人でやりましょう、こういうことは。」
「叶がやればいい。」
押し付けられた。先生のバカ。先生の虫嫌いはよく知っているけどさ、テントウムシにビビり散らかすような人だってことは知っているけどさ。押し付けないでよ。先生の役に立てると思い込んでセミ様を外に還してあげます。暑い中お疲れ様。
「還してあげましたよ。」
「さすが叶、やればできる子。」
先生でもやればできると思います。まぁいいです、先生の虫嫌いは筋金入りだから。褒められたしなんでもいい、大好きです。
「そういえば今年は帰省しないんですか?」
去年は帰省していたからね、一応聞いておかないと。先生が居ない間だけでゴミ屋敷と化した部屋を思い出す。あれはあまりにも酷いと自分でも思う。
「しないかな。結婚は〜とか色々言われるし面倒過ぎる。」
そう言って見せられたトーク画面。「帰ってくるの?」「いい人見つかったの?」とか色々送られてきている。先生が送ったメッセージは中指立ててるスタンプ。よっぽど嫌だったんだね、可哀想に。流石に私と暮らしてるとか言えないし。先生も大変だ。
「じゃあ今年は綾音様とたくさん居られますね。」
「ゴミ屋敷にされても困るからね。」
そうですね、ゴミ屋敷にしたせいでペットカメラが設置されてどんどん増えていったのでした。全て悪いのはこの私、ごめん。
「氷できたのでかき氷しましょう。」
「シロップないよ、買いに行ってきて。」
段取りが悪すぎる。かき氷機買って氷なくて氷作ってシロップなくて買いに行かされるなんて。こんな暑いのに買いに行きたくもない。ただの氷では駄目でしょうか。
「一緒に行きましょうか。」
「行ってらっしゃい。」
一人で買いに行かされました悲しい現実。シロップだけ買うのもなー、ということで3日分くらいの食料買っていきます。夏場はなんでも足が速いのです、困ります。
「綾音様!なに寝てるんですか!」
「遅いから寝てただけだよなにも悪くないでしょ。」
なにも悪くないですね、ごめんなさい。クーラーの効いた部屋最高すぎる。スーパーまで歩いて20分はかかるからそれだけの時間で野菜とか腐りそう。さっさと冷蔵庫入れないと。
「あれ、氷は…」
「麦茶冷やすのに使った。」
冷やすのにそんな氷使うかな、いいけどさ。しばらくかき氷はできないのでアイスを食べよう。そうしよう。かき氷機の存在を忘れる日もそう遠くないんだろうな。




